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聖闘士星矢面白すぎ問題

メイドインアビスがしんどい。
見ながら泣いている。グロい、悲しい、救いがない。未来ある子供たちを何だと思っている。
メイアビの二大怖いおじさんボ卿とワズキャン。明るいしゃべり方で気さくなおじさんかと思っていたワズキャンが、死産した仲間の嬰児でシチューを作っていた。見た目クリーチャーっぽくても新生児殺して肉刻むやつあるかよ。
「大丈夫、みんなにも振舞ったさ」じゃねえよ。ベラフ病んじまっただろうが。
お子様ランチの意味が一般と違いすぎて怖い。指の隙間から見ている。
 
*
おもくそこじつけだが、「聖闘士星矢」の連載当時も青銅聖闘士出生秘話に読者がそのくらいショック受けたんじゃないかと思う。ギリシャ観光中の日本人に子供100人作れという、ラストオリジンの主人公を伊藤誠に差し替えないとできないような恐怖の繁殖計画。
しかも産ませた子供の100人中90人は過酷な修行により死亡。ひどすぎる。
なんで子供100人必要かと言えば、来る聖戦のために兵を増やさなければならないから。しんどい。
正義のヒーローの話なのに、孤児たちの扱いの非人道さでいえばボンドルド卿に勝るとも劣らない。
 

前回までの「聖闘士星矢にハマった話」


過去にハマったジャンプの名作、聖闘士星矢。ギリシャを舞台にした壮大なバトルと個性豊かなキャラクターが魅力。
人気キャラクター群、黄金聖闘士のみなさんはあまりにも魅力的で個性的で、ガチ勢のファンもめっちゃ個性的。
 
 





おもしれー試み


過去に「チャンピオンRED」という雑誌にて、高河ゆん先生が30年前に描いた聖闘士星矢の同人誌が付録になった
しかも内容がフェニックス一輝とブラックスワンの男性同性愛を描いたやおい(※ブラックスワン:一輝が東京卍會に所属していたころのパシリ)無難な商業アンソロとはわけが違う。
おどろくべきことに原作者の車田先生が公認・監修済。
これを刀剣乱舞で例えたら、水龍敬先生が過去に描いた包丁藤四郎が人妻と情事に及ぶ同人漫画をニトロプラス社長が見つけて公式化するようなものである。
高河ゆん先生がガンダム00のキャラデザを手掛けるほどの巨匠だからできたことであり、一般人は公式アカウントに自分の二次創作を紹介してはいけない。
怖いもの見たさでちょっと読んでみたいと思ったが、チャンピオンREDの掲載漫画は「シグルイ」「フランケンふらん」「聖痕のクェイサー」「人狼機ウィンヴルガ」
……………………怖すぎて、近寄れなかった。
シグルイはかっこいいけど他が性癖のゴッサムシティじゃないですかやめてくださいよ。
大胆かつ斬新なメディア展開も聖闘士星矢シリーズのひとつ。
ごっちゃになるといけないから確認すると、メインドインアビスはコミックガンマ系列の少年漫画。WEBだから紙媒体より表現の幅がきくのかもしれない。知らんけど。
 
 

ネガキャンのつもりはないけど


親しいフォロワー等にプレゼンしようと考えている星矢クラスタにどうかご理解いただきたい。
このジャンルは、他者から進められて読むとなかなか読み進まない。勧めるなとか初心者におすすめしづらいとかそういう意味じゃなく。だから読み始め3頁くらいでやめちゃった人を許してあげてほしい。(と言わなくても普通許すが)
おそらく序盤リタイア率95%くらいだと思う。それがなぜなのか分析していく。

原因1


まず彼らが何のために戦っているのか後だしで明かされるので、そこにたどり着くまでが一苦労。ジョジョ一部でいうならディオブランドーが吸血鬼化するまでの展開でしんどくなってくるのに似ている。
なぜ最初射手座の黄金聖衣をかけて皆が戦っているのかよくわからない。なぜ一輝兄さんが乱入してきたのかよくわからない。話の目的が明らかになる前に、こちらが何を目当てにこの漫画を読んでいるかはっきりしないといけない。
「鬼滅の刃」の冒頭で例える。主人公炭治郎くんは鬼になってしまった妹を救うために戦いの道を選び、仮面被った怖い人にシゴかれる。
星矢くんはお姉さんと引き離され、グラード財団から“聖闘士になれば姉に会わせてやる”と言われて戦いの道を選び、仮面被った怖い人に可哀そうなほどシゴかれる。
 鱗滝左近次さんのポジションにいるのが魔鈴さんということに気が付くまで時間がかかってしまう。しかもストーリー開始早々判断が遅いビンタ。判断は早すぎるが本題に入るまでに時間がかかる。多分万が一打ち切りにあったときにキリよく終わらせるためだろう。
一輝兄さんは最初敵キャラとして現れたが、紆余曲折を経て星矢たちの仲間入りをする。
「敵キャラの光堕ち」という王道シチュなのだが、一輝兄さんという獣道を綺麗に舗装した道路が幽白の飛影だったりスラムダンクで更生した三井寿だったりする。

