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エステサロンやスタイルなどの悩みを相談されるフィットネスインストラクター、ヨガインストラクターの方のサポートもしていますが、薬膳カウンセリングを使って、お客様に合う施術や食事を含む生活のアドアイスをしたい方は『薬膳ヘルスビューティケアアドバイザー認定講座」を受けていただいています。

その中で、女性のお客様なら必ず「生理の状態をヒヤリングしてください。」とお伝えしています。

お客様が閉経されている場合は、閉経する以前で順調に生理があった時の状態です。

女性のお客様のカウンセリングは、婦人科クリニックでもなく、そのお客様から生理の事を相談されていなくても聞く理由があります。


女性に生理の状態を聞く理由


女性に生理の状態を聞くとその人の体の中が分かるのはなぜだと思いますか?

それは中医学の古典でも書かれている通り、女性は「血」に左右されるからです。

現代では、女性は女性ホルモンに左右されると言ってもいいかもしれません。

生理の前後ではそれぞれ女性ホルモンであるエストロゲンとプロゲステロンの影響で体調もメンタルも変わります。

生理前にイライラしやすいとかは女性なら経験があるでしょう。

生理で実際に出血するので男性より血の量が変化します。

妊娠や母乳での育児等どれも血を使うもの。出産のときには出血で血を失います。

産後鬱や出産後になぜだか泣きたくなってしまう等も起こりやすいのは、メンタル安定に欠かせない血の不足から。

このように男性に比べて女性は血に左右されることが多いためです。

生理の状態を聞くには押さえるポイントがある

そんな女性の体を知るためには、どんな生理が健康な生理なのかの基準を知っておき、経血の色、出血量(多いか普通か少ないか程度)、塊が出るか、生理痛はあるか、周期は長いか短いか、一回の生理の日数等押さえるべきポイントがあるのです。

そのポイントを聞いたり自分の生理なら観察することで、中医学の体の構成要素「気・血・津液」の過不足や巡りの状態が分かると言う訳です。

今日は「症状別ケーススタディ講座」で「生理と薬膳」の日でした。

中医学の基礎理論を学び、体の構成要素の過不足や巡りを補う食材が分かっている受講生の方から、「あ~私こうでした。」とか「まさにこれです!」と声が洩れました。

そして、生理の状態とは全く違う今の不調の原因とも結びついたのです。


小さな不調なら食事でもすぐに戻せるけれどそれ以上ならどうするか

小さな不調のうちに気づいてそれを中医学で考えることができたら、解決できる効能を持つ食材を選び、症状に合わせた調理で作ったものが薬膳です。

日頃から小さな不調のうちに調整できていれば「これは困った!」「薬が必要だ」という状態にまではなりにくいのです。

でも、食事に気をつけているつもりなのに、不調が解決できないのなら漢方薬と薬膳の併用や鍼灸と薬膳の併用をおすすめします。

できるなら三つ全部を併用するのが一番です。

なぜなら方針を同じにして取り組めば解決が早いからです。

よくありがちなのが、せっかく鍼灸で滞りを流してもらっているのに、滞りの原因になるものを食べたり飲んだりしているケース。

もし、漢方薬を飲むなら方針の同じ薬膳で整えておくと漢方薬の効き目も早いのです。

今日の受講生の方も、漢方薬局で処方してもらった漢方薬と薬膳の併用により、上へあがってばかりだった「気」のせいで顔を中心とした痒みや発疹が出ていたのが治まって来ていました。

ご自身の体の不調にとどまらず娘さんの不調の解決にも役立てられるのが生理の状態です。

女性は血に左右される生き物だと言われるほど、生理の状態が体の状態にはっきり反映されますから、女性のお客様には生理の状態を聞くことが欠かせないのです。

サロンでシミやたるみなどのご相談をされた時、フィットネスのお客様に体系の相談をされた時等、是非生理の状態を聞くことをしてみてくださいね。

エステサロンや健康食品店、ヨガやフィットネスインストラクターが薬膳カウンセリングができるようになる『薬膳ヘルスビューティケアアドバイザー認定講座」4期は2024年5月に開講予定です。

お客様一人一人の悩みに寄り添い、その方が気づいていない本当の原因解決のために伴走したいと思っている方に薬膳カウンセリングのしかたをお伝えする講座です。メルマガでの募集開始をお待ちください。

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