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ダビデの家の鍵:聖書をめぐる旅 4/21

4/21(木) 
 苦い記憶として、気晴らしにドライブした先で、車の中に鍵を入れたままロックした経験があります。もう何十年も前の話です。鍵があれば、ドアを開けることも閉じることもできますが、鍵がないと何もできません。今日は、ダビデの家の鍵を任されたエルヤキムが登場します。


イザヤ書22章

17見よ、主はお前を放り出される。
人よ、主はお前を衣のように巻き
18ターバンのように丸めてまりを作り
広大な地へ放り出される。
そこでお前は死に
そこに、お前の誇る馬車も捨てられる。
主人の家に恥をもたらす者よ。
19わたしは、お前をその地位から追う。
お前はその職務から退けられる。
20その日には、わたしは、わが僕、ヒルキヤの子エルヤキムを呼び、 21彼にお前の衣を着せ、お前の飾り帯を締めさせ、お前に与えられていた支配権を彼の手に渡す。彼はエルサレムの住民とユダの家の父となる。 22わたしは彼の肩に、ダビデの家の鍵を置く。彼が開けば、閉じる者はなく、彼が閉じれば、開く者はないであろう。

 宮廷をしきっていたシェブナに代わって、エルヤキムに支配権が移されることが語られています。
今まで着ていた衣を脱ぎ捨て、新しい衣を着せられているエルヤキムの姿は、なんとなく古い自分に死に、キリストを着て生きる新生したクリスチャンのようにも受け取れます。エルヤキムの肩には、ダビデの家の鍵を置くとあります。その鍵は、天国の鍵であり、天国へ人々を導く重要な役割が与えられます。彼の肩に、ダビデの家の鍵を置く。
私たちの教会の、ある年度の御言葉に設定されていたことを思い出します。


イザヤ書23章

8ティルスに対してこのように定めた者は誰か。
ティルスは王冠を戴き、その貿易商人たちは貴族。
取り引きする者らは世界に重んじられていた。
9それを定められたのは万軍の主である。
ティルスの誇る美しさをことごとく汚し
世界に重んじられていた者をすべて
辱めることを。
15その日が来ると
ティルスは、一人の王の生涯に等しい七十年の間
忘れられているが
その七十年が終わると
ティルスは遊女の歌にうたわれているようになる。
16「竪琴を取れ、町を巡れ
忘れられた遊女よ。
巧みに奏でよ、多くの歌をうたえ
思い出されるために。」
17七十年が終わると、主はティルスを顧みられる。そのとき、彼女は再び遊女の報酬を取り、地上にある世界のすべての国々と姦淫する。 18しかし彼女の利益と報酬は、主の聖なるものとなり、積み上げられも、蓄えられもしない。主の御前に住む者たちの利益となり、彼らは飽きるほど食べ、華やかに装う。

 ティルスとは、地中海に面した町で、現在のレバノンの南側にある海に面した都市です。かつては地中海を支配し、アフリカのカルタゴを植民地にする勢力を持っていました。ソロモンの神殿建築では、ティルスの建築家が大きく貢献したそうです。そのティルスについての神様の預言です。
70年間は忘れられるが、
その後再び脚光を浴びる。
しかし、その富と報酬は、主のものとなり、主の御前に住む者たちが栄える、と。
人間の作った栄華は自らを肥やすのではなく、結果として主により頼む者が恵みにあずかることを表現しているようにも思いました。

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