原因2


絵柄が濃い。
絵DISじゃないしなんならジョジョ絵はもっと濃ゆいけど、きらびやかな聖衣の陰影や光沢と力強い描線に圧倒される。最低でも15分おきの休憩が必要。

原因3


無料で見られるテレビアニメ版が長い。
長く続くことは素晴らしいが、原作にアニメが追い付かないように差し込まれたオリジナルエピソードが多く、TV版はポセイドン編で終わる。
ニコニコ動画のキャラクター総集編などは次々削除され、ダイジェスト版を見つけるのも至難の業。
あまりにいばらの道過ぎる。
とりあえず人気キャラがたくさん登場する章が「十二宮編」なので、勧めたり好奇心で足を踏み入れるならそこから行くのも方法かもしれない。
 
 
とりあえず聖域十二宮編でネタにしやすくされやすいのが、偽教皇の入浴シーン。
あれは「ゴールデンカムイ」でいう\バーニャ!/だと思えば楽かもしれない。
ここ数年サウナブームだが、一輝兄さんは火山口をサウナにして整えている。あれも\バーニャ!!/みたいなものだと思っておこう。
本編中青銅聖闘士が聖域に入って敵を倒し、謎を明かしていくたびに場展で「バーニャ!!!」が挟まれる。
そして、師匠に殺されかけて体の冷え切った氷河を瞬が温めてあげるシーンが出てくる。あれはさしずめ「ラッコ鍋」といったところで、アニメスタッフも狙って思わせぶりな描き方をしている。
2、3バーニャ挟んだ後のラッコ鍋なので構成があまりにハイカロリー。
我ながらなぜアニメ全話と原作完走できたのか不思議である。
 

楽しみかた人それぞれ


以前書いた通り、私はテニプリに聖闘士星矢のオマージュがあると知り興味をもってネサフした。そして検索で出てきた例のシーンを見て衝撃を受け、ファンサイトのレビューを見ながら原作を読み始めた。そんな中、デスマスクといういじられキャラがいることを知った。面白そうなので十二宮編の出番まで読もうと思った。
原作最終章のハーデス十二宮編でも出ると知り、結局最後まで読んでOVAを見て先人たちの二次創作を見るようになりパラダイス銀河(オンリーイベ)にサークル参加するようになった。おそらくジャンル移動三年くらい
それにしてもそんなようこそここへ胸のリンゴ剥いてシャカリキコロンブスなイベント名よく通ったものである。
その三年の間、フォロワー等になった星矢クラスタさんから星座カースト制度の話を聞いた。
その人は小学校のころ蟹座だったからいじめられた。今も恨んでおり、デスマスクが都合よく解釈された二次創作を見るとケチつけたくなるらしい。私もデスマスクやシュラばっか描いていた。だって短髪描くの楽だから。
愚痴交じりに過去のトラウマを聞かされるたび、使われた凶器じゃなく使った犯人の方を恨んでくれよ。と思った。
なぜそういう、一定の星座に遺恨深き人ほど年中組が萌えキャラ扱いされた場所へ喧嘩売りに行くのか謎である。
とにかく私はガチ勢でなくニワカである。蟹の断末魔で興味持った時点でご察しください。見た目的にシュラが好きなんだけどそれを言うと「山羊座生まれなんですか?」と必ず古参の先輩に訊かれる。違います。
山羊座生まれだから山羊座のルックス好き思考なら完全にナルシストの思想である。
そのていで行くと私は牡牛座生まれなので、性格の良い巨漢のアルデバランを縁起物だと思っている。いや別に普通に好き。気は優しくて力持ち、ええこっちゃ。吉野家の牛丼とコラボとかしてほしい。しないのわかってるけど。
ジャンルの上にも三年学んだことは
公式に期待せず、界隈に求めない
ということだった。公式に期待しないって字面が失礼だけど、聖闘士星矢はあなたが考えているような情報供給はしない。北斗の拳のスピンオフでアミバ様大活躍のように、こちらの望むものを与えてはくれない。
二次創作に求めるなどお客さん視点もやめておいた方がいい。自家生産するか、他ジャンル移った方がいい。
けなしているわけではない。古き良き時代の昔懐かし漫画として3歩下がって読むことをお勧めする。
 
 
 
 



