やまりく

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夜明けのすべて

2月24日（土） 『夜明けのすべて』を彼女と観た。 温かみのある映像。 優しい音楽。 魅力的な登場人物。 夜に思い出したくなるセリフ。 原作小説を読んでいる時に感じた、優しさやぬくもり。それが、映像に落とし込まれていた。 自分だけの悩みや苦しみ。 誰かに打ち明けたところで、解決するものではないかもしれない。 それでも、自分が抱えている悩みや苦しみを、知ってくれている人がいる。 それだけで、どれほど気持ちが楽になるだろう。 この作品からは、そんなことを感じる。 ＊

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    • 好きでいたいから

      1月17日(水) 社会人として働き始めて、1週間が経った。 初日は緊張でお腹をくだしていたのに、少しずつ大丈夫になってきた。 心に余裕が生まれたおかげか「小説を読みたい」と思った。 働き始める前は、時間や心の余裕がなくなって、小説を読めなくなったり、映画を観れなくなるんじゃないか、と不安だった。 「小説を読みたい」と思えた自分に対して、嬉しさや安心感をおぼえた。 仕事終わりに本屋さんに寄って、青山美智子さんの『月の立つ林で』という小説を買った。 この小説は、発売さ

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      • 明日へ

        2021年3月。 就職先が決まらないまま大学を卒業した。 夢もなく、やりたいこともないまま、大学生という肩書きだけが剥がれ落ちた。 卒業してから1ヶ月。 自分が社会からはみ出たことを強烈に実感することになる。 街を歩けば入学をお祝いするポスターが嫌でも目に入り、テレビを見れば『新学期』や『新年度』をお祝いする言葉が聞こえてくる。 月曜日の朝、駅前の本屋で週刊少年ジャンプを買って帰るとき、僕は『駅から家に』帰るのに対し、大半の人は『家から駅に』向かっている。 見えない何

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        • 光の跡

          12月27日、星野源の最新EP『光の跡/生命体』が配信された。 ジャケット写真と『光の跡』というタイトルを見た瞬間、自分が好きなやつだと予感した。 僕は、映画や小説、音楽や美術、どんなジャンルでも光を感じる作品を好む傾向がある。 それは多分、無意識的に救いを求めているからだと思う。 心の中で、ほぼ毎日生まれてくる不安。 こっそり隠れている日もあれば、チクチクした痛みの日もある。 たまに、心が呼吸できないくらい締めつけてくる日もある。 そんな不安から救ってくれるのが、光

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          2023年のプレイリスト

          Spotifyを開くと、2023年に聴いた音楽がまとめられていた。 音楽で1年を振り返ることができるのは楽しいし、自分を知れるような気がして嬉しい。 ＊＊＊ 今年のトップアーティストとトップソングはこんな感じ。 トップソングに関しては、1位〜4位までアニメ・ドラマ・映画の影響だ。 1度ハマると飽きるまで何回も繰り返し聴いてしまう。 ＊＊＊ ここからは、トップアーティストについて。 2月はBUMP OF CHICKENのライブがあった。 ライブに参加した日のセトリを

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          忘れて、思い出して、勘違いする。

          「サブウェイのお店見かけるたびに気になるけど、食べたことはないんだよね〜」 「おれも」 「ひとりで入るの勇気いるし、緊張するんだよね」 「めっちゃわかる」 デートプランを考えているとき、いつだったかは覚えていないけど、デート中にそんな会話をしたことを思い出した。 これもいつだったかは覚えていないけど、記念日にもらった手紙に『一緒にピクニックがしたい』と書いてあったことを思い出した。 サブウェイのサンドイッチを食べたい……。 ピクニックをしたい……。 両方とも叶えられる

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          忘れて、思い出して、勘違いする。

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          ゆれる

          今日はコーヒーを淹れる気分にならなかったので、セブンにコーヒーを買いに行くことにした。 外の音を聴きながら向かうのもいいけど、今日は僕が好きなドラマ（時をかけるな、恋人たち）のエンディング曲を聴きながら歩きたい気分だった。 ドラマの不思議で可愛らしい世界観とマッチしていて、エンディングのシーンを思い浮かべながら聴いていると、音に乗ってステップを踏み、体をゆらしたい気持ちになる。 セブンでコーヒーを買い終わり、家に戻るまでの道端でねこじゃらしを見つけた。 風に吹かれて右

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          秋の足音

          9月24日 久しぶりに吉祥寺に行ってきた。 この日は美容院に行く予定があったので、現地待ち合わせをすることにした。 散髪が終わり、待ち合わせの時間まで余裕があったので本屋さんに立ち寄った。 好きな作家さんの新刊が発売されていたり、気になる小説を見つけることができた。 今読んでいる本を読み終わったら買おうと決意した。 気付けば待ち合わせの時間が近づいていたので、吉祥寺に向かうことにした。 彼女と付き合ってもうすぐ５年になるけど、現地待ち合わせをするたびに、初デートのとき

