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私が考案した紙版画技法を第三者が連絡もなく、自身のワークショップで使用する件について

私は2018年より科研費採択事業として紙版画の技法開発の研究に臨み、現在に至っています。その成果は当該事業における研究成果公開のためのホームページ『紙版画研究室』で公開し、の一部はこのnoteでも紹介し、またYouTube、そしてこのnoteでも紹介しています。

科研費事業での取り組みの研究の中で美術の専門でない先生方が版画の指導に苦労されている姿を見てきました。そんな先生方に私の資料を参考に実践していただく、これは私の目標としたところでありますので事前の連絡があってもなくてもどちらでも構いませんでした。むしろ私のことなど気にせず気楽に扱っていただいたほうが良いとも思っておりました。

しかしおだやかな気持ちではいられないは「アーティスト」「作家」「クリエイター」と言われる方が担当されるワークショップです。版の作り方、インキのセット方法、刷り方すべて偶然ではありえないくらい同じです。勿論私の技法は特許など取得したものではありませんし、ネットで公開しているので誰でも使える状態であり、それに対する制限を加えたり義務を課す権利は私にはないと思います。

ただ美術を専門とする「アーティスト」「作家」「クリエイター」と世間で呼ばれる方が、他人(私)の成果を我が手柄のようにされているのは穏やかな心ではいられません。作品を作ったり技法を考えたりすることの労力、時間、そして想いを一番理解できるはずの方達なはずです。

心ある方は事前に連絡をしていただいています。それが良いご縁となっています。同じ志を持つもの同士として理解し、協力し会える関係の端緒となっています。事前の声がけは「義務」や「ルール」ではないと思いますが、同じ志を持つもの同士ならば自然にそのようにすること…のように思われます。

私は、ワークショップ、講習会にあたっては絶対に自分の考案したオリジナル技法で行う、あるいは既存の技法であってもそこに何某か独自の手法を加えることを旨としてきました。それが私の作家、研究者としてのプライドです。そんなプライドを他人に強要するつもりはありませんが、ご自身の名前を冠してワークショップや講座を行うのであれば、ご自身のオリジナルの内容でされる、「アーティスト」「作家」「クリエイター」というのはそういうプライドと実力のある方なのではないでしょうか。

『やすりを台紙にする紙版画一版多色刷り 解説とデモンストレーション』
https://youtu.be/C5zi4_ME64k?si=Kbcdnh8gwlsZQY0d
<事例1>
https://note.com/mochian555/n/n743c9e7def69
<事例2>

https://www.facebook.com/photo?fbid=6228924993884596&set=pcb.6228967970546965&locale=sq_AL

《京子のつぶやき》 8/26...

Posted by 小川京子 on Saturday, August 26, 2023

※私が考案した技法が他者と被っていることもあります。その場合は私の考案の経緯を明らかにしながら、他の方も考案されていることを明記しています。
同じ部分はありますが、制作までの全体とプロセスとしてはオリジナルのものですので自身の考案としてワークショップ、講習会で扱っています。




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