放棄された世界


聖闘士星矢には種々様々な外伝漫画が存在する。
一番有名なのが「ロストキャンバス冥王神話」でそれのパラレルワールドが「ND冥王神話」ややこしい。
原作軸の黄金聖闘士たちの少年時代を描いたのが「聖闘士星矢エピソードG」逆にペガサス星矢が大人になって射手座の黄金聖闘士に昇格し後輩にバトンタッチしたのがアニメの「聖闘士星矢Ω」
ああもうくっそややこしいんじゃ
まるで他ジャンルにうといヲタクが「ミュージカル刀剣乱舞」と「舞台刀剣乱舞」でごっちゃになる現象のようである。
ロスキャンとNDは同じ前聖戦を描いた漫画で、ロスキャンは手代木先生、NDは車田先生が描いている。
ちょうど絵柄の繊細さが刀ミュのウィッグと刀ステのウィッグ質くらい違う。
手代木先生はFree!の前日譚のコミカライズもてがけており、ロスキャンでもその華のある絵柄と丁寧な世界観設定が入っていきやすい。惜しむらくはちょっと前の少女漫画風のタッチなので筋肉の描き方がものたりない。しかしバトルシーンはとても迫力がある。
さてNDの方。
前聖戦ということで一部除いて前任の黄金聖闘士が活躍する。NDで磨羯宮を守護する山羊座の黄金聖闘士は岡田以蔵。
岡田以蔵といったらアサシンのサーヴァントで脇差肥前忠広の持ち主でも有名。
しかし岡田以蔵とエクスカリバーの接点がよくわからない。カルデアに詳しいマスターならわかるだろうか。岡田以蔵の愛刀が聖剣エクスカリバーだったら、特命調査文久土佐の調査員の片割れは聖剣エクスカリバーになるまいか?
じゃあ陸奥守吉行が「しょうひねくれちゅう~イラチじゃのう」と言ってるのは聖剣エクスカリバーくんで、南海太郎朝尊が研究のためにあちこち歩きまわるのを連れ戻さねばならない相棒は聖剣エクスカリバーくんになってしまう。
大変じゃないか。
山羊座の以蔵の腕に宿っているのはエクスカリバーではなく肥前忠広の可能性がある。
何を言いたいかと言えば肥前忠広君はかわいいぞということである。
(好きなおにぎりの具は具志堅用高的な論)
自我の肥大を抑えて言えば、LCは比較的とっつきやすい派生作品。
それ以外があまりにも放棄された世界。あまりにも放棄されすぎてまともなファンも追いかけるのをやめた。

スーパーミュージカル聖闘士星矢


漫画原作2.5次元ミュージカルの祖は宝塚の「ベルサイユのばら」、その次に注目を集めたのがSMAP主演の聖闘士星矢

https://www.youtube.com/watch?v=hz0E4zxFLRk

後者はストーリーパートとライブパートに分かれている刀ミュ式の構成。
星ミュというと過去にSMAPが演じたものだけだと思われるが、2011年ごろにもミュージカル化されニコニコ動画で無料配信された。聖衣やウィッグなどSMAP版よりビジュアルは原作準拠となっている。
主演はテニミュ氷帝宍戸先輩役の鎌苅健太氏なので、とても顔面偏差値の高い星矢が拝めた。
ところでちょっと話脱線するんだけど、どうして宝塚OGに黄金聖闘士やらせないんだろう。
最近宝塚がシティハンターやハイロウ等等の多様な原作に挑戦なさっているのだから、脱退後も男性キャラを演じる凛々しいお姿を見る手段としよさそうと思った。シティハンターの海坊主こと伊集院隼人がごまかしきくなら声優さんが同じアルデバランだってごまかしききそうである。
おそらく局部露出のあるキャラに規制がかかったとされる
「舞台刀剣乱舞綺伝いくさの世の徒花」で、闇落ちしてラスボスとして現れた細川ガラシャ様がどことなく魚座のアフロディーテっぽい雰囲気だったのでついそんなこと考えてしまった。七海ひろき氏はめっちゃハンサムなので似合いそうと思う。
原作付き演劇はピンキリ激しく、ピンなら紅白出場キリなら文化祭の出し物スケールである。
 
 

さいごに


いかがでしたでしょうか奥深き聖闘士星矢の世界。とてもダイナミックでハードコアでしたね。
「ワンピース大好き芸人」や「ジョジョ大好き芸人」のように星矢大好き芸人がアメトークに来てほしいとおっしゃるファンの方もおられます。
しょこたん以外に星矢好き芸能人がパッと浮かばないんですが、ケンドーコバヤシ氏が星矢芸人を実現させたいとツイートしておりました。4年前の事です。
無事アポが取れて放送できた際は、原作のトンデモ設定に口ポカン状態になるホトちゃんが見られるとよいですね。
ハリウッドで実写映画化が決まったそうですが、きっと「令和の実写デビルマン」となることでしょう。


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