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忘れられないベトナムごはん

「最初の一歩」はきっと誰でも怖いもの。
私にとっては「海外一人旅」こそ、当時なかなか踏み出せなかった一歩でした。
今は仕事が忙しいからとか、航空券が高いからとか色んな言い訳を見つけて、行ってみたいくせに行けない理由があることにほっとしていたりもして。

でも旅好きの友達から直接勧められてしまい、覚悟を決めざるを得なくなり😅、清水の舞台から飛び降りるように出かけた、初めての海外一人旅。行き先はベトナムのホーチミンでした。

初めての一人旅だという緊張はもちろんのこと、ハノイからホーチミンへの乗り継ぎもドキドキでしたし、ホーチミンの空港からホテルまでの車(送迎車を頼んでました)で日本とは全然違う道路事情や交通マナーを目の当たりにし、ホテルにチェックインしたときには既に疲労困憊……ウエルカムドリンクも断って、自室のベッドに身を投げたのを覚えています。

移動だけでこの調子では、私はあと4日間、この一人旅を楽しめるのかな?と不安でいっぱいでした。

でも、そんな状態でもお腹は空く😅
(ランチは機内食だったのですが、寝ていて食べそこねてしまいました…)
重い気持ちと体を引きずるようにホテルを出て、すぐ近くのベトナム料理レストランへ。
そこで出会ったのが、私の「元気をもらったあの食事」でした。

まず、明るく爽やかな若いウエイターさんが、きれいな英語でようこそと迎えてくれて、予約もない飛び込みの一人ご飯にも関わらず、嫌な顔ひとつせずに案内してくれたことにかなりホッとしました。

ホーチミンは初めてかと聞かれ、そうだと答えた私におすすめの料理をあれこれ教えてくれたのも嬉しかったです。
そんな彼のおすすめだったのがこちら。日本人の口に合う味付けではあるものの、使われているスパイス類は南国のそれで、ああ海外にいるんだなぁ!と実感するお料理でした。
(写真の色がおかしくて美味しそうに見えない…😭)

紫芋のスープ
豚肉と卵のココナッツミルク煮

どちらも本当に美味しくて、さっきまでの不安な気持ちもいつの間にか霧散。心が軽くなりました!

初めての海外一人旅で訪れた初めての国・ベトナムで、初めてとった食事は、海外旅行の楽しさを思い出させてくれて、明日からいっぱい観光しよう!という前向きな気持ちにさせてくれたのでした😆


食べたらなんだかいい気分になって、少し歩いた先にある有名ホテルのルーフトップバーへ。
サイゴン川を行き交うナイトクルーズ船のイルミネーションを見ながら、これまた初めての一人バーも経験しました。
こんなことも、着いてすぐの不安な気持ちのままだったら絶対にできなかったなー。

サイゴン川をいく、お魚の形に光るクルーズ船


お酒の飲めない私には「ハッピーサイゴン」という素敵な名前のカクテルは強すぎて、目が回りそうになったのも今となってはいい思い出です(違う)。

ハッピーサイゴン。オレンジジュースとラムだったかな…


このあと私はホーチミンで素敵な時間を過ごすことができました😆💕思い切って一人旅をして、本当に良かったと思っています。

そして、この旅をきっかけに海外に住む人たちと文通を始めたり、少数民族への支援を行うNPOに寄付を始めたりもしました。(今も続いています)
海外一人旅の楽しさに目覚めたのはもちろんで、友達と都合が合わないときは、普通に一人で出かけるようになりました。

ウエイターさんの笑顔とともに思い出すあの食事は、元気をもらっただけでなく、私の人生に影響した食事と言えるかもしれません。

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