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2018年ウラジオストク旅行記⑤鷲の巣展望台からの風景は最高!

ウラジオストクの観光スポットといえば、鷲の巣展望台からの眺めじゃないだろうか。ウラジオストクに来てここに来ない人は居なさそうってくらいの有名スポット。例に漏れず私もここに行きたいぞ!


消えたタクシー

さて現在地はウラジオストク駅。
本命の「鷲の巣展望台」にも行きたいけれど、私は「スハーノフの家」と呼ばれている19世紀のロシア文官の家(が博物館になっているもの)にとても行きたかった。ここには19世紀の暮らしが残されていて、さらに当時のピアノが置かれているのだ。絶対見たいぞ!
スハーノフの家は鷲の巣展望台の近く(というかふもと)。先にここに寄って、その後展望台に行こう!

ウラジオストク駅の外に出ると、ロータリーに暇そうにしているタクシーの運ちゃんがいた。
言葉の壁があるので、タクシー移動は全部YandexTAXI(Uberみたいなもの)にしちゃおっかなーと日和っていた私だけど、せっかく学んだロシア語を少しは使ってみたくなった。
目の前にタクシーがいるのにYandexで呼ぶのもなんか面倒だなと思ったのもある。
あと、異文化コミュニケーションって失敗してもいい思い出になるよね。旅の恥はかき捨て。めちゃくちゃ緊張するけど頑張ってみる。

ドキドキしながらヒマおやじに忍び寄り、怪しい発音で「Я хочу пойти Дом чиновника Суханова(スハーノフの家に行きたいです)」と声をかける。
言葉が通じない相手って怖く見える。緊張したけれど、おじさんは観光客にも慣れた感じでいい人だった。
「スハーノフの家?おう乗れ乗れ」ってジェスチャーしながらささっと車に乗せてくれたよ。

そうして向かったスハーノフの家。
タクシーの運ちゃんはなかなかのスピードであっという間に目的地前に車をつけた。支払いを済ませ、お礼を言って車を降りる。
事前の調べで分かってはいたけれど、ぼ、ぼろいぞ…!?

スハーノフの家

数段の階段を上ると人気は無くて、どうやら閉まっている模様。
窓にはこんな案内が…

閉まっている…!

なんとー!休館かい!
それならこのまま鷲の巣展望台に向かってもらおう!と振り返ったら、乗ってきたタクシーは走り去った後だった。
うわーん!おっちゃんー!待ってくれよー!

スハーノフの家の周辺は特に何もない。車は結構通るけど、タクシーは捕まらなさそうだったよ。
次の目的地の鷲の巣展望台はすぐそばの丘を登ったところ…

ここで私は結構なミスを犯す。
歩いて登れるんじゃない?って思ってしまったのだ。

これは私が旅行で犯しがちな罪で…。
原因はわかっている。元バリバリの体育会系だからだ。今はわりとインドアなんだけど、思考がたまに筋肉バカに戻ってしまう。
「歩いて行けるんじゃない?」「登れるんじゃない?」をよくやらかすんだよね。今は体力ないくせに…!ばかばか!

鷲の巣展望台への道…?

歩いて行けると思った私は早速歩き始めた。
ウラジオストクの街は全体的に結構アップダウンがある。そして今いるエリアは激しめの丘だった。
ゆっくり行けば問題ないはず!と思いながら歩き始めたけれど、わりとすぐに「選択を間違えたかも」って気が付いた。
なぜならば、歩いて行ける道があんまりない事に気付いたから。
有名な観光スポットって、だいたい周辺は歩道が整備されている。でも今歩いてる道はメインは車道で、展望台を目指して歩いている人は見当たらなかった。
たしかGoogleMapのナビ機能を使ったと思う。促されるまま進んでいくと巨大なマンションの中庭の小道に出てしまった。
「ここ、住人以外が入ってはいけない場所では…?」と、なんだか悪いことをしている気分である。
背を丸めて申し訳ない雰囲気を出しつつなんとか普通の道に出たら、今度は気を抜くと後ろにひっくり返ってしまいそうなほど傾斜のキツイ坂。あんなに足首の角度が曲がったのは後にも先にもこの坂だけだよ。
ひいひい言いながらいくつもの坂を上ってようやく登頂!

展望台からの眺め

うおー!めっちゃいい眺め!

鷲の巣展望台からの風景

観光客はそこまで多くなくて静かな場所だったよ。
登り疲れてぐったりだけど、風もあって気持ちがいい。

展望台にはロシア語で使われるキリル文字を作ったキリルとミフォディの像があった。

キリル文字の祖
キリルとミフォディ

すぐそばの支柱?には定番の恋人たちの鍵。

人は何故コレをしてしまうのか…

あとめっちゃ気になったトラの看板。何の広告だったんだろう。

美しいトラさん。シベリアタイガーかしら?

さて、私はなぜか歩いて登ってしまったけど、鷲の巣展望台に行くにはケーブルカーを使うのがおすすめです。歩くより絶対楽だよ(←当たり前だ!)。
存在は知っていたんだけど、乗り場が近くに無かったから歩いて登っちゃったんだよね。
帰りは疲れていたのでおとなしくYandexTAXIを呼びました。

つづく

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