歯医者の日はいつも雨?[やまじいの日記]
皆さんこんにちはこんばんは、初めての方は初めまして。どうもやまじいです。
[やまじいの日記]と副題のついたnoteはただただやまじいの日記を公開していきます。1000字程度ですのでお暇な方は一読よろしくお願いします、感想いただけたら泣いて喜びます!
雨男・雨女って信じます?
自分は雨男ではないと思うのですが歯医者の日はいつも雨が降っている気がします。
通っている歯医者は歩いていくにはちょっと遠く電車に乗っていくほど遠くない、まさしく自転車でいく為に用意されたかのような場所にあるのです。
つまり歯医者に自転車以外で行くなど言語道断、晴れていようが雨が降っていようが自転車で行く場所にあるのです。
気付いたら予約した時間に遅れそうになったから自転車以外の選択肢がないというわけではありません、決して。
まあ、細かいことは置いておいて、とにかく歯医者には自転車で行くのです。
そんなこんなで今日は歯医者の日。
朝起きた僕は真っ先に耳を澄まし、微かに聞こえる雨の音を捉えようとする。
あれ・・・? おかしいな。
異変に気付いたのはすぐだった。あの音が聞こえないのである。小説でいえば『ポツポツ』だとか『ザアザア』と表現されるアイツの音が。
二段ベットから飛び降りた僕はカーテンを開ける。
「は・・・晴れてる!!」
そう。晴れていたのだ。確かに快晴とは言い難い天気、いや多くの人は『曇り』と答えるだろう天気を見て、僕は晴れていると高らかに宣言したのだ。
もし聴衆人がいたなら鼻で笑われたかもしれない。
「いや違うんだ聴衆人さん、雨が降ってなければそれは晴れなんだ」
燦々と輝く太陽が見えていようが、白い月が姿を見せていまいが、雨が泣ければそれは『晴れ』なんだ。
歯医者の日は雨という呪いに僕は買ったのだ。つまりこれは勝利宣言でもある訳だ。
外出自粛で沈んだ気持ちも瞬時に持ち直した、いや控えめに表現して最高の気分だった。
その後はというもの、何食わぬ顔で朝ごはんを食べている時も、初めての大学のオンライン授業に苦戦している時も、最後までチョコたっぷりでおなじみのトッポを食べている時も、頭の中では『晴れだ! 晴れだ!』とお祭り騒ぎ。
まるで『となりのトトロ』のメイちゃんが大きな家にはしゃぐかのように。
気分がいいときというのはなんでもうまく行く気がする。いつもの食パンも美味しく感じるし、大学の課題もいつもより早く終わった気がする。
アイツの音を聞かない歯医者の日。こんな日はいつぶりだろう。
晴れ晴れ晴れ・・・・ん?
おかしいノイズが聞こえる。
やまじいはプログラミングを動画教材で勉強しているのだが、ヘッドフォンから『ザーーーッ』という音が聞こえるのだ。
いや、その音は明らかにヘッドフォンの外から聞こえてきたのである。
ああ、君か、君なんだね。
そう奴が現れたのである、雨だ。
天に向かっての勝利宣言が悪かったのか、はたまた作中で雨が降る『となりのトトロ』に例えたのがよくなかったのか。
ああ、無情にも雨。
この時に雨が教えてくれることもあると学んだ。
問い、意気消沈している時の時間の進みは早いのか遅いのか。
正解は時間など気にしないである。
しばらくして時計の針を見ると16時50分を指していた。ああ、もう歩きじゃ間に合わないじゃないか。
やまじいは今日も今日とて自転車で歯医者に行くのであった。
結論、歯医者の日はやはり雨。
P.S. 自転車の立ち漕ぎは疲れるのでもうやりたくない。
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