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12/13勉強会「子どもが行きたい学校とは」感想ご紹介~豊かな自然体験で育まれるもの

1.開催概要~山伏と僧侶


12月13日(水)19:00-20:40、宮崎市民プラザ4階・中会議室で開催。

今年度のまちかど勉強会としては4回目。そして、子どもも大人も学びあえる学校・場所とは?を2カ月に1回考える勉強会シリーズとしては2回目の勉強会となりました。
毎回講師として超多忙の中ご協力いただいている宮崎大教育大学院の竹内元准教授、そして今回のゲストは、NPO法人五ケ瀬自然学校理事長の杉田英治さんでした。
杉田さんは若い頃はデザイナーとして3日寝ないほど超多忙な仕事に忙殺される中、「デザインも人間性も豊かな自然体験から生まれる」と感じ、宮崎県五ヶ瀬町に移住。豊かな自然を活かし、自然体験や農体験を提供したり、学校と連携して自然学校の活動に20年以上取り組んでいらっしゃいます。
さらに、今年からは、子どもにも大人にも多様な学びができるつながりをつくろうと、県内の団体・個人と「多様な学びネットワーク」というつながり・活動を始めておられ、私も非常に共感しているところです。
(ご興味ある方ご連絡ください yamakana2021@gmail.com)

杉田さんからの活動報告を40分、杉田さんへの質疑応答、そして、杉田さんと竹内先生とのトークセッション、会場とのフリートークと続き、またまた時間が足りない状況に…。
(杉田さんと竹内さんを、「山伏と僧侶のよう」と表現してくださった方も。言いえて妙👏)
その分を、アンケートにご記入いただき、ぜひ来場できなかった方とも共有させてください!とお願いしたところ、こんなにたくさんのご意見・ご感想をいただきました(会場はいつもとても温かい雰囲気です)。
心より感謝申し上げます。
「公開OK」の皆さまのご感想だけをご紹介しております。

オンラインを含めて40人ほどご参加いただきました。とても良い雰囲気です

2.次回は2/27 保護者の声から考える「子どもたちが求めていること」


次回の学びを考える勉強会③は2月27日(火)19時・宮崎市民プラザにて。テーマは「子どもたちが求めていること」。竹内先生ももちろんこれます。そして、学校に行けない、行かない子どもたちが本当に求めていることを、保護者の声からお話いただきます。
あなたのご参加を、お待ちしております。

3.参加者の皆さんの声

○ご苦労さえも力に変えて、子ども達のためにと日々尽力いただいている杉田さんの言葉が、メチャクチャ胸に響きました。
私は子どもがいませんし、子育て経験はありませんが、自分自身も過保護になりすぎないように努めたいと改めて感じました。
《経験学習のうえに概念学習があるから意義が見出せる》
学校に行く・行かないの選択の自由だけではなく、それ以前の《経験学習》の大切さが、その一言にギュッと詰まっている気がして納得でした。探究活動はまさにその1つの手段だなとも感じました。私も何か《体験学習の場》が作れないか…、新たな目標が出来ました✨✨


○子どもたちが、行きたい学校の考え方は、理念として良く理解できます。
行きたい学校と行かせたい学校!
子どもたちの、人生を考えて、本当に生き抜く力をつけるために、どんな学校に行かせたいか! そんなことも視聴させていただきながら感じました。
優しさとたくましさを備える感性のゆたかな若者が育って欲しいと願っております。

○性被害の防止、親御様の負担軽減、等
放課後見守りのご活動はとても意義深いと
感じました。
資料に映る、児童皆さんの満面笑顔がそれを
物語っていますね。
また、社会の変化に合わせ、
学校教育(教員数、資質、科目、柔軟性、等)
のあり方を深く研究し対応して行かねば
ならない時に来ているのだと思います。

