水底の女/レイモンドチャンドラー
水底の女(The Lady in the Lake)/レイモンド・チャンドラー
村上春樹訳
駆け落ちした妻の安否確認の依頼を受けたマーロウは、依頼人の別荘近くの湖の底に沈むある女の遺体を発見する。
物語を終わらせるべきタイミングは過ぎてるのに延々と続いてく感があった。デガルモ(ベイシティーの警部補)に不当に痛い目に合わされたのに結局やり返せなかったのも読んでて悔しかった。
冷静沈着でタフなウェバー警部(敵にしたら恐い)が事件の真相を知って、マーロウの味方側になった瞬間は読んでて面白かった。
・お気に入りの文章
キングズリー(依頼人)に対してジョークを言って
「きみの態度は気に入らんな」とキングズリーは言った。硬い声だった。ブラジル・ナッツだって割れそうなほどだ。(p13)
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