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第4話 牛骨ラーメンとはどんな味だろう?「鳥取ゴールド」

今日は当直なのである。といっても勤務先の病院ではなく関連施設。時々入所者さんの対応がある。前回当直時は入浴時にノックがあり慌てて対応したけど、今日はどうだろうか。

当直は終業後1時間後より開始となる。この間に近くのスーパーに寄り、夕食を調達するのがいつものパターン。酒が飲めない当直日の楽しみは夕食。コンビニ弁当があまり好きではないので、最近はもっぱらカップ麺にしている。今日もいつものスーパーに立ち寄りカップ麺コーナーへ。改めてこのコーナーを眺めると、いろいろな商品がありいろいろと食べてみたくなる。週2~3ペースでカップ麺を食べるが、それ以上になると飽きてしまうだろうし、塩分や添加物のダメージを考えねばならないお年頃&職業的立場なので多少自粛の気持ちを持っている。

前置きが長くなったが、今日の夕食に選んだのは「鳥取ゴールド」。販売元の「寿がきや」さんのホームページでは”鳥取県中部で創業70年以上の歴史を誇る老舗「香味徳」。その銀座店の看板メニューをカップめんで再現しました。”と紹介されている。


鳥取県中西部には牛骨ラーメンの店が集中している。牛骨スープというのは癖が強いらしく牛骨でだしをとるラーメンは全国的にも少ないとのことだ(wikipedia)。山陰地方出身者としてはこれは試してみないと!

さっそく開封すると中の小袋は三種。かやく(チャーシュー、もやし)、液体スープ、あとのせかやく(ねぎ、黒コショウ)だ。

中太のノンフライめんの上にかやくをあけ、お湯を注いで5分待つ。その辺の片づけをしつつ時計を確認し5分!いよいよだ。まずは液体スープをかける。透き通った茶色いサラサラのスープが、さっとお湯に混ざる。

まずはこの時点で一度スープを味見してみる。牛骨スープとは果たしてどんな味なのか。

口当たりはまろやかで、深いコクがあり脂の香りが鼻に抜ける。あとのせかやくをあけて混ぜ、いよいよ麺だ。なかなかコシもあり食べ応えがある。脂をまとった麺はツルツルと口に入り、唇をぬめらせる。なるほどこれが牛骨ラーメン、その見た目のさっぱりとした感じからはイメージできないようなインパクトがある。なんと表現すればよいのだろうか…(家畜だが)野性味のある荒々しさをオブラートに包んだような、口に含むと太く訴えかけてくる感じがする。もしこの味がさらに濃ければくどくなりそうだが、ほどよくコントロールされて独特な旨さを味あわせてくれる。

かやくは黒コショウにネギともやし、チャーシュー。チャーシューはおまけとして、このシンプルなかやくも、絶妙にこの味を引き立たせているように思う。

今日は食事中の中断がなく、ゆっくりと味わうことができた。やはり味わいながらとる食事はこの上ない幸せな時間だ。ごちそうさまでした。


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