yama

ビートルズに出会って40年。 集大成として1曲づつ曲解説を書いています。

yama

ビートルズに出会って40年。 集大成として1曲づつ曲解説を書いています。

最近の記事

ビートルズ曲解説 You can’t do that ジョンはコンプライアンス違反?

今回は「夢参加NAブログ」で出会ったお仲間、ABBEYさんのリクエストにお応えします。 本当にジョンは「ジェラス・ガイ」(嫉妬深い男)だったそうだ。 ライブツアーの為、ジョンは家を空ける事が多かった。 自分の留守の間に妻のシンシアが浮気をしているのではないか、という妄想に取りつかれて書いた曲だと言われている。 歌詞は I got something to say that might cause you pain If I catch you talking to tha

    • ビートルズ曲解説 Drive my car

      レコード店でゴールド(パーロフォン)レーベルのモノラル盤『プリーズ・プリーズ・ミー』を聴かせて頂いたことがある。しかし残念ながら、さほど違いを感じる事はなかった。 それでも前向きにビートルズを語ります! 今回は高校の時の同級生、水野君のリクエストにお応えします。 同名の映画「ドライブ・マイカー」、当初ビートルズの楽曲とは関係ないと思っていた。 しかし映画を観た後、歌詞を読みなおし関連性があるように思えてきた。 ドライブ ・マイカーの歌詞は以下の通り。 「私は有名になりた

      • ビートルズ曲解説 Hey Bulldog

        はたして私には「ビートルズを語る資格」はあるのだろうか? そんな事を考えながら、今回は「エアポート'80様」からのリクエストにお応えします。 曲を聴いた後、オノ・ヨーコはジョンに次のように尋ねた「なんでブルドックなん?」 実際は関西弁でないと思うが、単純に疑問に思ったのだろう。 本作は当初「ヘイ・ブルフロッグ(ウシガエル)」というタイトルで作曲され、リハーサルが行なわれていたが、ポールが犬の吠え声を真似たコーラスを入れることにより、「ヘイ・ブルドック」に改題する事になった

        • ビートルズ曲解説 Something

          今回は高校の時の同級生、水野君のリクエストにお応えします。 娘さんが「サムシング」のベースを弾いてライブデビューしたそうだ。 おめでとう! 大御所フランクシナトラもこの曲をカバーしており、インタビューで次のように話していた。 「レノン&マッカートニーの曲の中で、サムシングが一番好き!」 ジョージの曲なのに、、、 1970年にアイヴァー・ノヴェロ賞の最優秀ソングを受賞し、多くのアーティストによってカバーされ、ビートルズの楽曲では「イエスタデイ」に次いで2番目に多くカバーされ

        ビートルズ曲解説 You can’t do that ジョンはコンプライアンス違反?

          ビートルズ曲解説 Paperback Writer

          ビートルズに出会って40年。 1曲づつ曲解説を書いています。 今回は「水ようかん様」のリクエストにお応えします。 PVではポールの前歯が欠けている。どうやらモペット(小さなバイク)で事故を起こしたらしい。また、上唇を切ってしまい、傷跡を隠すために口ひげを生やしたとも言われている。 歌詞は手紙のスタイルをとっており、小説家を志望する人物が自身の作品を本(ペーパーバック)*(1)として出版してほしいと訴えかけるというもの。叔母から「どうしてラブソングばかりなの?」と問われたこ

          ビートルズ曲解説 Paperback Writer

          ビートルズ曲解説 Please Please Me

          ビートルズのコピーバンドを組み、この曲を演奏しました。 大好きな曲なので解説します。 プロデューサーのジョージ・マーティンはレコーディング後「おめでとう、初のナンバーワン間違いなしだ」と、メンバーに声をかけた。 本作のアレンジには変遷があり、マーティンによると「元のアレンジはテンポが遅く退屈で、ヒットする見込みはなかった」とのこと。 作曲はジョン。1980年の『プレイボーイ』誌のインタビューで、「当初はロイ・オービソン風のブルージーでスローな曲だった」と語っていた。マー

          ビートルズ曲解説 Please Please Me

          ビートルズ曲解説 Helter Skelter

          ビートルズのコピーバンドを組み、この曲を演奏する事になりました。 大好きな曲なので解説します。 この曲を初めて聴いたのは「ホワイトアルバム」ではなく「ロックンロール・ミュージック」という編集アルバムだった。 1979年の夏、ユタ州の片田舎のレコード店で購入し、毎日のように聴いていた。(*1) まさか翌年、日本でポールが逮捕され、ニューヨークでジョンが凶弾に倒れるとは思いもしなかった。 良い選曲のアルバムだと思って聴いていたが「Helter Skelter」のみ違和感を感じ

          ビートルズ曲解説 Helter Skelter

          ビートルズ曲解説 A day in the life

          ビートルズに出会って40年。 集大成として1曲づつ曲解説を書いています。 今回は高校の時の同級生、水野君のリクエストに応えます。 初めてオーケストラを起用したロックの金字塔(LP帯のキャッチフレーズ)「サージェント・ペパーズ」のラストを飾るジョンとポールの力作。 「ロック+オーケストラ」当時は斬新だったに違いない。 プログレッシブロック(進化したロック)の先駆け。 ジョンは自身のパートの歌詞について、「新聞で、あるニュースが目に止まった(I read the news

