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効率の悪い60代の女性

フリーターの職場にいる女性で、60歳になる人だが仕事を緊張感を持ってやらない人がいて、それが凄く目についてしまった。「生産性」という言葉が、おそらく彼女の中にはないのだろう。そのくせ時間には厳しく、1分でも休み時間を遅らせることはないし(時々フライングして休憩に入る)、1分1秒も残業しようと思っていないのに、肝心の仕事は周囲の誰と比較しても、遅くて仕事量も少なすぎる・・・

基本的に労働時間は1分から支払わなければならないし、サービス残業などしなくて良い。時間にシビアな考え方に問題ないが、100%で仕事をしていないのが凄く鼻に着く。その分が別の人に負荷を与えていることに彼女は気づかないし、もしそのことを注意すると、「あなたも一生懸命やらなくても良いのよ」と言われそうで怖い感じが漂っている。

昔、70年代とか80年代に日本の現場労働者とアメリカのワーカーの違いの例え話として、アメリカの工場労働者は時間が来ると手を止めて休憩に入る。仮にネジを止めている途中であったとしても、手を止めて仕事をやめてしまう。しかし日本人の労働者は、少なくとも今やっていることをやり終えてから休憩に入る。だから、アメリカの工業製品には不良品が出やすいのだ・・・的な話である。

しかし、この女性を見ていると、日本もあの頃のアメリカのようになって来たのだろうか?と思ったりする。不思議なのは若い人間ではなく、もう60にもなろう人間なのだ。仕事に対するプライドとか責任感とかないのだろうか?と思ってしまうのだ。ある所までやり上げてから、キリの良い所で休んだ方が良いのではないかと思うのだが、この御仁は全くそのようには動かない。挙句の果ては、時間が来たら仕事を放り出し、他の人に途中の仕事を押し付けて帰ってしまうという芸当までしてしまうのだ。

頑張れば出来るかも?と思えると私なら頑張って時間内にやり終えてしまうが、彼女の考えで行くと頑張らないと出来ない事はリスクがあるのでやらない、となってしまうだろう。私が経営者だったら絶対に雇わないタイプの、苦手な女性である。
ハッキリ言って、今の若いヤツの方がよほど素直で一生懸命さがあると思うのだ。
#note   #エッセイ   #高齢者   #フリーター   #役立たず
【記】やく・たたず(屋久 佇(竚))

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