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神が、どうか、おまえを救ってくださるように:聖書をめぐる旅 7/7

7/7(木)
 今日のタイトルは、ダリヨス王の祈りです。
政敵の策略で、神に祈っていることを理由にライオンの檻に閉じ込められたダニエルの守りを王が祈っています。
人を陥れるのは、人間の嫉妬です。黒い渦がダニエルに忍び寄っている時にも、ダニエルの日課である感謝の祈りは変わりません。 
 

ダニエル書5章 

1ベルシャツァル王は、千人の高位高官を招いて大宴会を催し、ふんだんにぶどう酒をふるまいました。 2-4王はぶどう酒を飲みながら、ずっと以前、ネブカデネザル王の治世にエルサレムの神殿からバビロンに持って来た、金と銀の杯のことを思い出しました。そこで、この聖なる杯を宴席に持って来るよう命じました。杯が運ばれて来ると、王と王子たち、妻とそばめたちは、金や銀、青銅や鉄、木や石で作られた偶像のために、その杯で乾杯したのです。
5すると突然、居並ぶ者たちの目の前に人の手の指が現れ、燭台の向こうの塗り壁に何かを書いたのです。王も確かにその指を見ました。
21先王は宮殿から野に追われ、心も感情も動物と同じようになり、野ろばと共に住み、牛のように草を食べ、体は天の露にぬれました。そして先王もついに、いと高き方が人間の国々を支配し、御心にかなう者に国々を支配させることを悟ったのです。 22その後継者であるあなたは、そのことをみな知っていながら、へりくだることをなさいませんでした。 23それどころか、天の主に逆らい、主の神殿の杯をここに持って来させました。王も、高官たちも、王妃やそばめたちも、その杯でぶどう酒を飲み、金、銀、青銅、鉄、木、石でできた、見ることも聞くことも、悟ることもできない神々をほめたたえました。こうして、王にいのちの息を与え、王の人生を手中に握っている神をほめたたえなかったのです。 24-25それで神は手の指を送り、この文字を書かせたのです。その文字は、『メネ』『メネ』『テケル』『パルシン』と読みます。 26意味はこうです。『メネ』は、数えられたという意味で、神が王の治世の日数を数えて、その日がもう尽きたということです。 27『テケル』は、はかりで量られたという意味で、王が神のはかりで量られ、審査に落ちたということです。 28『パルシン』は、分割されたという意味で、王の国が分割されて、メディヤとペルシヤに与えられるということです。」

 この章はたくさんの情報が詰まっています。
一つは前の章のネブカデネザル王がすでにもういないということ。
そして、先の預言のとおりネブカデネザル王は宮殿から野に追われ、神の御心を知ったこと。
そして、次の王が今の主人公であることです。
 今の王ベルシャツァル王が、エルサレムの神殿から持ってきた金の杯と銀の杯で乾杯すると、神の指が現れて、壁に何かを書きつけます。
何が書いてあるのか?
王がバビロン中の者に集めて解釈させようとしますが、誰もわかりません。
そこで、ダニエルが呼ばれます。
彼が解読した言葉の意味はこうです。
「王が神のはかりで量られ、審査に落ちた」
王国も分割されて、メディアとペルシャに与えられる、と。
これは、生きながら死の宣告と同じ意味です。
イエス様の十字架のメッセージを思い出します。


ダニエル書6章

1ダリヨス王は国を百二十の州に分け、それぞれに知事を置きました。
3ダニエルにはすぐれた能力があり、他の大臣や州知事よりも有能であることが、だれの目にも明らかになりました。そこで王は、彼を行政長官にして全国を治めさせようと考えました。
7私ども大臣、州知事、参議官ならびに総督は、どんな事情があっても取り消すことのできない法令を制定していただくよう、全会一致で決議いたしました。その法令とは、向こう三十日間、王以外のどんな神にも人にも祈りをささげる者があれば、ライオンの餌食にされる、というものでございます。
10ところが、ダニエルはそのことを知りましたが、家に帰るといつものように、二階の寝室でひざまずきました。エルサレムの方角の窓を開けて、彼は一日に三度、神に祈り、感謝をささげていたのです。
16とうとう王は、ダニエルを逮捕するよう命じました。ダニエルは捕らえられ、ライオンの穴に投げ込まれたのです。王はダニエルに呼びかけました。「おまえがいつも礼拝している神が、どうか、おまえを救ってくださるように。」
22私の神が御使いを送り、ライオンの口をふさいでくださったので、ライオンは何もできませんでした。それは、神の前で、私に罪のないことが認められたからです。また、王に対しても、何も悪いことをしていないからです。」

 ペルシャの国においてもダニエルが用いられていることがわかります。
彼は120の州を治める3人の大臣となり、さらにそれらを治める行政長官となりました。それを妬んだ政敵が、30日間、王様以外の神に祈りをささげると、ライオンの餌食にされるという法律を王様に認めさせ、ダニエルを陥れようとします。
ダニエルを陥れるのは、彼が信じている神しかないと政敵は考えたようです。ダニエルがいつものように家で祈りをささげていると、その場に押し入った敵から、王様の法律を破ったことを指摘され、ダニエルはライオンの檻に投げ込まれます。
翌日、檻を開けるとダニエルは無傷です。
何故、ライオンはダニエルを襲わなかったのか?
ダニエルの姿勢が、すでに主の御心を現すものとなっていたからかな?と思いました。
主の御心を行う者を神様は取り除かれません。
この世での使命のある限り、どんな状況にあっても主は守られるというのが今日の聖書箇所から学んだことです。
私たちが福音を宣べ伝えるという使命に立ち、行動し始めたとき、神様はあらゆる困難から守られるのではないか、そんなことを思わされました。
主は、信仰に基づく行動を喜んでおられるようです。


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