          ビートルズ曲解説 A day in the life

          ビートルズ曲解説 I Call Your Name

          ビートルズに出会って40年。 集大成として1曲づつ曲解説を書いています。 ジョンはこの曲を15歳の頃に書き、1963年に加筆修正して仕上げたらしい。後に次のように語っている。「この曲の大半は、ポールがLove Me Doを書いている頃に作った。俺はこの曲を何となく取っておいた。そしてブルース風に工夫をしてみた。初めて曲を書こうとした頃の1曲」。 15歳というと、高校1年生位だろうか。若い頃から多才だった事が伺える。 リード・ヴォーカルはもちろんジョン。めずらしくコーラスを

          ビートルズ曲解説 I Call Your Name

          ビートルズ曲解説 Penny Lane イギリスの床屋さん

          ビートルズに出会って40年。 集大成として1曲づつ曲解説を書いています。 今回は、Ryu様のリクエストにお応えします。 ペニー・レインはリヴァプールにあるバス通り。「町まで1ペニーのバス運賃で行ける路線」に由来する。 ポールはジョンが書いた「ストロベリー・フィールズ・フォーエバー」に触発されて、この曲を書いたとされている。 ポール、ジョン互いに故郷の歌を歌いながらも、曲から受ける印象は対極的だ。ジョンの幻想的なイメージに比べ、ポールのはひたすらPOP。 ミュージシャンが

          ビートルズ曲解説 Penny Lane イギリスの床屋さん

          ビートルズ曲解説 Nowhere man

          ビートルズのコピーバンドを組み、この曲を演奏する事となりました。 大好きな曲なので解説します。 1979年、中学生の頃、ユタ州の片田舎の農場に住んでいた。 ホームステイ先にはアメリカ版オリジナルアルバム「イエスタデイ&トゥデイ」があり、毎日のように聴いていた。その中では、この曲が一番好きだった。 3声のコーラスが美しく、今でも聴くたびに感心してしまう。ビートルズがコーラスバンドであることを再認識する。 時々、ロールを入れるリンゴのドラムもロックバンドらしくなくて素敵だ

          ビートルズ曲解説 Nowhere man

          ビートルズ曲解説 I’ll Be Back

          ビートルズに出会って40年。 集大成として1曲づつ曲解説を書いています。 映画のサントラアルバム「ア・ハード・デイズナイト」の収録最終曲。 タラタターン♪というイントロが印象的な隠れた名曲であるが、実は映画の中ではこの曲は使用されていない。 実質的にはジョンの作品とされているが、ポールは自伝「メニー・イヤーズ・フロム・ナウ」の中で共作であると述べている。 曲は当初3拍子のワルツ調のリズムであっが、レコーディングセッション中に4拍子に変更された。ワルツのリズムの時にジョン

          ビートルズ曲解説 I’ll Be Back

          ビートルズ曲解説 Got to get you into my life

          ビートルズに出会って40年。 集大成として1曲づつ曲解説を書いています。 武道館公演の前に既に完成していた。デビューから僅か4年。ビートルズは凄いスピードで進化を遂げる。 アルバムに収められる曲は当時の技術ではライブでの再現が難しく、活動の主軸が「ライブ」から「レコーディング」になっていったのも無理はないだろう。この頃よりビートルズの楽曲は当時の機材、そして4人編成での再現は難しくなっていた。 ポールは「モータウンサウンド」に影響を受けてこの曲を書いたらしい。初めて大々

          ビートルズ曲解説 Got to get you into my life

          ビートルズ曲解説(番外編)God

          ビートルズに出会って40年。 集大成として1曲づつ曲解説を書いています。 今回は、会社の先輩HM様のリクエストにお応えします。 「神は苦痛を計る観念に過ぎない」と歌う。この時ジョンはまだ29歳。(*1) 成熟しているというか、達観している。私は人事部で働いているが、我が社でこんな29歳に出会ったことはない。 まぁ、面と向かって「神は苦痛を計る観念に過ぎない」と言われたら、 かなり引いてしまうと思うのだが・・・。 続いて、魔法、易経、聖書、タロット、ヒトラー、イエス・キリ

          ビートルズ曲解説(番外編)God

          ビートルズ曲解説 Tax Man

          ビートルズに出会って40年。 集大成として1曲づつ曲解説を書いています。 今回はtawatawa様のリクエストにお応えします。 ジョージの低い声「ワン・ツー・スリー・フォー、ワン・ツー」の後、ポールのカウントで始まる。 ジョージのは曲のカウントではなく、お金のカウントでは?とも思える。 アルバムの1曲目にジョージの曲が使われたのはこれが初めて。 そしてビートルズ初の政治的声明となった楽曲でもある。 歌詞は、イギリスで富裕層に課せられていた最高税率95%という高い税率

          ビートルズ曲解説 Tax Man

          ビートルズ曲解説 It's Only Love

          ビートルズに出会って40年。 集大成として1曲づつ曲解説を書いています。 この曲に関して、ジョンは亡くなる前のプレイボーイ誌のインタビューで次のように語っていた。「僕の中で最悪の作品。詩がとにかくひどい。いつも、つまらん歌だと思ってきた。ずっと嫌いだった。」 私は中学生だった頃、アルバム「ヘルプ」(*1)がホームステイ先にあり、毎日聴いていた。特に「イッツ・オンリー・ラブ」は何だか切ない感じがして、さすがジョンだなぁ、などと思い大好きな一曲だった。もしかしたら、ホームシッ

          ビートルズ曲解説 It's Only Love