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「Mixとは何か」歌ってみた。Mix依頼をしたい人が読む記事(1)

Mixには3種類あります。ボーカルMix(2Mix)、パラMix、サウンドデザイン(やや例外的)です。今回はこの中でボーカルMixを取り扱います。

Mixは簡潔に言うと「楽曲を聴きやすくする」ものです。これがMixを行う目的です。Mix師と呼ばれる主にアマチュアのエンジニアは自身の技術と経験を活かして楽曲をより聴きやすくします。

具体的にどうやって楽曲を聴きやすくするのか

  • 帯域の管理(イコライザー)

  • 飛び出した音を調整する(コンプレッサー)

  • ボーカルをオケに馴染ませる(リバーブ、ディレイの調整)

 専門的な用語が並びますが、例えるなら高音をたくさん使っているオケではボーカルの高音と重なります。そのため楽曲の高音はうるさくオケもボーカルも聞き取りにくくなります。高音がある帯域、高域を管理することでそれぞれの音を聴きやすくします。
 また突然大きくなった音などに対して瞬間だけ小さくするという処理も行います。
 特に重要なのはボーカルとオケの一体感です。これはリバーブとディレイというエフェクトを使います。これは歌い手の方でも聞いたことがあるエフェクトではないでしょうか。

Mixで歌が上手くなることはない

Mixはこれらの処理を行い楽曲を聴きやすくしますが、Mixで歌が上手くなるわけではありません。Mixにより楽曲が聴きやすくなることで歌が上手く聴こえることはあります。

良い楽曲かどうかを判断する環境が必要

Mix依頼をする前に、大前提として「良い楽曲なのかどうか」を判断するための環境が必要です。
DAW、オーディオI/F、スピーカー、スピーカースタンド、ヘッドホンなどです。

これはプロのエンジニアが紹介している動画を参照して環境を構築してください。

私の環境は下記の通りです。入門セットですがコスパがよくオススメです。ヘッドホンはより高価なほうが良いに越したことはありませんが、予算をキャリブレータに回しています。

  • オーディオI/F:UR22C

  • ヘッドホン:ATH-M20x

  • スピーカー:T5V

  • キャリブレータ:SoundID Reference

ここまで来てようやくMix依頼を出せるスタートライン

正直多くの人が「無理」だと感じたはずです。あまりにお金がかかりすぎるからです。ですが、Mixを依頼し、その成果物の良し悪しを知るためにはこれらの費用は避けて通れません。
Mix依頼を出している人すべてにこの出費を強いるわけではありませんが、少なくともMix師はこれらの設備投資に加え、DAWで使用するプラグイン、Mixの勉強などに多くのお金と時間を費やして「楽曲を聴きやすくする」ために勉強しています。

次回はMix依頼をするまでの流れを解説しようと思います。

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ボーカルMixのご依頼を受けております。機材等々わからない初心者の方にもわかりやすいよう案件を進めさせていただいております。


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