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喜びを届ける「ノベルティ」。クライアント様と、その先のお客様のために

こんにちは。「竹の、箸だけ。」に、こだわり続けてきた、熊本のお箸メーカー「ヤマチク」です。純国産の天然竹を人の手で一本一本刈り取り、削り、「竹の箸」を作り続けてきました。

一般的にノベルティは企業が自社の知名度の向上のために頼むもの。ヤマチクではこれまでたくさんのクライアント様のノベルティを手がけてきました。クライアント様は、多岐にわたります。企業様だけでなく、教育機関、医療機関、飲食店など、業種・業態もさまざまです。

作ったお箸は、利用者・顧客へのお渡しはもちろんのこと、内部スタッフへの表彰のためのものであるケースも。ご担当者様とのやりとりからは「せっかくお渡しするものなのだから、良いものを作りたい」という気持ちが伝わってきます。

だから、「ノベルティ」とはいいつつも、クライアント様からお渡しされる方々への、心がこもった贈り物。クライアント様とヤマチクの想い両方をお箸として形にすることで、お渡しした方々に、喜んでもらえるのだと考えています。

これまでのノベルティ

ヤマチクで手掛けるノベルティには、バリエーションがあります。これらの4つのなかから、ひとつ、もしくは組み合わせて作っていきます。

1. お箸の形からオリジナルで
2. ヤマチクの既存商品の色を変える
3. 既存商品にロゴや名前・文章を刻印する
4. オリジナルのパッケージを作る

2019年からこれまで作ってきたノベルティは、50件ほど。単純計算で年間12件、毎月1件ずつです。これまでご一緒したクライアント様それぞれが、想いを持たれていました。

例えば、2019年の10月には、立命館大学校友会様から、100周年の記念にというご要望をいただいて、『うるし白竹彫刻箸』に校名を刻印しました。立命館大学は、ヤマチクの専務である山崎彰悟の母校であり、山崎自身も、歴史のある節目にご一緒できてとても嬉しかったそうです。

桜十字病院様は、ご担当の方がヤマチクのお箸を使っていたことをきっかけにご依頼いただき、業務や地域への貢献を頑張っている社員の表彰としてのお箸をおつくりしました。

アパレルブランドのADAM ET ROPÉ(アダム・エ・ロペ)様も、担当の方がヤマチクのお箸のユーザーさんでした。お買い物と会員登録をされたお客様へのプレゼントとしてのご要望で、お箸の台紙にヤマチクの紹介も書いてくださり、感激したのを覚えてます。

材料と産地に着目して、ご依頼いただく場合もあります。

ヤマチクのお箸の材料である竹は、毎年新しいたけのこを生やして数か月で大きくなることから、地球にやさしいとされています。そのため、お箸をサステナビリティやSDGsの関連商品としてお問い合わせいただくことが頻繁にあります。

特に最近は、環境保全や経済的な視点からトレーサビリティへの目が厳しくなっていて、展示でも毎回「これは日本の竹でできているんですか?」と聞かれるほどです。その点については、生産地も加工地も全て日本であり、竹を切って山から下ろしてくる「切子さん」の顔も、作り手の顔もしっかりと見える環境で製造している、とご回答しています。

エイブリィ・デニソン・ジャパン様は、商品につけるタグの情報を読み取り、流通を追跡するテクノロジーを持つ外資系の企業です。展示会への日本法人の出展に合わせたノベルティとしてお箸を作り、そのパッケージにはJANコードを入れて、生産地も加工地も日本であることや、加工日時がわかるようにしました。

ヤマチクの想いに共感して、お話をくださった方もいます。

例えば、藤田金属様は、2022年にヤマチクが登壇した、経営者やプロフェッショナルが登壇し意見交換を行う「ICCサミット FUKUOKA 2022」でご一緒した企業様です。

そのとき専務の山崎は、日本の受け継がれてきた文化であるお箸と竹産業を残し、竹のサステナビリティ性だけでなく、お箸づくりに携わる人たちのサステナビリティ性を大切にするために、ヤマチクはお箸を作り続けている、というお話をさせていただきました。

この想い内容に共感いただき、発注くださったのです。

ICC FUKUOKA 2022 での山崎登壇の様子

藤田金属様のお箸

また、ご相談いただく時点で何かしらのご縁をヤマチクとお持ちのクライアント様も多くいらっしゃいます。「お気に入りの雑貨屋さんで見ていいなと思ったので」とご連絡くださる方もいますし、担当者ご本人がすでにヤマチクのお箸のユーザーさんだったことや、上司の方がヤマチクをご存知だったということもあります。

こんな話を聞いたときは、私たちが作ったお箸からご縁がつながって一緒にお仕事ができているのだと、嬉しく思います。

クライアント様とお渡しする方々に喜んでいただくためのノベルティ

お箸を作る際には、まず、ご担当者様と打ち合わせします。そこで大事なのは当然予算を超えないことですが、それ以上に、ご担当者様と、お渡しするお客様の両方に喜んでもらえることが鍵であると考えています。

