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【プロット】アイドルの握手会にいる借金取りに追われた薬剤師

 高齢化が進み、医療関係者の待遇は良くなってきている。
 だが薬剤師だけは、昇給のペースが変わらない。
 新卒の賃金は良い方だが、なかなか上がらないのである。
 薬学部を出て、社会に出たら研究職に憧れる者が多い。
 それは一般的な薬剤師の待遇がイマイチだからである。
 私は独身貴族だったが、貴金属やブランドもののバッグ、化粧品に目がなくて散財している。
 消費者金融に手をだし、借金取りに追われる始末である。
 家に帰ると借金取りが待っていることもあった。
 自然と帰りは遅くなり、アイドルのライブなどへ行く機会が増えていく。
 「推し活」というやつで、逃げ出したい現実が後押ししていた。
 月々3万円ほどライブチケットやグッズに消えていく。
 でも私にとって、推しのブロマイドをじっくり眺めるひと時が生きる活力の源だった。


「利益」をもたらすコンテンツは、すぐに廃れます。 不況、インフレ、円安などの経済不安から、短期的な利益を求める風潮があっても、真実は変わりません。 人の心を動かすのは「物語」以外にありません。 心を打つ物語を発信する。 時代が求めるのは、イノベーティブなブレークスルーです。