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2022年「第3回ヤマチク社内デザインコンテスト」最優秀賞ヒーローインタビュー

こんにちは。「竹の、箸だけ。」に、こだわり続けてきた、熊本のお箸メーカー「ヤマチク」です。純国産の天然竹を人の手で一本一本刈り取り、削り、「竹の箸」を作り続けてきました。

さて、この夏は第3回「社内デザインコンテスト」が開催されました。振り返れば、第1回の最優秀賞『きずな箸』は、未だに欠品必至のロングセラー商品に。第2回の採用商品『納豆のためのお箸』は新卒二年目の社員が開発し、地元企業とのノベルティも実現しました!

こうして数々の主力商品を生み出してきた社内デザインコンテスト。第3回を迎える今年は、社員のプレゼン力や企画力もぐんっと上がり、審査員を唸らせるほどの白熱したコンテストになりました。

暮らしに根ざした機能性と、これまでにないアイディアが光る画期的なお箸が次々に誕生!エントリー数11件の中から選ばれた、最優秀賞・商品採用商品とは...?

このnoteでは、ヒーローインタビューを交えながら結果発表を行います。

当日の様子は、YouTubeライブ配信動画でもご覧いただけます。

それでは、2022年第3回「社内デザインコンテスト」最優秀賞の発表です!

★★最優秀賞★★

EntryNO.4「うら技箸」松原淑子さん

プロフィール
第1回社内デザインコンテストで「野・菜箸」・第2回社内デザインコンテストで「百祥(ひゃくしょう)箸」を企画開発する。ヤマチクに勤めて21年、社内屈指の箸づくりのベテラン。初の自社ブランド「okaeri」の開発メンバーでもある。

────それでは最優秀賞を受賞した松原さんに、ヒーローインタビューをしたいと思います!この度はおめでとうございます。

松原:ありがとうございます。

────今のお気持ちを率直にお聞かせください。

松原:嬉しいです!第1回からエントリーをし続けて、3年目にしてやっと最優秀賞を受賞できました。竹の、箸だけを作り続けて21年。キャリアはあるけど、プレゼンが苦手で・・・これまで苦戦することもありましたが、絶対に最優秀賞を獲りたい!と思っていたので、とっても嬉しいです。

────開発した『うら技箸』とは、どのようなお箸なのでしょう?

松原:カップラーメンを食べるとき専用のお箸です。

お湯を注いで待つ間、蓋が開いてしまい困ることってありませんか?わざわざセロハンテープで止めるのも面倒くさい。ちょうどいい重石がキッチンにない。忙しいときに食べるカップラーメンだからこそ、小さなことが地味にストレスですよね。

それを解消できればと、『うら技箸』を開発しました。お箸に溝が付いており、カップラーメンの淵に引っ掛けて上に乗せるだけで蓋がはがれません。さらに箸休めをしたいときは、溝を使ってカップに立てかけられます。

もちろんお箸そのものの機能性も兼ね備えています。お箸自体が四角になっているため、転がりづらい。細い麺や、小さなかやくも掴みやすいよう箸先を細く仕上げました。最後まで美味しく食べられます。

────カップラーメン専用のお箸...!斬新ですね!とてもニッチな部分に目をつけられたのだなと思うのですが、開発に至ったエピソードをお聞かせください。

松原:最初はデザイン性として溝のあるお箸を考えていたんです。そしたら山崎専務に、「それカップラーメンに使えるんじゃない?」と助言をもらい、そこからインスピレーションを得て試作を繰り返しました。

一番難しかったのは、やはりカップラーメンの蓋を抑えるためのちょうどいい溝を作ることです。世の中にはいろいろな種類のカップラーメンがあり、サイズも大きさもバラバラ。どんなカップにでもフィットする溝にするにはどうしたらいいのか?21年間の箸づくりで培った技術を活かして、試行錯誤しました。自宅でカップラーメンを食べて、使い心地を何度も試しましたね(笑)。

溝の加工はミリ単位での調整となる繊細な工程なため、一本一本手作業で作っています。

────お箸のネーミングも面白いですね。なぜ『うら技箸』なのでしょう?

松原:蓋を「抑える」「引っ掛ける」という2つの用途が特徴的なお箸なため、まずはそれにまつわる名前にしようと考えました。いろいろ調べているうち、柔道にも「抑える」「引っ掛ける」技があることを見つけました。さらに『うら技箸』は、竹の「裏」(皮がついていない内面)を使用していることにも目をつけました。

抑える・引っ掛けるという「技」、お箸の「裏」。2つを掛け合わせて、『うら技箸』がいいのではないか!とひらめいたのが名前の由来です。

────コンセプトが伝わる素敵な名前です。最後に、どのような人に使ってもらいたいか、お客様へメッセージをお願いします。

松原:遊び心いっぱいの、これまでにないお箸になったんじゃないかと思っています。お湯をかけて待つ間に蓋を抑える、箸休めに縁に引っ掛ける。細い箸先で、最後まで綺麗に食べられる。

日々の生活の中で、忙しいときやスマホを片手に見ながらすすり込むときもあると思うんです。そんなときでも、機能性や使い心地の良いお箸を使ってもらいたい。そんな想いを込めました。

商品としてお披露目した際には、ぜひお手にとってお試しいただけると嬉しいです!

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〈審査員の評価ポイント〉
・機能性はもちろんプロダクトデザインとしての美しさ、コンセプト、どの点をとっても秀逸。まさに「痒いところに手が届く」商品。
・洗練されたデザインと大衆的なカップラーメンという組み合わせが面白い
・PR、販促の仕方まで考えられている

★採用商品の発表★

最優秀賞の他にも、11件のエントリーの中から、6件が採用商品に選ばれました!エントリーシートとともに、ご紹介していきます。

EntryNO.1「オーロラ角箸」松原歩さん

EntryNO.2「スターライト22cm」船津恵美子さん

EntryNO.5「ニョキっと箸」森田くるみさん ★マクアケ賞

EntryNO.7「うるし竹箸 亀」福山隆子さん ★かつあき賞

EntryNO.9「子菜箸27cm」田上裕美さん

EntryNO.10「煮物のための菜箸-煮物名人-」吉田真菜さん ★HIKE賞

商品としてお披露目は、来年2月の展示会を目標にしています。1日でも早くみなさんのお手元にお届けできますように。引き続き、ご愛顧のほどよろしくお願いします。


【審査員】
株式会社かつあき 佐藤 かつあき
HIKE  佐藤 充/佐藤 陽子
株式会社マクアケ 松岡 宏治/宮田 紗良
株式会社ヤマチク 山﨑清登/山﨑彰悟

【賞品】
商品・サービス採用:賞金1万円
最優秀賞:賞金15万円

【審査のポイント】
① お客様からのニーズを想定しているか
② 既存商品との差別化が行われているか
③ お客様のお悩みや社会課題を解決する商品か
④ ヤマチクの課題を解決しているか
⑤ 品質と価格のバランスが取れているか


聞き手・書き手/貝津美里 写真撮影/吉田真菜(ヤマチク社員)

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