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【詩】 詩を書くなんて思ってなかった

きっかけは朗読会
 京大西部講堂で、アレンギンズバーグが吠えるのを見た

きっかけは茨木のり子
     「自分の感受性くらい」のくだりに体が固まった

きっかけは「良いおっぱい悪いおっぱい」
     伊藤比呂美が、詩にしてもいい言葉を見せてくれた

ナナオサカキの
なんばみちこの
石垣りんの
片桐ユズルの
ジャニスミリキタ二の
 選ぶ文字の美しさと使う言葉の責任

きっかけは、谷川俊太郎の「耳をすます」
ハロルドライトの英訳と谷川オリジナル、両方いっぺんの体験
声に出して読んでいたら涙が止まらなくなっていた
バイリンガル朗読会の後、私は詩を書くようになった

はじめて読んだ自分の詩は「おとうさん」
書いて終わらせた父との葛藤
読んで昇華させた、女の子だった私が憤ってきたもの

声に乗せて読むための詩
ポエトリーリーディングに行くための詩
自分のために書く詩

なんで書くんだろう
なんで詩なんだろう

詩を書くなんて思ってなかった
詩を書くなんて変わった人が
するもんだろうと思っていた 



______
これが、始まりの詩。



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