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【感想】DUNE デューン 砂の惑星PART2 ⭐️4/5

注:予告編レベルのネタバレは含みます。

とにかく砂漠が凄い!!体験する映画。
一方で、"ドゥニ・ビルヌーブが苦手"という人の気持ちが何となくわかった作品でした。

MADMAX怒りのデスロードの砂漠が壮大な宗画のようなくっきりタッチだったのに対して、砂埃による不鮮明さ、逆光のシルエット、機械、サンドワームの大きさの対比などシュルレアリスム絵画のよう。

この抽象的で神秘的な世界観に浸ると面白いのですが、少し現実的にお風呂とかどうしてんのかなとか、テントの砂の掃除大変だろうなとか、みんなでサンドワームの乗る時はどうしてるんだろとか。。。抽象的なかっこよさの反面、具体的な生活感の乏しさもあるのかなと思います。

スターウォーズのようなSFが好みな方がドゥニ・ビルヌーブSF作品に"むむむ"となるのもわかる気がしますし、叙事詩や神話の類と思えばこの抽象的な雰囲気も納得できます。

そんな壮大なSF叙事詩の1作目はトンボみたいなオーニソプターかっこいい!見たことない宇宙船デザイン面白い!と見たことない映像にドキドキしましたが、本作は見たことあるもの再登場したような印象でした。

世界観はとても好きなので、次回はもっと色んな星の色んな機械、衣装デザインみたい!なんて思います。

単独、集団の戦闘シーンはどちらもそこそこだったような気がします。連続する格闘シーンでは打撃の箇所が明確にカメラに収まっていない気がしました。他の外連味溢れるキメのカットと比較すると監督もあまりアクションには興味無いのかな?とも思いました。
一方で大量のミサイルや爆発はとても楽しい。

丸坊主のオースティンバトラー(フェイド=ラウサ)が魅せる目線だけで相手への興味を表現する演技も凄い。

ストーリーもDUNE全体としては世代を跨ぐ壮大な物語ですが、本作においては反乱軍の奮闘、帝国の内輪揉め、色恋が主軸と思えば、DUNEを貫く物語が分からなくても肩肘張らずに楽しめる作品かと思いました。

特筆すべきはサンドワームに乗った時の画面から溢れ出すような砂埃。IMAXの大画面と轟音に包まれてこの砂漠を体験して欲しい!

こういう体で感じる映画体験をさせてくれる作品に出会えて本当に嬉しい。ありがたいことです🙌

ゲームクリエイタの小島秀夫監督が"一番の主役は砂漠"と語っている様に息苦しくなるような砂嵐を体験する映画なのかなと思います。

こっちにも感想書いてます。
Filmarks
https://filmarks.com/users/yosi3172

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