見出し画像

おまえはわたしの民の滅亡を見て手をたたき:聖書をめぐる旅 6/23

6/23(木)
 今日は苦難のエルサレムそしてユダヤ人の周囲に対して、主がなされることを見ていきたいと思います。主はユダヤ人に対して、正義の方であり、愛の方であることがわかります。  

エゼキエル書25章 

2「人の子よ。アモン人の地に顔を向け、その住民に預言せよ。 3彼らにこう告げるのだ。神、主が語ることを聞け。おまえは、わたしの神殿が破壊された時、あざ笑った。イスラエルが苦しんでいる時、これをさげすんだ。ユダが捕囚として連れて行かれた時、それ見たことかと笑った。 4それゆえ、わたしは東の荒野からベドウィン族をおまえの地に侵入させる。彼らはおまえのうちに陣取り、住みつき、おまえが育てた作物を全部刈り取り、乳牛を盗んでいく。
6神である主はこう語ります。「おまえはわたしの民の滅亡を見て手をたたき、足を踏み鳴らして喜んだ。 7それゆえ、重い罰を加え、多くの国を侵入させて、おまえを廃させる。国として立ち行かなくなるまで滅ぼそう。その時、おまえはわたしが主であることを知る。」

 アモン人、モアブ人、エドム人、ペリシテ人・・・エルサレムの周辺の国民に対して神様ご自身が復讐されることが宣告されています。
 神様はご自身の民を厳しさをもって裁きますが、その民をあざ笑い、陥れる周辺の国に対して、復讐されます。裁かれる主がおられるので、私たち自身が復讐するために心を燃やす必要がなくなります。これは、心の平安にとって、苦いものが減ることです。
主がなさることを信じ、その結果を見るだけです。


エゼキエル書26章

3それゆえ、神である主はこう語ります。
「ツロよ。わたしはおまえを攻める。
波が打ち寄せるように、
たくさんの国が次から次へと攻め寄せる。
7神である主はこう語ります。
「北から、王の王であるバビロンの王
ネブカデネザルを連れて来よう。
彼は騎兵と戦車の大軍を率いて、ツロに攻め寄せる。
8まず、周辺の村々を攻略し、
それから本土の町を包囲してとりでを築き、
盾を屋根のように掲げて攻撃する。
9破城槌で城壁を突きくずし、
大づちをふるってとりでを粉砕する。
17彼らはおまえのために嘆き悲しみ、こんな哀歌を口にする。
『ああ、難攻不落を誇った港の町。
その強大な海軍力が本土を恐れさせたのに、
どうして海に消えてしまったのか。
18島々はおまえの滅亡に恐怖に駆られ、
おびえたまなざしで見つめている。』」
21わたしはおまえに恐ろしい最期を遂げさせる。いくら捜しても、おまえを見つけることはできない。」このように主が語るのです。

 海辺の町ツロ(ティルス)に対しても、
主なる神様が復讐をされます。
この聖書箇所から、エルサレムが交通の要所であることがわかります。そのエルサレムが倒れた後に、ツロが侵略しようとし、そこにさらにバビロン王が攻めてくるという構図になっています。
また、戦いの道具に注目すると、盾を屋根のように掲げて攻撃することや、破城槌で城壁を崩すことが記載されています。
これは、映画ロードオブザリングで城壁を攻撃するときのシーンと同じだなあと思いました。いずれも、組織的で計画的な城壁の攻略が行われるということです。
 旺文社世界史事典には、ツロ(ティルス)はレバノン南西部、地中海沿岸にあった古代フェニキアの都市国家。アッシリア・新バビロニア王国の支配には抵抗を続けたが,前538年にアケメネス朝に征服された。とあります。エゼキエルの預言の結果を歴史事典で確認することができます。

(参考資料:世界の歴史まっぷ


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?