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準備も大事、見切り発車も大事

今日は、仕事が長引いてしまった。予想外のトラブルが続出し、その解決に手間取ったのだ。

福沢諭吉は『学問のすすめ』で、以下のように言っている。

 人間が計画を立てるときは、常に大きくなりがちであって、ことの難易度、大小や、かかる期間の長さを比較することは、たいへんに難しい。
 フランクリン(1706ー90)は言っている。「十分だ、と思っていても、実際に事に当たれば、必ず不足を感じるものだ」と。この言葉は、まさにそのとおり。

『現代語訳 学問のすすめ』福沢諭吉著、齋藤孝訳、ちくま新書、2009年


たしかに、簡単だと思ってやり始めてみたら、予想外に大変な仕事だったということは、よくあることだ。

仕事の難易度と、どれだけ時間がかかるかということを、適切に計算する。そのためには、早めに取りかかることや、情報を集めておくことが欠かせない。

今回のぼくの失敗における、最大の要因、それは現場に着くまで、ほとんど情報を得ていなかったことだ。行けばなんとかなるだろうと思っていた。

しかし、このような安易な考えは危険であると知った。今後は、できるかぎり情報を事前に集めてから、仕事に向かうようにしたい。


ところで、今回、仕事が長引いた中で、自分なりにがんばったと思うところもある。それは、問題を解決することを諦めなかったことだ。

不測の事態が続き、けっこう焦った。正直、めんどうくさいと思うハプニングもあった。

それでも、なんとかできないか、考えたり行動したりした。その結果、時間がかかったとは言え、なんとか仕事をやり終えた。

自分で考えて問題を解決できれば、楽しさもある。Mr.Childrenの名曲、終わりなき旅には、以下のような歌詞がある。

難しく考え出すと 
けっきょくすべてが嫌になって
そっと そっと逃げ出したくなるけど
高ければ高い壁のほうが
登ったとき気持ちいいもんな
まだ限界だなんて認めちゃいないさ

一度やり始めたら、簡単にあきらめない。古臭い考え方とも言われそうだが、やはり、最後までやり切ることで、味わえる達成感がある。

テスト問題とは違い、事前にすべてを理解しておける問題など、あまりない。しかし、それにおじけづいて、簡単な問題にだけ取り組んでも、おもしろくない。

事前準備も大事だけれど、時には、あまり先が見えなくても、とにかく進んでみる。それで向かい風に吹かれても、なんとか踏みとどまる。

やる前から全体をイメージすることはできない。やってみて、はじめて先も見えてくる。計画と実践、そのバランスをとることが重要だ。

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