6/24（金）
　私たちは、人であって神ではありません。
神なしで生きられるように、人間に反逆を吹き込むのはサタンの仕業です。
海辺の町として繁栄したツロ（ティルス）の背後にある霊的な力を、聖書は指摘しています。
　　

エゼキエル書27章　

1主の言葉がわたしに臨んだ。 2「人の子よ、あなたはティルスのために、嘆きの歌をうたいなさい。

28水夫たちの叫び声で、町を取りまく地は震える。
29櫂を漕ぐ者は皆、その船から降り
船乗りと水夫たちは皆、陸に立ち
30お前のために声をあげて、いたく泣き叫ぶ。
彼らは頭に塵をかぶり、灰の中で転げ回る。
31彼らはお前のために頭をそり
粗布を身にまとい
お前のために心を痛めて泣き
痛ましい悲しみの声をあげる。

36諸国の民の商人は
口笛を吹いて、お前を嘲る。
お前は人々に恐怖を引き起こし
とこしえに消えうせる。」

エゼキエル書28章

9お前は自分を殺す者の前でもなお、『わたしは神だ』と言い張るのか。お前は人であって、神ではなく、切り倒す者の手にある。

14わたしはお前を
翼を広げて覆うケルブとして造った。
お前は神の聖なる山にいて
火の石の間を歩いていた。
15お前が創造された日から
お前の歩みは無垢であったが
ついに不正がお前の中に
見いだされるようになった。
16お前の取り引きが盛んになると
お前の中に不法が満ち
罪を犯すようになった。
そこで、わたしはお前を神の山から追い出し
翼で覆うケルブであるお前を
火の石の間から滅ぼした。

19諸国の民のなかで、お前を知っていた者は皆
お前のゆえにぼう然とする。
お前は人々に恐怖を引き起こし
とこしえに消えうせる。」

20主の言葉がわたしに臨んだ。 21「人の子よ、あなたの顔をシドンに向けて預言しなさい。
22主なる神はこう言われる。
シドンよ、わたしはお前に立ち向かう。
わたしの栄光がお前の真ん中で現される。
わたしはその中で裁きを行い
自分の聖なることを示す。
そのとき彼らは
わたしが主であることを知るようになる。

ツロ（ティルス）について
　栄華を究めたツロは豪華な船に例えられますが、それらはやがて海の真ん中に沈むとあります。そこから、逃げ延びて陸にあがった水夫たちが、
沈んだティルスのために泣き、悲しみの声をあげるとあります。

まるでサタンのような描写
　つづいて、28章でツロ（ティルス）の背後にある霊的な存在について記載されています。これを読むと、天ではかつて天使としての役割を果たしていたサタンが堕落した様子と似ていると思いました。富のあるところの背後にはサタンが牛耳っているという話を聞いたことがあります。荒れ野で40日過ごしたイエス様が出会ったのも、サタンでした。そして、彼がイエス様に見せたのは世界の栄華であり、自分にひれ伏して拝むならそれをあげようと誘惑しています。イエス様は、これを断り、サタンに打ち勝ってから本格的な伝道がスタートしています。

　お前は人であって、神ではなく・・・ストレートに神様ご自身が被造物に語っています。人は神ではなく、天使も神ではありません。人間が自分の力で神になろうとすることは、まったくの的外れで、神様は人間が悔い改めて共に歩む者として迎えてくださります。富は人間を傲慢にしますが、悔い改めには導きません。むしろ、自分の限界、無力さに気付いた時こそ、チャンスなのかもしれません。