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本と公園 番外編 〜駅前進出〜

6月15日、梅雨真っ只中の今日は朝から雨。
雨が降ったら公園には行かないことにしていたので今日はお休み。
古本屋にするための古物商許可申請の準備をしたり、その他諸々の事務作業。自分の住所と名前をたくさん書いた1日だ。

そんなわけで今日のレポートはないので、6月の4日5日11日12日に縁あって国分寺駅南口に出展することができたことについて書こうかな。

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普段から国分寺でお世話になっている方の繋がりで本と公園の屋台を駅前に出展することができた。公園でも4月から週1回で合計8回しか開催していない中での出世?駅前に場を持てるなんてなかなかないことなので、話をいただいたときは二つ返事でお答えした。

キッチンカーや地場産野菜こくベジの販売、クラフト作家さんのブースに加えて僕の屋台。使えるスペース自体は狭いものの、その分わちゃわちゃした感じになった。

出展していてまず感じるのは人の流れの激しさ。
とくに4日は天気が良かったこともあって駅前は絶えず人で溢れていた。

ただ人は思ったように近づいてこない。重要なのは、会場のレイアウトと駅前を歩く人たちの意識。
高さが低めのテントを置いていたことや目立つような看板がなかったことで、そもそも何をやっているのか分かりづらかったのがまず一つ。駅通路から出てきてひと目見て何をしているのか不明瞭だった。近づいてきてようやく何をしているのか、本を並べているのか野菜を売っているのか雑貨を売っているのかクッキーを売っているのかわかるくらい。

加えて駅前にいる人はこれからどこかに行ったり誰かと会う予定のある人が多く、ちょっとゆっくりしようという意識を持っている人はそう多くはない。ましてや子供もいる保護者となると尚更だ。駅前は子供たちと遊ぶのには適していないだろう。
いつもいる公園だとそもそも時間的に余裕のある人が多く、1対1でしっかりとお話することができるが駅前はそうはいかない。本と公園の取り組みに関してはどれだけコミュニケーションをとれるかが勝負になる。本を売っているわけではないし、会話しなければ活動の意図は伝えきれないからだ。

まあやってみなければわからないことなので、どれも収穫だ。過去に経験した人に話を聞いたり、本を読んだり、事例を調べたりすれば簡単にわかる事実なのだろうが、僕は自分で経験してみたいという性分なので嬉しい限り。

結局のところ、最終日の12日に一番良いレイアウトに落ち着いて、駅フェスは無事終了。こくベジも売り切ったし、本と公園の紹介もぼちぼちできた。
ただ、歩いている人が「ちょっと休んでいこうかな」と思えるような場を作れていたかと聞かれたらそうではなかったかなという感じ。

そこがどういう場所なのか、誰がいるのか、その人たちはどういう気持ちなのか、側から見たらどう見えているのか、自分は何をしたいのか。自分も他人も空間もよくよく「観察」することが大切なんだな。それに駅前に出展するという非日常を経験したことで、日常の重要さが身に染みた。駅前で活動することが日常になればいいが、いつでも駅前で開催できるわけでもないので難しい。やはり公園で地道に活動を重ねて、そこにくる人々の日常に根付いていくほうが嬉しいし、自分としても手触り感があって楽しいはずだ。

近いうちに古本屋としての活動も始めるが、背伸びしすぎず、急ぎすぎず、着実に進めていきたい。


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