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ビートルズ曲解説 Penny Lane イギリスの床屋さん

ビートルズに出会って40年。
集大成として1曲づつ曲解説を書いています。
今回は、Ryu様のリクエストにお応えします。

ペニー・レインはリヴァプールにあるバス通り。「町まで1ペニーのバス運賃で行ける路線」に由来する。
ポールはジョンが書いた「ストロベリー・フィールズ・フォーエバー」に触発されて、この曲を書いたとされている。

ポール、ジョン互いに故郷の歌を歌いながらも、曲から受ける印象は対極的だ。ジョンの幻想的なイメージに比べ、ポールのはひたすらPOP。

ミュージシャンが過去を振り返り、故郷を歌う事は古今東西、共通している。桑田佳祐が茅ヶ崎を唄うようなものだろうか?古くは千昌夫の「北国の春」がある。

実はペニー・レインはポールの家よりもジョンの家の方が近い。ポールはジョンの家に行くときバスを使っており、ペニー・レインで乗り換えていたそうだ。当初ジョン「イン・マイ・ライフ」の歌詞には、ペニー・レインへの言及が含まれていたそうだ。

「ストロベリー・フィールズ・フォーエバー」との両A面シングルとして発売され、シングル「プリーズ・プリーズミー」以降、全英第1位を獲得する快進撃を続けたが、残念ながら初めて第1位を逃す事となった。両A面の場合、2倍売れないと1位を獲得できないというルールの為だ。

後にジョンは「両A面なんて、おこがましい。両B面にすべきだった」と語っていた。おそらくペニー・レインがA面扱いされたことが不満だったのだろう。

この曲にはPVが存在するが、果たしてシナリオは存在したのだろうか?

PVの内容は以下の通り。

ペニーレイン付近でメンバー集合 → 馬に乗って移動 → 楽器の前を通りすぎる → 公園らしき場所に到着 → テーブルにつき、お茶を飲む → 貴族風の男たちが楽器を手渡す → ジョンがテーブルをひっくり返す(巨人の星、星飛雄馬の父親か!?)

アバンギャルドな感じは伝わるが、それが狙いだったのだろうか?
そもそも、ポールの曲なのにジョンの出番が多い。

ビートルズはギターバンドだったが、この頃よりジョージの出番は少なくなる。
そのためか、 PVの中でジョージが歌うシーンがあるが、表情は硬い。
(逆にジョンはヘラヘラしている)
ジョージにとって、さぞかし辛い時期だっただろうな。


私はビートルズファンの集まりに加入している。その中に、東京都杉並区にて理髪店「Penny Lane」を経営されている方がいらっしゃる。
東京出張時に訪店してみたいな。

理髪店 Penny Lane

In Penny Lane the barber shaves another customer
ペニーレーンの床屋が客の髪をカットする
We see the banker sitting waiting for a trim
あの銀行員も座って順番待ちをしてる
                    Written by Paul McCartney     

店内

店内の壁にはメンバーが使用していた同楽器が飾ってある。
ジョンが「Nowhere Man」で使用したストラト、ジョージがクラプトンより譲り受けたレスポール「ルーシー」があり、店主のこだわりが窺える。 


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