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          ひまわり畑に行ってきた

          夏はアツすぎる。 昼間は暑すぎて出歩けないし、気になる映画ばかりで熱い。 それが理由で、最近はインドアデートが続いていた。 そんな時に彼女が「ひまわり畑に行きたい」と提案してくれたので、都内のひまわり畑を調べて、行くことにした。 ＊＊＊ 向かった先は、立川にある国営昭和記念公園。 当日の天気は降ったり止んだり、神様が靴飛ばしで決めているかのような天気だった。 公園の最寄駅で下車したら小雨が降っていたけど、ミストみたいで気持ち良かった。 入り口にある券売所でチケット

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          火と水、性格も性質も正反対のふたりが織りなす感動の物語：『マイ・エレメント』

          先日、『マイ・エレメント（字幕）』を観賞した。 この作品はディズニー＆ピクサーの最新作で、火・水・土・風といったエレメント（元素）が共に暮らす都市エレメント・シティを舞台に、物語が繰り広げられる。 本作の監督であるピーター・ソーンさんは、この作品に登場するエレメントたちをただのキャラクターではなく、実際の化学元素として描くことを志したというのをインタビュー記事で知った。 実際に作品を観ると、キャラクターたちは小さくなったり広がったりといった変化を見せ、火は火のように、水

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          ドライブ・マイ・ループ

          ある日の金曜日。 家で夜ご飯を食べ終えてまったりしていると、高校時代からの友達から電話がかかってきた。 「いま仕事終わって〇〇駅いるんだけど、お前ひましてる？」 「あ〜、まあ。なんで？」 「そっちのほう行く用事あるんだけど、会わね？暇じゃなかったら別にいいんだけど」 「ん〜」 僕はひとりの時間を楽しむか、友達と会うかについて数秒考えた。 今から駅のほうまで行くのちょっとだるいな〜。 でも、この前も同じような誘い断っちゃったし、今月まだ会ってないしな〜（毎月会う約束はして

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          変毛動物

          夏になると多くなり、冬になると少なくなるものがある。 なんだか、なぞなぞみたいになってしまった。 なぞなぞの正解は、僕の指毛だ。 僕の毛量プロフィールとして、すね毛や腕毛は友達と同じくらいの濃さと毛量で、ヒゲに関しては1週間に1回剃る程度で済むほど薄いし生えてこない。 だけど、指毛だけは友達よりも圧倒的に生えている。 ＊＊＊ 高校生の頃、どうしても指毛が気になり剃ったことがある。 ツルツルになった指を見て、なんか違うなと思った。 剃るのが下手だったのか、頑固な指

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          スパイダーマン：アクロス・ザ・スパイダーバース

          先日、二回目の『スパイダーマン：アクロス・ザ・スパイダーバース』を観てきた。 公開初週に観たときは、興奮の連続で、まるでアトラクションに乗っているかのような感覚だった。 そのため、もう一度、落ち着いて観たいという気持ちと、 最終入場者特典のアートカードが欲しすぎるという想いから二回目を観てきた。 前作『スパイダーマン：スパイダーバース』が公開されたときは、この作品について関心がなく、公開されていた時期に観ることはなかった。 それから時間が経ち、スパイダーマンの過去作を

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          今も待ってるのかな

          先日、地元の中華屋さんで夜ご飯を食べた。 帰りに甘いものが食べたくなったのでジョナサンに寄ることにした。 先に店内に入った彼女が順番待ちの紙の前で戸惑っていた。 たぶん、自分の名前を書くか、僕の名前を書くか悩んでいるのだなと察したので「俺の名前で大丈夫だよ」と言った。 すると彼女は数秒考えてから『ヤマノ』と記入した。 僕の苗字はヤマノではないので、彼女が気を遣って偽名を書いてくれたのだ。 ヤマノが生まれたタイミングで、店員さんがやってきて「２名でしたら、空いている席にど

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          音信不通

          僕は毎年、十二月になるとパーマをかける。 十二月は彼女と付き合い始めた記念月で、いつもと違う髪型にすることで気分が変わるし、なにより彼女にカッコいいと思ってもらいたくてパーマをかけている。 僕は毎月美容院に通っているので、だいたい二、三ヶ月すれば直毛に戻る。 しかし今年は、二、三ヶ月経ってもパーマが残っている。 お風呂から出て、鏡の前に立つたびに思う。 直毛どこいった？ 以前はタオルで髪をワシャワシャ拭いてもまっすぐだったのに、今は左右上下色んな方向を向いている。

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          どうか、今だけは邪魔しないでください

          一昨年まで三ヶ月に一度の頻度で歯医者さんに通っていた。 去年は四ヶ月に一度の頻度だ。 今年はまだ一回も行っていない。 僕は、なるべく歯医者さんに通いたくないと考えているので、年々通う頻度を減らしている。 去年は虫歯ができなかったので、今年は半年に一度の頻度を目標にしている。 幼い頃は歯医者さんが大嫌いで、今は苦手くらいに感じるようになった。 今でも歯医者さん独特の薬品の匂いを嗅ぐとお腹がキリキリするし、「ウィィィン‼︎」という機械音を聞くと体がこわばってしまう。 そもそ

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