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【プロット】喫茶店にいる世界を敵に回した釣り人

 この世界には、長い年月をかけて作り上げた生物の秩序があった。
 海で産まれた生物は、水の中を自在に泳ぎエサを捉え子孫を残してきた。
 人間が自然を荒らすまでは。
 世界一の賞金額を誇るカジキ釣り大会で優勝した俺は、一生遊んで暮らせるほどの金を手にした。
 大物を釣るためにすべてを賭けてきたが、心は満たされない。
 何のために釣るのか。
 行きついた先は、生物の最期を自分の手で決める釣りだった。
 捕獲を禁じられた種を狙うのである。
 病みつきになった俺は、世界中の鼻つまみ者になった。
 昨日も、ある魚を絶滅させた。
 喫茶店に入り、アイスコーヒーを飲みながらSNSに投稿した。
 俺のアカウントは炎上し、世界中から非難される。
 称賛とは比べ物にならない快感だった。


「利益」をもたらすコンテンツは、すぐに廃れます。 不況、インフレ、円安などの経済不安から、短期的な利益を求める風潮があっても、真実は変わりません。 人の心を動かすのは「物語」以外にありません。 心を打つ物語を発信する。 時代が求めるのは、イノベーティブなブレークスルーです。