個人や組織に変化を起こそうと思った人が最初に気にすべきこと
私は、自分の仕事である人材育成や組織開発というものを、個人や組織に大小さまざまな変化を誘引するための取り組み、と捉えている。「変化させる」という使役的、操作主義ではなく、あくまでも変化を「誘引する」という距離感。
もし仮に、「変化させる」という意識が残っていると、そこには、〈変えようとする側〉と〈変えられる側〉という線が引かれる。
変えようとする過程において、〈変えようとする側〉は、意識的か無意識的か、ついつい線の両岸を〈こちら〉と〈あちら〉と呼び分けてしまいがちになる。