見出し画像

よたよたトレイルランニング

2年前にランニングを始めて、1年半前にトレイルランニングを始めた。
体育をのぞけば長距離のちの字もやったことのない46歳が、よたよたと走り始めてもう2年。

まだよたよたしている。
けれど、20㎞くらいよたよたできるようになっている。

今、3か月後に30㎞よたよたする大会に出るため、がんばって日常的によたよたするようにしている。

よたよた程度でも、夏はつらい。日中はとても生き抜く自信がないので、夜に近所を延々ぐるぐる回る。だいたい6kmくらい、疲れたら歩きながら、変な人が出たら家に走りこめる距離感のところをよたよたする。
週に1度は、山に行ってトレイルを10~15㎞よたよたする。

「いい加減よたよたよたよたしつけーな」と思うかもしれないが、とても「走る」なんて言えない様子だから仕方がない。むしろ山では舗装路よりさらによたよたしているのだし、ここで表現を切り上げるわけにもいかないのだ。

まだ2年の経験しかないが、昨年の夏は山に入ればサーッと涼しい風が吹いていて気持ちよかった。今年は全然、山の中でも暑い。行くのは低山なこともあって、虫も異常に多い。

セミに10回くらいぶちあたられてパニック起こされて、スズメバチにつきまとわれてホバリングでガンくれられて。ちょっと登れば滝のような汗が噴き出て、沢のない山道を行ったときには熱中症になるかと思った。

体の熱が上がったら水をいくら飲んでも仕方なくて、とにかく体温を下げるといいらしい。アームカバーを脱ぎ、脚のサポーターを外し、地図であおいで事なきを得た。

こんな目にあってまで、なぜ山に入るのか。

それは・・・・・・夏休みシフトだからである。
わが家には15歳と12歳と9歳の娘がいて、いろんな意味でとても元気だ。すごくノビノビ自由な感じにすくすくと育っている。それは幸せすぎることだが、私の思い通りになることなどはひとつもない。

子どもは親の言いなりになんてならなくていい。いいのだけれど、そんな思想がすんなり伝わっちゃって「家族も集団生活ですから、そこは」を教えるのがもう大変。学校ではちゃんとしている(きっと)タイプなだけに、家では自我を開放してもうて、もう。

ね。
行くでしょ、山。

顎から汗がしたたり落ちても、激しい上りで呼吸が苦しくても、脚がパンパンでも、目の水を飲みに来る羽虫5匹にたかられても、あぶに刺されても、あごの下に突っ込んできたセミがパニックで暴れても、

小鳥がさえずるんですもの。
木漏れ日がきれいなんですもの。

行くんですよ。よたよたと。




よく転ぶが怪我をしたことはない(今のところ)。
転んだ翌日は筋肉痛がひどい。
すっごい発動しているのだと思う。
筋肉は一生の相棒ですね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?