本を読んだ その2

またしても本を読んだ。
前回の記事で新しい本を書店で物色するという予定で宣言通り本を買ってきた。が、年末の掃除をしているときに懐かしい本を見つけるとつい読んでしまう例の現象によって新刊はお預けとなった。

で、今回読んだ本(?)はこちら

1円!

Canvas2虹色のスケッチ Before RED

この本はCanvas2というADV、アドベンチャーゲームを元にしている。元ネタはいわゆる18禁である。noteに書く人がどんな層かはわからないがやった人はほとんどいないのではないかと思う。この本は原作の物語の大筋をなぞって筆者の色を加えつつ新たに書籍化されたものである。こちらは全年齢でそのてのシーン及び描写は一切ない。けっこう昔にアニメ化もされてるので大丈夫(?)

かくいう私も原作ゲームは確か10年くらい前にプレイして一応全ルートクリアしたはず…である。掃除中にこの本を掘り起こしたときにまず懐かしいと思い巻頭カラーの登場人物紹介を見てすぐ読もうと思った。ゲームの細かい設定やどんなルート進行だったかはうろ覚えだが、本筋である絵を描かなくなった主人公が周りからの影響を受けて再び筆を執る、ということは覚えていたのですんなり読めた。

このゲームのヒロインは5人(だったかな…?)いるがこの本でスポットがあたっているのがメインヒロインの鳳仙エリスだけ。ただcanvas2という作品はこのヒロインありきで書かれているので問題はない。

推しは美咲菫です。


総合評価 ★★★★☆ 4/5
原作の本筋を崩さずにヒロインの魅力をオリジナルの文章で引き出してくれている。

いいところ
・ボリュームはあるがラノベに近い文章でスラスラ読める。アドベンチャーゲームらしく地の文が少なめ。
・挿絵がいい。児玉樹さん。小説とは別に4巻+αで漫画版を担当しているのでキャラ愛はお墨付き。

よくないところ
・エリス以外のキャラが空気。なんで出てきた?ってキャラもいる。
・赤に対して拒絶する理由、克服する理由がこじつけっぽい。原作もこんなだったか…?


 当時は乱立していたADVで作品をここまで掘り下げてくれるパターンは少なかったと思う。原作だけじゃなくifストーリーをみたいという要望は作品が好きなら当然あるだろうし、アニメ化コンシューマー化するほど人気が出たのはプレイした側として素直に嬉しい。

ちなみに小説版は2部構成。Before REDは前編、後編はBeyond REDというタイトルになっているがもちろん後編も持ってるのでこのあと読もうと思う。


この記事が参加している募集

読書感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?