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肩凝りはマッサージで治る?

現代人で肩凝りをお持ちの方は多いと思います。
肩凝りの時あなたは何をしますか?

多くの方は肩揉みなどのマッサージをしようとするのかなと思います。

しかしマッサージは肩凝りに対して本当に効果があるのでしょうか?

今回は肩凝りの本当の原因を紐解いていき、肩凝りになった時どのように対処していけば伝えていけたらと思います。

1.肩凝りの分類

まず初めに肩凝りの分類についてです。

肩凝りには
①症候性
②心理性
③本体性

といったいった3つの分類があります。

症候性は疾患が原因となって起こるもの、心理性はストレスなど心理的な要因が絡んで起こるもの、最後に本体性は肩凝りとなる直接的な原因がわからないもの、と分けられます。
本体性では姿勢が悪い、運動不足といった原因が絡んでいることが多いです。

2.肩凝りにマッサージは効果的なのか?

肩凝りがある時、マッサージしてもらうととても気持ちいいですよね😊

しかし、こんな経験ありませんか?

肩凝りに限らず、マッサージしてもらった時は気持ち良くて体が楽になっても
翌日なんだか体が重い、動かない、、、

そうなのです。

マッサージはその時は気持ち良かったとしても根本的な対処にはなっていないのです。

では、なぜマッサージが良くないのか説明していきたいと思います。

筋肉には伸張反射と言って、伸ばされるとその作用で縮んで硬くなる性質があります。
マッサージによって筋肉が強く押されると押された分周りは伸ばされますよね。
その時に筋肉には伸張反射が起こって硬くなってしまうのです。

肩が重い、肩凝りがある

整体・接骨院・もみほぐしに行き、マッサージしてもらう

伸張反射によって硬くなる

また整体・接骨院・もみほぐしでマッサージを受ける

こういった悪循環に陥っていってしまうことは少なくないと思います。
実際にこういった悪循環を狙って商売している場所もゼロではないというのが現実です、、、

なので、肩凝りの原因を自ら知っておくことが大切なのです。

さらに、肩こりの時によくマッサージする部分の深層には棘上筋という筋肉が走っています。この筋肉は非常に切れやすい筋肉であり、高齢者は肩を強くマッサージしてもらったことが原因で棘上筋断裂を起こしてしまうというケースもあります。

以上のことから肩凝りで強くマッサージすることはおすすめではありません。

3.肩凝りが起きている時、その筋肉はどうなっているのか

肩凝りの時、その筋肉には次のうちのいずれか、もしくはその組み合わせが起こっています。

①低酸素状態
②虚血状態
③筋内圧の上昇
④交感神経の過剰作用

これらが筋肉に起こっていることが肩凝りの原因となっているのです。

それでは一つ一つ説明していきたいと思います。

①低酸素状態
筋肉に酸素を含んだ血流が流れていない、もしくは酸素を運ぶ役割を担うヘモグロビンから酸素が引き離されず筋肉に酸素を吸収できなくなっている状態です。

呼吸をする時、重要なのは酸素を取り込むことだという認識が強いかと思いますが、実はヘモグロビンから酸素を引き離すのは二酸化炭素なのです。また、呼吸においては二酸化炭素を出すというのも重要になってきます。

これらのことから、呼吸でしっかり吸えてしっかり吐けることがポイントになります。
現代人の呼吸ではしっかり吐くことはできるのに吸う力が弱いことが多いです。

そのため、息をしっかり吸うためのトレーニングを行うことが改善ポイントの1つとなります。

トレーニング方法を解説します。
まず、仰向けになります。
そして息を大きく吸い込み、お腹の前面、側面、後面をそれぞれ膨らませるように呼吸を繰り返していきます。
前面を膨らませる呼吸5〜10回、側面5〜10回、後面5〜10回くらいが目安になるかと思います。

この時のポイントとしては息を吸う時に顎が上がらないようにすることです。
側面、後面を膨らませることはなかなか難しいですが、チャレンジしてみてください!

②虚血状態
筋肉には血流が十分に行ってない状態です。虚血状態になる原因は血流の流れを阻害する血流を汚す因子が存在していることです。
血流を汚す因子としては①高血圧②脂質異常症③糖尿病があります。

このような原因に対しては食生活を変えること、運動習慣をつけることが重要になります。

おすすめの栄養分はビタミンEです。
ビタミンEには血流を良くする血行促進作用があります。
ビタミンEを含む食品例は次の通りです。
・植物油(小麦胚芽油、ひまわり油、ベニバナ油など)
・ナッツ類や種子類
・ほうれん草やブロッコリーなどの緑色野菜

③筋内圧の上昇
筋内圧の上昇とは筋肉内の圧が高まってパンパンになってる状態のことを言います。同じ姿勢でずっといると起こりやすいです。
そのため、デスクワークなどで同じ姿勢を長時間取り続けている方は要注意です。姿勢が悪い方も筋肉には負荷をかけ続けることになるので筋内圧が上昇しやすいです。

このような時は有酸素運動がおすすめです。筋肉にはポンプ作用があるため、有酸素運動をすることで筋肉の収縮弛緩が促され、圧の上昇を抑えることができます。

④交感神経の過剰作用
交感神経、副交感神経という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
簡単に言うと、交感神経が働いている時は興奮状態、副交感神経が働いている時はリラックス状態となります。

交感神経が過剰に働くことで興奮状態となり、血流の収縮が強くなりすぎてしまうことが原因となります。

これは睡眠不足によっても起こります。
起きている時→交感神経
寝ている時→副交感神経
が優位となるため、睡眠時間が短い人は交感神経が過剰に働いている可能性があります。

4.まとめ

以上のことをまとめると肩凝りに対しては次のことが言えます。

・肩凝りに対してマッサージは有効とは言えない。
・肩凝りの原因は①低酸素状態②虚血状態③筋内圧の上昇④交感神経過剰作用
・肩凝りには定期的な運動、食事改善、十分な睡眠が重要


もし今肩凝りに悩んでいる方は定期的な運動を心がけてみてください!
いつもならエレベーターを使うところを階段に変える、少しの時間を見つけて散歩、体操をしてみる、沢山の時間を運動に当てられなくとも、少しの工夫で運動時間は確保できると思いますので心がけてみると良いと思います。

最後まで読んで頂きありがとうございました😊

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