見出し画像

社員19名で「RENEW」へ視察研修!新しいヤマチクに向け、何を学び、感じた?社員の声を大公開!

こんにちは。「竹の、箸だけ。」に、こだわり続けてきた、熊本のお箸メーカー「ヤマチク」です。純国産の天然竹を人の手で一本一本刈り取り、削り、「竹の箸」を作り続けてきました。

熊本県南関町を拠点としているヤマチク。ECサイトでもお箸の販売をしていますが、「やっぱり直接お箸を手に取って体感してもらいたい!」そんな想いから、毎月のように全国津々浦々、展示会やポップアップに出店しています。

地域ごとに、いらっしゃるお客さまの声を聞きながら。お一人お一人の手に合うお箸をセレクトしながら。一膳、一膳、竹のお箸の魅力をお伝えしています。

今回出店したのは、“見て・知って・体験する” 作り手たちとつながる体感型マーケット・持続可能な地域づくりを目指した工房見学イベント『RENEW(リニュー)』です。

(HPより拝借:https://renew-fukui.com/about/)

開催地は、福井県鯖江市・越前市・越前町。会期中は越前漆器・越前和紙・越前打刃物・越前箪笥・越前焼・眼鏡・繊維の7産地の工房・企業を一斉開放し、見学やワークショップを通じて、一般の人々が作り手の想いや背景を知り、技術を体験しながら商品の購入を楽しめるイベントとなっています。

(HPより拝借:https://renew-fukui.com/about/)

ヤマチクでは通常、展示会やポップアップは山崎専務一人で全国を回ることがほとんど。そんな中、なんと今回は、視察研修を兼ねてヤマチク社員19名が参加!

来年創立60周年を迎えるヤマチクは、本格的に製造業から「製造・小売業」へと事業転換していく必要があります。

そんな過渡期にあるタイミングだからこそ『RENEW』を通じて、イベントの様子・他の事業者さんの振る舞いを、どうしても社員一人ひとりに、自分の目で見て、触れて、吸収してほしい。

そんな願いから、初めての試みです。

ふだんは製造に専念し、時には社内デザインコンテストでお箸のデザインを考えるスタッフたちの目に、国内最大規模となる一大イベント『RENEW』はどのように映るのか。

レポート形式でお届けしていきます!

ヤマチク社員19名、『RENEW』初参戦!

全国屈指のものづくりの集積地であるこの地で、他の事業者さんを見て回りながらイベントを直に体験してもらう・・・

その前に、急遽「お願い」を伝えました。挨拶やマナーなど、人として社会人としての凡事徹底を改めて伝えるこの一枚。

「竹の、箸だけ」と背中に背負って歩くからには、どこにいても、何をしていても「ヤマチクの看板」となります。もちろんスタッフ一同、常識あるいい大人。それは重々承知の上での、お願いです。

“当たり前”なことほど、ついつい見落としがち。「ブランドを守る」とは、こうした“小さな当たり前”の積み重ねだと思ってます。

肌で感じた『RENEW』での学び

さて、熊本の工場を飛び出し、存分にブースを回って現場に触れたひととき。視察研修を通じて学んだことを、振り返りシートに記入しました。

ここからのレポートは、実際のヤマチク社員の「声」と共に、お届けします。

──────────────────────────────────

<『RENEW』社員研修・振り返りシート>

1.立ち寄った場所
2.参加したワークショップ
3.一番印象に残っている「場所」と「人」は?その理由は?
4.RENEWにあって、ヤマチクにないものは何?
5.ヤマチクにあって、RENEWにないものは何?
6.ヤマチクでも真似したいことは何?
(姿勢・技術・設備・片付け方・ワークショップなど)

──────────────────────────────────

1.立ち寄った場所

-眼鏡-

・谷口眼鏡
・めがねミュージアム
・鯖江駅眼鏡
・kisso(眼鏡の素材を使用したアクセサリーブランド)
・乾レンズ
・BOSTON CLUB

-漆器-

・ろくろ舎(木地)
・漆琳堂
・土直漆器
・駒本蒔絵工房(蒔絵)
・丸廣意匠(吹付塗装)

-和紙-

・山次製紙所
・五十嵐製紙
・清水和紙
・滝製紙所
・長田製紙所
・山田兄弟製紙
・紙の文化博物館

-刃物-

・龍泉刃物
・山謙木工所(刃物の柄)

