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ゴルゴ13の最終回

「日本劇画の金字塔」の名に相応しい名作中の名作

『ゴルゴ13』

…の作者・さいとう・たかをさんが
膵臓がんのため84歳でお亡くなりになって、
はや4年──国籍・年齢・本名…すべてが不明の

「特A級スナイパー・デューク東郷」

…を主人公とする本作を
1968年11月から連載する
『ビッグコミック』編集部は、
生前からさいとうさんが

「自分抜きでも『ゴルゴ13』は続けてほしい」

…と希望していたことを明かしています。

まごうことなく、ぼくたち世代の

「青春時代からのダークヒーロー」

…である『ゴルゴ13』が
これからも“まだ”連載を
継続してくださるという朗報に、
当時はうれしさを禁じ得なかったのですが…
同時に「先生の頭の中だけでずっと眠っている」
という都市伝説さえ飛び交う

「最終回のアイデア」

…をぜひとも読んでみたかった…
とも思ってしまうのは、
はたして不謹慎なのでしょうか? 

一体さいとう先生は…
実年齢にすれば(少なく見積もっても)

「80歳」

…を優(ゆう)に超えている(はずの)
ゴルゴが演じる

「壮大な冒険譚」

…をどのようなかたちで
幕引きなされようとしていたのか!? そんな

「ゴルゴの最終回」

…を、「おこがましいにも程がある」のを承知で、
凡夫たるゴメスが乏しい想像力をフル回転させ、
勝手にいくつか考えてみました!

【パターン1】のっぴきならない強敵に敗れてしまう

とんでもない大国か経済コングロマリットが送り出した、なにかとんでもない能力をもった刺客と死闘の末に…。だが、(ロックフェラーを文字った)ロックフォードの陰謀にも、テレパスの攻撃にも、さらにはエボラウイルスにまでも、すでに打ち勝っているゴルゴも勝てない相手とくれば…もう、「時間を止める能力」を有するJOJOシリーズの『DIO(ディオ)』クラスしか思いつきません。ただ、ゴルゴならたとえ標的がDIOでもどうにかしてしまう気もしますが…? ちなみに、昨今ではその「とんでもない刺客」が「AI」であるケースも??

【パターン2】交通事故とかで意外とあっさり他界してしまう

ゴルゴが“いつものように”仕事を終えた直後にふっと気を抜いた瞬間、交通事故や(一見の)通り魔に襲われたり…と、意外とありふれた格好で他界? ゴルゴに「ふっと息を抜く瞬間」なんて、
100%あり得ないのですが…。

【パターン3】不治の病で引退

さすがのゴルゴでも太刀打ちできない不治の病に犯され、自身が所有している豪華医療客船で静かに息を引き取る際、「ゴルゴの出生の秘密」が走馬灯の如く脳内をよぎっていく…。だが、もはや時間軸としては整合性のつきようがない“サザエさん状態”と化してしまった「ゴルゴの出生」を明かすのは、ほぼ不可能だと言えましょう。

【パターン3】引退して悠々自適の老後をすごす

『アベンジャーズ』のサノスが指パッチンして「全宇宙の人口を半分に減らす」という野望を達成したのち細々と独り、どっかの星で農園を営みながら暮らすのと同じパターン。ただ、お亡くなりになるまで第一線での現役を貫きとおしたさいとうさんのポリシーと反するのか、そういうフェイドアウト的なピリオドは
ゴルゴに似合いません?

【パターン4】消息不明になってしまう(ケースA)

アメリカの大統領あたりが側近に「最近、ゴルゴ13の噂を聞かないが、キミのところに新しい情報は入ってきていないのかね?」と尋ね、「ここ数年はなにも…。あの◯◯事件で、すでに命を落としたと私どもは分析しておるのですが…」みたいなやりとりのうち、「そうか…しかし、もしかしたら我々の知らない世界情勢を一発の弾丸で変えるような仕事を完璧に遂行しているのかもしれないな…」と(アメリカの
大統領あたりが)回想する…。

【パターン5】消息不明になってしまう(ケースB)

のっぴきならない強敵との死闘のすえ、相討ち的な状態となり、ゴルゴが消息を絶ってから早数年…。ゴルゴはすでにこの世にいないとの説が有力になったころ、とある依頼人の前にゴルゴがいきなり「話を聞こう…」と愛用の葉巻・トルコ産のトレンドを
片手に現れる…。

【パターン6】腹上死

ミッション遂行のため、どこかの場末な売春宿に潜伏中のゴルゴ…。騎乗位のポーズで腰を激しくくねらせる売春婦が、ふと急に動かなくなったゴルゴの顔を見てみると、そこには安らかに眠るようなゴルゴの
アルカイックスマイルが…。

…以上、我ながらどれも

「ありがちなラストシーン」

…ばかりではありますが、
皆さんの「仮説」も、
もしよろしければ聞かせてください(^^)/

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