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パガニーニの漫画14

悪魔とさえ信じられたヴァイオリンの名手、ニコロ・パガニーニの人生を綴った漫画です。ウィーンを皮切りに、ヨーロッパツアーで大成功を収めるパガニーニ。しかし交際相手のアントニアとは、以前から不和な状態が続いていました。

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子どもの世話をしないアントニア

アントニアがどのくらい息子のアキーレを愛していたかはよく分かりませんが、あまり面倒を見ていなかったようです。以前アキーレが足を骨折した時も、付きっきりで看病したのはパガニーニでした。その時、パガニーニは自分1人でもアキーレを育てられる確信を得ます。
また、アントニアは楽器を壊そうとしたり、パガニーニを殴ったりもしていました。そんな彼女のことがパガニーニは心底嫌になっていたようで、後日友人にこんな手紙を送っています。

彼女(アントニア・ビアンキ)が、私が病気の時そばにいて看病してくれたはずだから別れなかった方がよかったのではという件に関しての返事ですが、私が病気のときこそ、そばにいてくれなくてよかったと思います。ああ思い出して傷つきたくありません!嫌な思い出があまりにも多すぎる!あいつはほんとに勉強も手伝いも何もかもやらなかった。ほんのちょっと、何か仕事をしたときは「自分は妻ではなく使用人だ」とわめきながら走り回った。絶え間ない挑発で私を苦しめるばかりでした。こういう話がたくさんありすぎる。

パガニーニからカルロ・カルリへ 1829 2月28日 ベルリン

そして2人は1828年の夏に別れることになります。
アントニアはパガニーニから和解金を受け取り、それを持ってイタリアに帰り、すぐに別の男性と結婚しました。


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