木工

・Hacoa

2.参加したワークショップ

いつもは竹のお箸の職人として邁進するスタッフたちも、今日だけは初めて見るもの、触るものだらけ。ワークショップでは、真剣な眼差しで手を動かしました。

◯清水和紙  和紙のガラス食器作り

◯鯖江駅眼鏡 スマホスタンド作り

◯kisso 眼鏡バングル作り

◯駒本蒔絵工房 蒔絵のアクセサリー作り

◯めがねミュージアム・めがねdeコラージュ、キーホルダー作り

3.一番印象に残っている「場所・人」

自分で見て触れて、手を動かしたからこそ感じられることがある。たくさんある事業者・ワークショップの中で、特に心に残った人や場所、その理由とは?心のままに感じた感想を、スタッフたちに綴ってもらいました。

◯龍泉刃物

<スタッフ感想>
・外国から修行に来ている職人さんがいて、世界に刃物の技術を広めているのがすごいと思った。
・若い職人さんの仕事に対する向上心が印象に残った。
・包丁の柄の模様の美しさや切り心地がが素晴らしかった。

◯谷口眼鏡

<スタッフ感想>
・工場見学の流れがしっかりしていると感じた。
・工場見学の際に、仕事の手を止めて詳しく仕事内容を説明してくれたのが印象的だった。
・無料で磨き体験、プレゼントまでいただいた。

◯山次製紙

<スタッフ感想>
・社長の笑顔と、熱意のある伝え方が印象的だった。
・和紙の技術を残していかなければという意思の強さに感銘を受けた。
 

◯長田製紙所

<スタッフ感想>
・自社の強み、特徴を活かした表現、商品づくりが印象に残っている。

◯滝製紙所

<スタッフ感想>
・手漉き和紙づくりで水をかけて模様をつける技術が美しく、感動した。

◯駒本蒔絵工房

<スタッフ感想>
・ワークショップに参加。職人さんの先生(歴53年)が温かみがあり、会話を楽しみながら教えてくれた。
・アットホームな雰囲気が素敵で、また会いに行きたいと思える場所だった。

◯Hacoa

<スタッフ感想>
・材料は違うが木材を加工して販売する、というのがヤマチクと似ている。
・ショップがおしゃれ、工房は”the作業場”という感じでギャップが印象的。

◯五十嵐製紙

<スタッフ感想>
・若い女性職人が活躍している姿がカッコよかった。
・ヤマチクの「ポテトチップスのためのお箸」のパッケージを作った製紙所を見ることができてよかった。

すべては、新しい「ヤマチクらしさ」を体現するために。

熊本の工場へ帰路につくと、さっそく参加したスタッフによる振り返り会が開かれました。印象に残った場所や体験をシェアして、意見交換が交わされます。

4.RENEWにあってヤマチクにないもの

・産地が連携し、町を挙げてのイベントを行う仕組みと熱量
・町全体の活気、団結、盛り上がり
・作り手が多く、ものづくりの職種がたくさんある
・ショップのディスプレイ、空間づくり
・お客様に楽しんでもらえるような工夫
・工場見学のノウハウ(ものづくりの歴史や背景を伝える、資料やパネルの使用、見学順路の整備)
・「やらされている」ではなく「やるならやる」の姿勢。皆が接客のプロのように感じた。
・工場の綺麗さ、明るさ

5.ヤマチクにあってRENEWにないもの

・女性職人が多い
・自社一貫生産
・産地ではない中で一社単位でのブランド確立、イベントの実行・集客力
・イベントで全国の作り手を一箇所に呼べるので移動が少ない中で楽しめる
・竹の箸づくりという独自性(地域に残っていない技術と文化を一社で守り通している)

6.ヤマチクでも真似したいこと

・仕事に誇りを持つ(みんな本当に仕事が好きなんだ、と感じた)
・お客様への笑顔、おもてなし
・主催者もイベントを楽しむ姿勢
・商品や工場見学での魅せ方、伝え方
・誰もがヤマチクの代表として話せるような情報の整理と共有
・捨ててしまうものを生かしてどう商品にするかを考える
・ちょっとしたクイズを出すなどお客様を楽しませる、ものづくりに抵抗なく触れられる仕掛け作り
・大きな声
・落ち着いた行動

***

参考になった事業者さんの取り組みや振る舞い。
イベント全体の雰囲気や様子。
その中で、ヤマチクのカラーを出すにはどうしたらいいのか。
地域を巻き込みながら盛り上げるには、何が必要なのか。

すべては、本当の勝負は、ここからです。

RENEWの視察研修を経て、ヤマチクはどう変化したのか。私たちが体現する「新しいヤマチク」を、ぜひ南関町に見に来てください!

