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どうやってリセット?劇的に。 #読書の秋2022

ここ1年半くらい、落ち込むことが増えて、それが慣らいになっている。軽い鬱? いや、そうじゃない。私の性格が変わったんだな。年のせいかも。

コロナ下で、自分は大丈夫だと思っていた時、一度、プールで泳いでいて、水中に顔をつけていられないくらい息が浅くなった。そして、なんだかわからない、ワーッと叫びたいような気持ちになった。涙が出てきた。

あとで考えて、コロナでストレスかかえてたんだな、私、と思った。人ごとみたいだけど。自分の奥底の気持ちは、自分でもわからないものだなとも思った。

近所に住む友人にも、ほとんど会わない。社交性は、人並みにしかなかったけど、人と会うのも何かするのも、もっと楽しみに思っていた。

どうしたらいいんだろう。したらいいこと、呼吸とか、体を動かすとか、日常生活をきちんと送るとか、ずっと知っていたり、ネットや本で見かけることを、心がけたりもしていた。

でも、私にとっての決定打に会った。この本。

タイトルが示すとおり、リセットのすすめだ。リセットする、という考えは目新しくはない。でも、この本が提案するのは、劇的に。一気に、ということ。

なぜかというと、普通の状況ではない、コロナの後だから。

著者は、コロナによって生活のしかたを変えられた私たちは、見えないところで影響を受け続けていると言う。そして、著者は

人の体は「流れに乗る」のは得意だが「流れを変える」のは苦手

だと言う。

私は、そのあたりで、すうっと本にとりこまれた。そして、ほんとにそうだなと再確認した。自分が、知らず知らずにかかえていた、心身の不調に、よりそってくれて、それでも、軽くゲキをとばしてくれる気がした。

私に響いたのは、この「軽くゲキ」ということ。高飛車でもなく、全員にこれをしろ、というのでもない。本のその後は、著者は、100近くの、改善のきっかけになるアドバイスを提供する。それらも、著者は、自分に合うものだけを試せばいいというスタンス。

知らない人と会って話すのが、億劫になっている私だからか、この、聞きやすい(読みやすい)トーンはありがたかった。そして、本はいいなと、あらためて思った。顔を合わせない相手からも、何かを得たり、助けてもらったりできる。

まず実践したことはいくつもある。たとえば、あさ、起きたら、一分で1日をイメージする。そして、普段は聞かないが、けさは、元気の出る音楽をかけた。

劇的に。髪は、ドネーション用に伸ばしているので、まだ切れないけど、着るもの、かえてみようと思っている。そして、行ったことのないネイルサロン。フェイシャルマッサージ。そして、この週末に、近所の友人を誘って、人気店でブランチに行こう。

思ったら、する。行動する。

以前の私に戻らなくても。新しい私で。


「リセットの習慣」を書いた小林弘幸さん、ありがとう。



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