見出し画像

彼女のテクニックは真っ当。それでも倍速はやだ

金曜日。外でご飯を食べようと思い、駅の近くのジョナサンに行く。
ぶっちゃけジョナサンはそこまでメニューが好みでないが、他に選択肢がない。そういう町だ。

今日はいつもより少し早く訪れたからか、混んでいた。そして人手不足きわまる昨今、ファミレスに入店してもまず店員は出てこない。
ここはタッチパネル式注文で何から何かでセルフなので、もう勝手に席を探して座る。
隣には同僚、いやカップルと思しき若い男女がいた。ペットの話、互いの性格のこと、そして仕事のノウハウ。

男性に方はいかにも令和的な、効率や自分の時間を最優先したいタイプらしく、先輩に好かれる努力も億劫らしい。
「まぁだから、勘違いもされやすいよね」と。
それに対して彼女の方は、「好かれるように努力した方がいい。一回気に入られれば、そのあと失礼があっても大体許してもらえる」と自論を展開。

曰く。
最初のやり取りで相手の好きなもの、つまり映画やドラマ、アニメなんかのコンテンツを聞き出す。
そして次会うまでに冒頭だけでもさらっておく。
そして「この前教えてもらったドラマ、まだ一話だけですけど観て……」と話すと相手は大喜び。あとは適当に感想を言っても向こうが勝手に盛り上がってくれる。

よくそんなダルいことできるね、偉いねぇ。
男性が感心すると女性は何てことなさそうに「倍速で観てるから」。

なんか、やるせなくなった。


今日の嘘ホント比率は1:9でした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?