○本日はありがとうございました。
五ヶ瀬自然学校の取組はとても面白く、親である私たちの時代にあれば!と羨ましくなりました。
しかし実際に小4から不登校を経験した娘には皆で一緒に体験する形のアクティブな学びは合うだろうか?とも思いました。幼い頃から慎重で手を汚すことや賑やかな環境が苦手な子でした。外で遊ぶより、お絵描きをしたり本を読んだりするほうが好きです。
フリースクールなど居場所を探すと、外遊び系が多く、こういったタイプの子どもに合う環境は少ない印象がありました。
我が子は適応指導教室が合っていたので途中から通うことができましたが、学校の許可を得なければ登校ができません。先生によっては普通に通級できる子は許可しません、と居場所を奪われたような状況になった時期もありました。
普通でなければ、皆と同じでなければ、という価値観に縛られている先生がいかに多いか実感しました。
今後、多様な学びが当たり前になる時代が来ることを楽しみにしております。



○宮崎県内で活動をしている方々と、興味があるまたはこれから活動しようとしている方々との情報共有と意見交換、交流の機会を頂き、感謝申し上げます。今後も多方向からの参加が継続され『宮崎では多様な学びが当たり前』の風土になりますよう、期待しております。

○法律や制度の隙間をどう埋めていくか、埋める事で相反する制度が両立するのか、悩ましいです。杉田さんのような活動家は、まだまだ他にもおられると思いますが、それぞれに特色や考え方もあり、ネットワークに括れない方もおられるのかなとも思いました。行政窓口としては相手が一本だと話しやすいとありましたが、漏れてしまわないようにしないといけないですね。
また、多様な民力に頼っていい部分は、お金を出すことにより責任を負わせ、対価として出席日数にカウントするなど、前進すると良いですね。ただ、これが(金儲け)ビジネスにならないようにと、願うところです。

○先日多様な学びネットワークに参加させていただいたばかりだったので、具体的なお考え聞けて良かったです。
杉田さんのお話を本当にワクワクしながら聞かせていただきました。子供たちに体験学習が足りないことや大人が子供に過剰になりすぎてはいけないなど、今私が関わっている中高生との関わりもそうですが自分の子供を育てるにあたっても共感できるお話が盛りだくさんでした。
私は普段発達障がいや不登校などで全日制の学校の学びが合わなかった中高生と関わらせてもらっています。そういう子供たちだからこそ学校の外にある社会現場での体験学習を通して、世の中には様々な世界があるのだと気付いてもらいたいと思っています。そして自分の中の選択肢を増やし、楽しんで自発的な学びをしてほしいと思っています。
竹内先生が作ろうとされている新しい学校の半日社会教育、半日概念教育という形は非常におもしろい形だと思いました。高校であれば定時制や通信制という形があるのでやりやすいのですが、小中はなかなか難しそうですね。東高さんの取り組みのように我々も通信制高校の良さを生かしてどんどん取り組んでいきたいと思います。
竹内先生がネットワークについて言及されたときに、1つの基準ではなく多様性があって子供たちが選べる形が良いとのお話があったように記憶しています。多様な子供たちが多様な選択肢を自分で選べるようにするためにも多様な考え方、多様な団体が必要だと思います。我々も子供たちが求める体験や学びができるようにもっともっといろんな団体さんとつながりたいと感じました。

○不登校の子どもが,増え続けている状況で,学びを根本から見直す必要がある。

○多様な学びが必要だということは、私も同感です。外遊びで学校に行ってなくても学ぶことはたくさんあるということも。
あとは、不登校の半数が何の支援も受けていない宮崎で、外に出られない子供についても何らかの支援が必要です。その子ども達にどうアプローチするか、どうすれば外部と接触できるかもみんなで考えていけたらと思います。

○様々なバッターボックスを準備して、降りたいところでたくさん降ってもらい、経験を積むことが大事で、子どもにとって役立つことになるのだろうと思います。我々大人は、自分の経験を相対的に考えながらいろいろなバッターボックスを用意することに心を砕きたいです。私は1歳~4歳、くらおかで父の仕事の都合で過ごしました。強烈な体験でした。