そのために最も考えるべきなのは、デザインです。せっかくお渡ししても、即座に「いらない」と思われてしまえばそこまでです。ここに、ヤマチクで培ってきた、ユーザー目線と色味の技術が活きてきます。

ポイント1:ユーザー目線。

お箸はそれぞれの家庭内で使われるものだからこそ「いいものもらってきたね」「ここからもらったんだよ」という会話が生まれ、笑顔でクライアント様について話す機会になるようにしたいと考えています。

だから、デザインは、クライアント様の表現したい世界観は残しつつも、日常に馴染むものであることが大切です。ロゴや「周年記念」のようなメッセージが入ると企業のPRにはなるかもしれませんが、それで、受け取った方に心の底から喜んで使っていただけるかどうかは慎重に吟味する必要があります。喜んでいただくことができなければ、クライアント様とともにお箸を作る意味がありません。

打ち合わせではご要望をお伺いしながら提案もします。「お箸はシンプルにして日常使いしやすくしつつ、メッセージやロゴはパッケージで伝えましょう」「コーポレートカラーをつかって、SNSにアップしたくなるようなおしゃれなデザインにしましょう」とお伝えしています。

ポイント2:色味と技術。

竹の素材感を活かしたシンプルなデザインや、これまでのお箸にはなかった明るい色使いもまた、ヤマチクのお箸ならではです。

例えば、sweet urushiは、これまでにない、明るい色の漆を使ったお箸です。漆塗りで明るい色を表現するのは、顔料の配合にとても気を使います。その日の気温や湿度、素材の形状を考慮して顔料の割合を変えるなど、色ムラを出さないための繊細な配合と技術が必要なのです。

sweet urushi ピスタチオグリーン

さらに、現代の日本の食卓に並ぶ、陶器や磁器、ガラスや漆器など、さまざまな食器との、見た目や使い心地の相性を考えながらデザインしています。

ヤマチクでお箸を作っている職人のほとんどが、家族のために毎日の食事をつくっている女性です。

「どんな色のお箸なら、食卓が華やかになるか?」
「どんな色なら気分が上がるか?」

など、ユーザー目線を踏まえながら色を決めていきます。

毎日の食卓で、クライアント様のことを思い出す

生産者様や飲食店様でも、ヤマチクのお箸をお客様にプレゼントされる方が増えています。

果物農園である、ハナウタカジツの片山さんは、果物をお買い上げの方へ発送する際に、お箸を同梱してくださっています。片山さんが以前、こう言ってくださいました。

「果物は食べたらなくなっちゃうけど、一緒に入れたお箸はお客様の手元に残る。そのお箸を使うときに僕らが作った果物を思い出してくれる」

ハナウタカジツ様のお箸

お取り寄せした美味しい食べ物も、高級レストランでの素敵なお食事も、そのひとときが過ぎたら、クライアント様との関わりに一旦の区切りがついてしまいます。

でも、お店で使ったお箸や食べ物と一緒にお渡ししたお箸が手元にあれば、その食べ物やお店を思い出すきっかけになります。1日3回、自宅での食事でお箸を使うたびに、家族と「また取り寄せて食べたいね」「もう一度あのお店に行きたいね」と話すきっかけをつくることができます。

温泉道場様の施設でお持ち帰りされるお箸

ヤマチクのお箸には、クライアント様とお客様とのその後の関わり方をつなぐ「はしわたし」の役割があると思っています。だからこそ、関わるからには、どういう形であれ関わったみなさまに喜んでもらいたい。そういう気持ちで、ノベルティを続けています。

でも最近は、ヤマチクもたくさんのものをいただいていると強く感じます。ノベルティでご一緒した方々のお話を伺っていると、本当に深いこだわりと想い、すごみを感じると同時に、その取り組みのひとつにヤマチクを加えていただき、想いも汲み取っていただいていることが、とてもありがたいことであると感じます。

また、クライアント様からお箸を受け取った方のなかには「使い心地がとてもよいから」と今度はご自身でお箸をご購入いただく方や、ご自身の飲食店でヤマチクのお箸を使ってくださることもあります。

ご一緒したクライアント様がこうしてヤマチクの存在を届けてくださり、お箸をいいものとして扱ってくださっているからこそ、お受け取りされた方にもその良さが伝わる。こういうことを、心から嬉しく思うのです。

クライアント様は、竹のお箸の良さを伝えるパートナーであるのだと心から感じます。

もしこの記事をご覧になって、ヤマチクの想いに共感し、ノベルティ制作にご興味をお持ちになったら、ぜひお問い合わせください。

*以下よりお問い合わせフォームを開いていただけます。

*ヤマチクのものづくりへの想いは、こちらからもお読みいただけます。

語り手/山崎彰悟 聞き手・書き手/松本麻美

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#ヤマチク

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