■来年、ちょっといいくらしを。「ゆく年、くる年。」を開催!

2022年12月9日(金)〜11日(日)にマーケットイベント「ゆく年、くる年。」を開催します!今年1年もコロナの影響は色濃く残っており、生活者にとってまだまだ我慢の多い生活だったと思います。「ゆく年、くる年。」では、来年こそは、日常が戻ってきてほしいという期待を込めて、「これ使って何作ろう?」「これ着てどこに行こう?」「これ誰と食べよう?」……そんな風に来年に想いを馳せながら、心からわくわくする一品との出会いの場を提供します。

◯出展企業(予定)
17の企業をお迎え予定!

Conte/キッチン用品(新潟)
https://conte-tsubame.jp/
村の鍛冶屋/キッチン・アウトドア用品、伝統工芸品など(新潟)
https://www.muranokajiya.jp/
家事問屋/キッチン用品(新潟)
https://kajidonya.com/
Bocchi/ピーナッツの加工品など(千葉)
https://bocchi-peanut.jp/
10YC/衣服(東京)
https://10yc.jp/
五十嵐製紙/和紙と雑貨(福井)
http://www.wagamiya.com/

tesio/クラフトサングラス(福井)
https://tesio-sg.jp/
FUJITA KINZOKU/キッチン・アウトドア・園芸用品、雑貨(大阪)
http://www.fujita-kinzoku.jp/
SOUKI/くつ下(奈良)
https://www.souki-socks.jp/
九州パンケーキ/スイーツ(宮崎)
https://www.kyushu-pancake.jp/
LP/お茶など無農薬農産物(熊本)
https://lp-jpn.jp/

Tobase Labo/青果(熊本)
https://tobaselabo.jp/
岱平窯/瀬戸物(熊本)
https://shodai-web.jp/taihei/
IITO/衣服(熊本)
https://www.ichibo.jp/
Delica&Sweets I-NO/惣菜、お弁当、スイーツ(熊本)
https://z-p15.www.instagram.com/delica_and_sweets.i_no/
CoCoDy Muffin/米粉マフィン(熊本)
https://www.instagram.com/cocodymuffin/
kiitos/〝ビーン・トゥ・バー〟チョコレート(鹿児島)
https://kiitos-cacao.com/
ヤマチク/竹のお箸(熊本)
https://www.hashi.co.jp/

■2023年11月11日、“特別な1本”を探せるカフェ併設直営店『拝啓』をオープン!!
ヤマチク60周年を迎える2023年、第二倉庫の敷地内に、お箸メーカー初となるカフェを併設した直営店舗であるファクトリーショップ『拝啓』を開きます。お客さまと対話しながらピッタリのお箸を探し、お客様にとって特別な1膳を見つけていただけます。もちろん、ギフトにもおすすすめです。その他、お箸を使って試せるカフェを併設し、『拝啓』を拠点に工場見学やワークショップも企画予定です。お楽しみに!

写真:ヤマチク社員一同 執筆:貝津美里

●ヤマチクECサイト

***

ヤマチクでは、note記事・竹のお箸の感想お待ちしています!
noteを読んでの感想、竹のお箸を食卓に迎え入れてからのことを、もしよければ、ハッシュタグをつけてSNSなどに投稿いただけるとうれしいです。

#ヤマチク
 

こちらのハッシュタグがついた感想・投稿は、ヤマチクスタッフが有り難く目を通して、これからも「竹の、箸だけ。」つくり続ける上での大事な財産にして参ります。noteのフォローもとてもうれしいです。

ご感想、お待ちしてます!

また、ヤマチクではTwitter・Instagramのアカウントもやっております。
竹のお箸の色や形、作り手である社員の様子やイベント情報などを発信しています。よかったら、のぞいてみてください。フォローいただけるとうれしいです。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?