○①元教員です。教職員にも「教科書を教える」「教科書で教える」タイプの先生2パターンあるかと思います。降車は体験と概念の融合を考えている人たちではないかと思います。それをしたいが、法律と学習指導要領にしばられていてやりたくてもできない。そのジレンマに陥っていると思います。現実と行政(法律)の隔たりが大きいです。
②??世代も既に概念しかない人が多いと思います。同時に自分自身を持っていない人が多い。皆と同じ、皆に好かれる、皆に評価されることで子育てをしている人がいます。(そういう人の方が多いかも)結果がすぐでないと不要になり、学校に不満を言う。我慢できない大人が増えています。ムダを楽しむ、ムダに価値を見出せる大人が増えてほしい。

○久しぶりに杉田さんの顔を見ることができて嬉しかったです。杉田さんのパワフルな活動に元気をもらいました。学校との連携が、ますます進んで充実することと願っています。義務教育は曲がり角だとしたら、何が、どこが、を考えるきっかけになりました。思い込みや独断を捨てて、一から考えていきたいと思います、杉田さん、ありがとうございました。

○社会が変化している中、学校だけが変わらないことはありえないと思っています。学校も社会の組織の一つです。今は社会は多様性を認め合うことを目指しているのだと思います。今後、子どもたちが学校で多様性を認められ、その子どもたちが多様性を認め合える社会をつくってくれると信じています。

○多様な学びをぜひ進めていってほしいし、自分もその微力ながら力になれると良いなと思います。子どもが主体であることを踏まえて、教育のあり方、子どもたちの学びの支援について、これからも考えていきたいとあらためて思いました。学校と民間団体等(自然学校等)がもっと連携して子どもの力、教育力を高められたらと思います。

○竹内先生のお話の中で統一と言われていましたが、各組織の連合と言う形でも発言権は生まれないのではと思いました。宮崎県内でもお2人のような方が活動していらっしゃることを知らない人も多いと思い、これからも県にいろいろ発信していただきたいと思います。山内さん今日もありがとうございました。

○本日も参加させていただきありがとうございました。杉田様、本日は貴重なお話をお聞かせいただきありがとうございました。「社会教育」の大切さた、そう思える本質など、深く考える機会となりました。「強烈な体験」と竹内先生のおっしゃっていた「ノットワーク」や「ゆるやかな結び目」によるネットワークが、優しくつながっていけるといいなと感じました。
※小さいこと、祖母の家(養豚場)で豚に部屋の移動を手伝っていました。大きな大きな豚を、板一枚で移動させるお手伝いの強烈な「こわさ」を思い出し、良い体験をさせてもらったなあとしみじみ、ありがとうございました!!

○とても参考になりました。ボランティアで外国人の方への支援をしていますが、先日、A4用紙をA3に拡大し、感じにふりがなをつけて学んでいただいたところ、よく理解していただいたようでした。「やさしい日本」になってもらいたいと思いました。

○自然にふれあう機会を子どもにあたえられなかったと反省しつつ、まだできることはあるのではと考えさせられました。

○自分でもやりたいことがいくつかあったが、なかなか個人ではできなかいと感じていたが話を聞いて、少しだけ光が見えてきた感じだった

○幼少期の子どもの体験活動が人格形成に大きく影響し、子どもたちの生きる力になると思います。杉田さんの活動は素晴らしいですね。私も子ども食堂という形で地域の子どもたちにさまざまな体験を通して健やかに成長してほしいと思って活動しています。杉田さんのように活動を広げて行くためには、NPOであったり、きちんと法人格として動いた方が良いのだろうかと悩んでいます。小さな任意団体でも実践されている大きな団体と一緒に協働していくことで今までやれなかったことができると良いなと思います。子どもたちがもっといろいろな体験ができると思う。

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