Ryutaro Tsukamoto

都内で活動するバンドマン 詩や文章を不定期で載せていきます。

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最近の記事

亜人間・神軍

最近更新していなかったんですが、書きたいことがたくさん出来てまた更新していければ良いなと思って、パソコンを開きました。 今ってnoteみんな使ってるのかしら、何か別のいい媒体があれば教えてください。 今回は、最近マイブームでもあるドキュメンタリー映画について語っていこうと思いました。 真っ先に見たのは「A」「A2」の2本でした。 有名な作品なので皆さんご存知でしょうが、サリン事件後のオウムに密着した作品です。(これに関してはまた別テーマと絡めて記事にまとめたいなとは思って

    • ばったん 

      記憶のあの子は目くらぼう ふらふらふらふら連れ出して 赤い血見せて、と幼い声で 隠家でふたり 道連れて 金属製の柱が折れた 冷たい蝶々がぶつかった 笑いつづけるおかしなあの子 とうとう静かになっちゃった 大切にしてた人形は 焼かれて灰に散り吹いて 夢を見ようよいつまでも 夢を見ようよいつまでも

      • 私となり、そよぎつづける

        " 枯れた花 見えないが ただひとつ私となり、そよぎつづける " HIJOSEN 1stEP 「蛹は震える」より 「風が吹いたらさようなら」 の歌詞の一文です。 私が書いたものです。 *** 先日(2022/11/05)は、 東高円寺U.F.O.CLUBでのツアーファイナル 関わって下さった皆様ありがとうございました。 とても沢山の方が来てくださって お褒めの声も頂きました。 聴いてくださる方々あっての創作活動やライブ活動ですから、これからの活力になります。 本当

        • 私、生まれて初めてのツアー

          私、生まれて初めてツアー行きました。 『まわりました』って言う方が、それっぽいですかね 私はHIJOSENというバンドを組んでいて、今年の秋に1st EPを出しました。 「蛹は震える」というタイトルです。 タイトルの意味は色々あるんですが、 ひとつ大切にしたい事は、 私は社会人になった今でも少年であるという事です。 良いとか悪いとかではなくて、ということです。 話が少しそれましたが、EPを出してその記念にツアーに回ろうゼ!という事で、 関西2ヶ所、中部2ヶ所、 計4ヶ

        亜人間・神軍

          カナブンと時間

          私はこないだ誕生日を迎えました。 27歳の。 こんなにも生きたのかと 途切れない時間や意識への 絶望から少しばかりの達成感を感じておりました。 夜勤明け、始発電車 化粧の崩れた女学生 行く者と帰る者を乗せて ここ数ヶ月は早朝に寝て夕方目覚めて 夜行性の虫となり日常にへばりついております 私は夜も朝も昼も特別好きな時間は無く どれもこれも苦手な瞬間があり 時間を意識することを避けておりますが 不意に訪れる無重力の時間が好きで、 それに心躍らせます。 時間という縛りから解き

          カナブンと時間

          詩「業」

          業 これは戒め 一本の枝に吊るされた過去の息 そして何より巡る巡る 現在までの足枷か、足跡か 朝靄、原付の音 客を待ち続けた白髪の少女 石屋の息子は墓石を撫でて 撫でて撫で続けた 朝日が登るまで 一人ひとり名前を呼びながら 化粧をした魚は 悟ったような顔をして 都会の下水を泳ぐ 汚穢舟が見える 満月を眺め吠えるのは 私が夜に独り あなたもまた永遠に独り

          詩「往来」

          往来 頭を縛り付ける 理屈の窓枠に腰掛ける 隠語で遊ぼう かもめかもめ、夜明けはまだ来ず 湯船に浸かっていると 曇ったすりガラスの向こうから呼ばれた 一人暮らし寒月一部屋 此処が通り道、今は宙ぶらり ふらふらふらり 涎かけをつけた坊や 子守りは何処へ 夜を過ぎ、無能な人 絶望と無思想の次へ

          詩「往来」

          日記①20220305

          山手線は下水道 流される私は鼠 群れからはぐれて 土曜日の夜 粘土でできた体は 手足が伸びており それが人間を模したものと 理解するのには 時間がかかるだろう 簡単な言葉で片付けずに はっきりと魂の形だと こねくりまわされた 沢山の指紋で汚れたそれ 仕事終わりにライブに行きました 混乱したので 最後の曲が終わったら すぐに帰りました 昔、宇宙は無限だ、大きいと聞きました その後に加えて ミクロ、すごく小さな世界もまた無限とも 結末のところで虚無が待っていると そう

          日記①20220305

          閉ボタン

          後ろから足音がする 次第に近づいている いつからだろうか 私は惨めな格好で逃げている ここがどこだか もうわからなくなってしまっている ビルの森 どうやら遭難してしまったようだ 助けを求めても奴らに声は届かない 夜の都会はまあなんとも冷えている 私とそれ以外で大きな隔たりがあるようだ 私は一軒の雑居ビルに逃げ込んだ ポストはさび付いており文字もかすれている 床や壁には黒くなったガム このビルの死んだ細胞のようだ そんなことを考えながら進むと 古

          朝刊です

          朝刊です 話題の事件を知ってるか 朝から晩までせっせと働いて 生きて息絶えて繰り返して 始発電車に乗ると眠る人がいる 物凄い速度で眠るあまり 決まって下書きの様な夢を見る 朝だ、朝だと騒ぐ人型の生物 彼らは毎日同じ時間に起きては 同じ日々を何十年と繰り返している とても恐ろしい事だ とても楽しい事だ 私たちは同じ朝を迎えたんだから まるで今生まれたかの様に祝おう 朝日の声に耳をすまそう ほら取り残された者の嘆きが聞こえる

          403号室

          「ありふれた生活やありふれた人生は幸せか?」 学生の頃、何度も友人達と語り合った。ただあの頃は責任や世間の目や、ややこしい手続きなど何も知らないただの子供だった。 そういう意味のない時間を費やして大人になっていく。そういう筋書きになっている。 誰しもが仕事の愚痴を言いながら、朝が来れば、昨晩の夜更かしを呪い、出社する。友人や世間の同世代の人たちとの収入の額を気にしながら給料日を楽しみにしている。 そういった会社員を下に見ている夢を追いかけるフリーター。安い居酒屋で哲学

          はじめてのおつかい

          罪を知ったのはいくつの時だったか。 それから胸に残るしこりはいくつあるか。 あの日の夕陽は妙に色が濃く見えて、今でも忘れらない。 私が育った町は、都会でも田舎でも無く、便利でも不便でも無く、夕陽がとても綺麗で、どこか暖かくどこか寂しさが漂う、そんなところだった。 私には幼馴染で同い年の"しん君"という男の子が居た。 明るくイタズラ好きでいつも皆んなを困らせたり、笑わせたりして人気者だった。 私達はいつも決まって夏になれば蝉を捕まえに大きな公園に行き、帰りはスーパーに行

          はじめてのおつかい