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「Netflixがテレビ局を殺す」というのはこういうことだったのかもしれない。放送業界の背筋が凍るリニア型サービス開始。


 フランス市場の特殊性に合わせたような文脈でこの記事は書かれているが、実は凄く大きな可能性を秘めたトライヤルだと思います。 
 Netflixは、DVDレンタルショップチェーンから、DVDの通販レンタルを経て、配信サービスになっていきました。最初からネット配信を狙って、この会社名/サービス名であったことは書籍などにも書かれていますね(今、2冊、Netflix関連の本を読んでます、読了したら読書日記書きますね)いずにしても、「オンデマンド」の映像サービスです。ユーザーが観たい作品を観せてマネタイズするpull型サービスな訳です。
 ところが、リニア配信というのは、放送局型のビジネスです。事業者側からのpush型で、ユーザーは何を観たいか選ばなくて良い、受身のサービスモデルです。同じ映像配信ビジネスでもビジネス構造やユースケースは全く違います。これは、従来のテレビがそうであるように、無料視聴の広告ビジネスとの相性が良いモデルです。視聴者行動データの分析は、Netflixの一丁目一番地の強みですから、これが広告クライアントに提供されると、全くノウハウの無い放送局は対抗の術がないでしょう。本格的な放送局の置き換えにNetflixが取り組む可能性が見えてきます。優秀なNetflixの経営陣がそのことを意識していない訳はありません。この記事を読んで、背筋がゾッとしました。まあ、許認可でそれぞれの国家に庇護されている放送局の影響力が落ちて、ユーザーとコンテンツ制作者がハッピーになる生態系になっていくならよいことなのですけどね。

 同時に見つけたこのニュース。やはり日本は周回遅れなんだなと言うことを確認するニュースです。衛星放送局がオンデマンド型のネット配信をやると。リニア放送型とオンデマンド配信型の行き来のようにも見えますが、経営者の視座が高く、見えている世界が全く違うでしょうね。でもWOWOWはコンテンツ力はあるし、既存の地上波のように呑気ではなく、パイオニアスピリットはある会社ですから、頑張って欲しいです。

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モチベーションあがります(^_-)