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【プロット】大病院の待合室にいる凝り性な漫画家

 地下鉄を降りてエスカレーターに乗っていると、朝のラッシュから解放される。
 人の流れがまばらになって、地上の陽射しが眩しい。
 目を細め、手をかざすと高いビルがいくつか見えた。
 奥のビルはネットで調べた通りの佇まいだった。
 地上何階建てだろうか。
 よそ見をしている人にぶつかりそうになった。
 医療のものの漫画を書いたこともあったが、実物を取材して病院の雰囲気を肌で感じると表現が変わる。
 最近の病院は趣向を凝らしている。
 花屋やコーヒーショップなどが院内にあると心が落ち着く。
 ディティールを調べたかったが予約時間が迫っているため写真に収めて奥のロビーへ向かう。
 待合室にいると、周りの患者の声が嫌でも耳に入る。
 当然だが、病院には病人が来る。
 ネガティブなイメージがいつも付きまとう。
 待ち時間はどれくらいだろうか。
 受付番号が表示されるパネルをずっと見つめていた。


「利益」をもたらすコンテンツは、すぐに廃れます。 不況、インフレ、円安などの経済不安から、短期的な利益を求める風潮があっても、真実は変わりません。 人の心を動かすのは「物語」以外にありません。 心を打つ物語を発信する。 時代が求めるのは、イノベーティブなブレークスルーです。