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負けることが勝利

 「負けるが勝ち」は、誰が見ても勝ちは勝ち、負けは負けに決まっているが、勝負の本質を感じさせる逆説的な言葉を投げかけることである。
 このことによって、深く考えさせる意味がある。
 目先の対面にこだわらず、広い視野から将来を見据えることが大切だ。
 「いろはかるた」には、有名な「韓信の股くぐり」が描かれている。
 韓信は若い頃、無頼漢にからまれても屈辱に耐えて、後に大成した漢の武将だ。
 ところで、あなたの職場や学校に「他人の非を見つけて強く叱責する」人がいるはずだ。
 そのような人が大きな声で喋ると、周りも同じ反応を始める。
 「目には目を、歯には歯を」とでも言うかのように、お互いに非をなじり合い、陰で当たり散らす人も出てくる。
 そんな人を見て「どうせ自分もこんな風に言われているのだろう」と思って世の不条理を嘆くのが相場だ。
 だが、考えて欲しい。
 始めに「他人の非をなじる人」の言葉に反応しなければ、このドミノのような連鎖は起きなかった。
 謝る必要は無いが、黙って耐える器量さえあれば、火事が延焼するように広がらなかったのだ。
 もしも、身の回りにそのような人がいるならば、あなたはラッキーだ。
 いなければ、自分がなるべきである。
 笑ったり卑屈になったりしてはいけない。
 自分の行いの「正義」を信じて、「誇り」を持ってグッとこらえるのが人の道だと思う。

〔英語〕He who fights and runs away, may live to fight another day.(戦って逃れる者は、生き延びてまたの日に戦える)

〔中国〕一分度量、一分福(一分の寛容に一分の福)

「利益」をもたらすコンテンツは、すぐに廃れます。 不況、インフレ、円安などの経済不安から、短期的な利益を求める風潮があっても、真実は変わりません。 人の心を動かすのは「物語」以外にありません。 心を打つ物語を発信する。 時代が求めるのは、イノベーティブなブレークスルーです。