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屋久島未来ミーティング2022ふりかえり〜人と人、人と自然、人と社会をつなぎ、醸し出す杜氏として〜

「世界とのつながりを醸し出し 私と共に生きることを探求する 場づくり杜氏」のやっくんこと福元です。
屋久島を起点に「人と自然、人と人、人と社会をつなぎ関係性をアップデートする」をミッションにいろいろ活動をしています。
主には、屋久島未来ミーティング、環境系学生未来塾、子育てサークルOYAKOLABOなどを開催中。
コロナ下で開催を断念していた屋久島未来ミーティングを2年ぶりに開催。
2022年12月11日(日)、安房公民館で『屋久島未来ミーティング2022〜今屋久島と、世界自然遺産30年を迎える1年をわたしたちはどう生きるのか〜』を無事開催することができました。
ということで、ふりかえりをメモ。

当日の詳細については実行委員のちぇりーが素敵なレポートを上げてくれているので、こちらから。

しんぺいさんもMBCやくしまじかんで開催レポート掲載してくれています。感謝。涙


自然発生的に生まれるクリエイティビティとカオス

今回の未来ミーティングは5回目。
多くの方に共創して作ってもらった場でありました。
共催でいろいろな方に入っていただいたのはもちろん、実行委員のメンバーもいつもの2倍に増えました。
屋久島の未来を一緒に作るそんな場が出来上がったと思います。
自分のコミュニティを超えて共創するからこそ、本当に豊かなものが出来上がるし、想像を超えて物事が動いていくからこそ、正直しんどさもあります。苦笑
マネージメントをしっかりして、コントロールすればもっと楽だっただろうし、良きものもできたかもしれません。
ただ、自然発生的に生まれるクリエイティビティが個人的に好きなこともあり、正直カオスだったと思います。
このカオスさと一緒に場を作り上げてくれた、実行委員のみなさま、プレゼンターのみなさま、本当に感謝しかありません。ありがとうございました!


屋久島の風土と屋久島の対話

今回のことを通しての学びを表現しておくと。
屋久島の人たちは良き意味でも、悪い意味でもいつだってわがままでした。
屋久島の自然のように。苦笑
わがままとは我が儘。自分の意志の通りに行動する人のことです。
人に合わせるのが当たり前だと多様性は生まれない。
それが多様性の本質だと思っています。
植物界のことをよく共生していると表す人たちがいます。
確かにそれも正しい見方かもしれません。
一方で、植物たちはそこにいるだけ動けもしません。
そこで利用し合い、時には助け合っているだけだとも言えます。
この生き方こそがわがままだとも言えると感じています。
人間も同じです。このわがままに生きられる島の風土が屋久島の文化であり、僕が屋久島が好きな理由な気がしています。
僕のやりたいことの本質は、違いを認め合うこと。
違いを認め合うということは、ただそこにあること生きることを認めること。
いろんな建前がある世の中で、自分のやりたいことや意見を自由に言える場を作る。
それができる本当の意味だなと改めて学ばせてもらいました。

そんな屋久島未来ミーティングも世界自然遺産登録からまもなく30周年を迎える屋久島を見据えて実施しました。
確実に世界自然遺産登録記念日に向けてうねりが屋久島の中にあります。
このミーティングは、記念式典的なイベントに一過性の予算をかけて開催しようとするだけではなく、本質的な「屋久島」の価値と可能性に向き合い、それらを今屋久島とどうやって実現するかをアクションするための有機的な場づくりです。
屋久島の場づくりを語る僕ですが、屋久島固有の環境文化を礎に「今屋久島と対話する」屋久島の文化は、突然はじまったのではありません。
永年人間同士、人間と自然が、植物と植物が、移住者と出身者が、島の内側と外側。島と社会。島と世界。
いろいろなものと対話しながら、混じり合いながら、ときにはぶつかりあいながら、今日の屋久島を創ってきました。
これからの未来のヒントは、人間の価値観で世の中を測る競争ではなく、地球のこどもたちとして自然環境の生態系の中に人自身も在ることを自覚し、それらの環境をベースにして、人間的な経済活動をいかに共創していくかが鍵です。
人間社会の表層的な人を主軸にした社会づくりが、いかに不自然で破壊的なことかと、屋久島の自然が学ばしてしてくれます。


こどもたちが望むもの

屋久島未来ミーティングでは大人が主役です。
だからこそ、今回は子どもたちの未来へのアクションを発表してもらう場も作りました。
あまり知られていないかもしれませんが、子どもたちは授業の中で、屋久島の未来を想い、課題を見つけ様々なアクションを本気で取り組んでいます。
そこには、言い訳はありません。
言い訳ばかり見つけがちな大人たち。僕も人には言えない立場ですが。。。
僕の大切にしていることの一つ
「こどもに未来を押し付けるのは、責任逃れ。未来を変えられるのは今を創っている大人たち」
大人もこどもも関係なく、自分ができることをやる。
一緒に作る。それが大切なことです。

普段から僕は保育園の子どもたちといろいろな活動をさせてもらっています。
そこで、今回特別に屋久島の未来を描いてもらえるように相談しました。
そこで出たエピソードが好きすぎて、今でも忘れられません。
特に我が子が語っていたエピソードが最高でした。

保育園での話
先生「屋久島は世界遺産に登録されているから世界の宝なんだよ。」
児童「えー!知らなかった。世界の宝なんだ!」
児童「これからも屋久島に住みたい!」
児童「屋久島は宝だからなくならないね。」
児童「屋久島をきれいにしなきゃね。」
先生「みんなは屋久島の未来どんなふうになってほしいかな?」
児童「かわらなくていい!」
児童「緑がいっぱい!」
児童「動物園ができてる!」

屋久島の未来は変わらなくていい。
嬉しいメッセージでした。
僕が関わる屋久島の子どもたちは本当に、屋久島のことが好きです。
びっくりするぐらいに。
僕の子どももの頃が恥ずかしいぐらい。(僕は屋久島に興味すらありませんでした。苦笑)
この大好きな屋久島を未来に届ける。
これが僕の使命だと思っています。
大事なことも付け足すと、変わらないために変わり続ける必要もあると思っています。
変わるのは屋久島じゃなくて、そこに住む人のことです。
よく言われる「変わらないために変わりつづける。」
僕はこれからもそれぞれが島を起点に世界と共に生きることができる思考を持つことができる、学びの場を作り続けたいと思います。


余談。
未来をつくるとは、今できることを考え、先のことを計画すること。

僕も言い訳をしないための余談。打ち上げの飲み会で甑島の先輩と鹿児島の先輩から言われたこと。
「急いでいきたければ、1人で行け。遠くへ行きたければ、みんなで行くことだも大切だよね。だけど、ファーストペンギンが大事なんだよ!やっくんはファーストペンギンになれ!」
と連日準備の疲れと酔いで朦朧とする意識の中で激励されました。
冷静に考えると、ファーストペンギンって一番最初に飛び込んでサメに食べられるやつ。笑
言われていることは十分身に染みていて、誰かが動かないと地域は動かない。
利権が絡まるローカルな地域になればなるほど。
屋久島には本当に当てはまると感じています。
だからこそ、考えることも大切ですが、できることをやりつづける。
そして、失敗はしたくないですが、やりつづければいつかは成功する。
そう信じて次のステップへ僕も動きます。
人と人、人と自然、人と社会をつなぎ、醸し出す杜氏として。

新年の抱負みたいになっちゃった。。。。
ということで、今年の抱負は別記事につづく!

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