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カウンセリングが苦手な人は主訴の裏まで聞き出せていない

中医学の知識を使ってカウンセリングを行いその人のための施術や食事のアドバイスをしたいと思っているのに、うまくカウンセリングができないという悩みをよく聞きます。

今日は「初めての方無料カウンセリング」の方のカウンセリングをしたので、私がどのようにカウンセリングをしているかをポイントを絞ってお伝えします。


まずは観察すること

最初にあった時、目に見えることを観察します。
見るポイントはいくつかあるのでそこを漏れのないよう観察することから始めます。

あまり長く見続けることは不自然なのでポイントの中でも特に印象に残ったことを覚えておき、カウンセリングする時に関連する質問を忘れずにします。
これは目に見える症状が中医学の体質分類的に何に当たるのかをはっきりさせるためです。

一番のお困りごとを聞く

これはカウンセリングの際に、誰でもしている事だと思いますが、今一番困っていることをしっかり話していただきます。

複数の悩みを言われる場合もありますが、その中で一番解決したいことから順番をつけてもらいます。

最初のカウンセリングの際には、医療機関でどのように言われているかを聞くことも大事。
具体的な病名がある場合はそれを調べて中医学で考えた時、気・血・津液の状態がどうなったらそうなるのかを考えます。

次にすることは、その悩みがいつから始まったか?体のどこの部位にでているか?どんなことをするとより酷くなるか?等をヒアリングします。

これはすべて中医学の基礎理論に基づいて聞く質問です。
講座ではこの質問も具体的にレクチャーしています。

中医学では体の構成要素の「気・血・津液」の過不足や巡りの状態により五臓のどこがバランスを崩しているかが分かり、五臓によって出る部位も関連があるためです。

質問に慣れていないと、聞き忘れることがあるため『薬膳ヘルスビューティケアアドバイザー認定講座』では質問シートを使って聞き忘れのないように、どんな質問をしたらよいのかがわかるようにしています。

主訴の裏にある原因を探る

中医学では、体の構成要素のバランスの崩れから不調になると考えるので、バランスを元に戻す方法が主訴の解決になります。

そのためにはなぜそうなったのか?の原因を知ることがとても重要。

例えば「痛み」がある時、表面上の「痛み」だけを取る方法は鎮痛剤になりますが、痛みだけを除いても根本が改善されなければ痛みが繰り返される可能性があるからです。

お客様が足が冷たいと言われた時に、足を温める施術なり温かい靴下を勧めるだけでは体の中の状態までは解決はできないのです。

お客様の主訴の裏にある原因を中医学の知識を使って探り、食事や生活習慣のアドバイスができることが薬膳カウンセリングのプロなのです。

主訴の裏にある原因を探るためには、沢山質問しなければならないし、目で見て確認しなければならないことと直接目で見られない場合には質問して聞きだします。

これをおろそかにするとお客様の体の中がどのようになっているかの理解(弁証)が間違ってしまいます。

間違った理解をしてしまうとその方に適する食材のアドバイスも間違ってしまいます。

原因が分かった後に気をつける事

お客様の体の中のバランスの崩れや不調になった原因が分かった後で、気をつけなければならないことがあります。

それは、原因から取り掛からないことです。

そこから取り掛かるとお客様の一番の悩みの根本解決になるのですが、例えば今「痛い」お客様にはまず「痛い」ことから解放してあげる事が重要です。

そのためには「痛み」を酷くさせる食材を止めてもらい、食事以外の方法でも痛みの緩和に使えることを複数伝えて、お客様ができそうなものを選んでもらいます。

その不調が花粉症のように長く続いているものなら、悩みがすっかり解決するまでには悪くなった年月だけ悩みの解決には時間がかかると言われます。

身体のバランスの崩れは最初は小さなものです。

崩れたままでだましだまし生活してしまい崩れ方が酷くなって来たものが我慢できないほどの不調なので、酷くならないうちの日々の調整が大切なのです。

まとめ

カウンセリングが苦手な人は、お客様の表面上の問題だけを解決しようと施術やアドバイスをしている可能性があります。

その方の本当の悩みをどこまで知ろうとするのか本当にその人の悩みの解決に力を注げるのかです。

そのための中医学と薬膳の学びはレントゲンもMRIもなかった2000年前から引き続き使われているものです。

エステサロンや健康食品店、ヨガやフィットネスインストラクターが薬膳カウンセリングができるようになる『薬膳ヘルスビューティケアアドバイザー認定講座」4期は2024年5月に開講予定です。

お客様一人一人の悩みに寄り添い、その方が気づいていない本当の原因解決のために伴走したいと思っている方に薬膳カウンセリングのしかたをお伝えするのでメルマガでの募集開始をお待ちくださいね。

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