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オタクと恋愛

私は10数年前にハルヒらきすたから始まったアニメブームに乗っかっていたオタクの一人である。今のようなライトなアニメ好き~マンガ好き~ではなく古(いにしえ)の萌えーと言っているテンプレオタクを想像してもらえば良い。

私は高専入学後今まで恋愛できたことがなかった。

恋愛に興味がなかったわけではない。
アニメでも恋愛模様が描かれる作品はごまんとあるしどちらかというと好んで見ていた。今でも自分の中で氷菓はNo.1。

現実の女性が苦手だったわけではない。
人並みに会話はできるし、女性だからといって壁を感じることはなかった。
高専機械科に通っていた関係上同年代女性とのコンタクトがとれる機会が一般共学の高校より圧倒的に少なかったのは事実ではあるが。

男女交際に割く時間がなかったわけではない
平日は部活に勤しんで週末は友人と遊びにいく普通の高校生と同じような学生生活だった。特に時間を取られるプロジェクト的な何かをしていたわけではない。

それでも隣に特定の女性がいたことはなかった
なぜか
2次元の魅力が強かったからだ

世間一般の男子女子がなかよししている(できている)ことに嫉妬している自分もありつつ目を背けていた。完全に2次元の世界の虜になっていた。

2次元の魅力は
煩わしさがないこと
とっつきやすいこと
性癖を的確に突いてくること

にある

男女には様々な価値観の違いがあるし些細なことで喧嘩して関係を修復しなければならない労力がある
が2次元にはそれがない、一方通行なのだ

2次元はこちらがわの思う通りに動いてくれる(コンテンツにも依るが)
ツンデレは最もたる例だ、わかりやすい

同じ趣味思考の人が作品を作っているので喜ばれる内容、フェチが各所に散りばめられている。玉石混交であるが、刺さるものが見つかれば虜になるしかない

つまりハードルが低い、疑似恋愛でもコンテンツが豊富にあるので満足なのだ。

同級生も同じように影響され同じ話ができる仲間が多かったことも影響しただろう。煩わしい恋愛をせずとも男同士であの作品はあーだこーだ語る時間が楽であり楽しかった。

その時間が長くなればなるほど一般男子との経験、思考が離れていく。疑似恋愛では現実に通用する武器は得られない。そのことに気づくまでに長い時間がかかった。


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