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羊蹄山を眺めた短い夏

北海道に居たことがある。

と話すと、大体次に飛んでくる質問が、北海道のどこ?である。

倶知安。と答えると、知らないなー。となる。偶然なのか何なのか今までの経験上大体この流れである。

ここで、倶知安を羊蹄山の麓、じゃがいもの有名なところと説明しても、答えは、うーん。と何だか皆さんピンとこないご様子。

最後にこの説明を加える。ニセコの隣、スノボとかウインタースポーツの有名なところ。と。

ここまで来てやっと、あー!!となればいいかな。程度。

もちろん、スノボ好き、山登り好き、旅好きにはこの説明は不要であるが、今までの経験上大体これくらい説明が必要である。


さて、今から紹介する倶知安写真にはスノボやウインタースポーツは一切ない。寒いのは大の苦手なので季節は逆にいわゆる夏シーズンの倶知安である。ここでの夏シーズンはスキー場が営業していない時期、大体5月から10月末とする。

さて、ぐだぐだと前置きが長くなったが、ここからはこの夏の時期に倶知安の畑から見た羊蹄山に話を絞って行こう。

冒頭で紹介したように倶知安はじゃがいもの有名な産地で、倶知安町のキャラクターもスキーをするじゃがいものじゃが太くん、じゃがいも推しである。因みに町内にある畑を見ると、じゃがいもの他にも、米、麦、大豆、小豆、ニンジン、メロン、ビート、トウモロコシなど作っている感じ。


それでは倶知安の夏を羊蹄山と農業で始めよう。

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この写真が五月中旬。農作物の植え付けの時期。農道の脇には一斉にたんぽぽが咲く。農家さんにはこの後の綿毛が飛んで雑草が増えるから厄介らしいのだが、一斉に数百メートル咲く姿は見事。雪の残る羊蹄山とたんぽぽとのコントラストで一気に春を感じる。因みにタンポポが咲いてすぐに写真を撮っておかないと次の日にこの厄介者は車につぶされていたり、草刈り機で退治されていたりする。(笑)


次に紹介するのが五月末から六月頭。

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田植えの時期。

この時期、田んぼに水を張っていて、かつ、風のない日にだけ水面に現れる“逆さ羊蹄”。風が出る前の早朝が出現率高めだとか。この写真は田んぼの水を抜いた田植え中に撮ったものであるが、早起きに自信があるなら是非とも水を入れている時期に逆さ羊蹄を見てほしい。農家さんはこの時期、田んぼに水を入れて、風で田んぼのゴミ、落ち葉やもみ殻?などを端によせて取るので風があるほうが嬉しいらしいのだが。(笑)


さて、次は小さなピンクの羊蹄山を。

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このピンクの可愛い羊蹄山は今やもう倶知安の有名な観光スポットとなっている三島さんちの芝桜の羊蹄山である。個人でこの規模の芝桜を管理しているのにびっくり。毎年芝桜の面積が増えているような。。。

大体六月中旬くらいが見ごろ。北海道は梅雨がないなんて言うけれど、この時期は天気がすっきりしなくて、羊蹄山の頭までくっきり見える日が少ない。この写真も小さい羊蹄山はくっきりだけど大きい羊蹄山は殆ど雲の中。旅行で訪れて両方綺麗に写真に収められたらとてもラッキー。


いよいよ夏本番の羊蹄山。

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山頂の雪もだいぶ融けてくる6月末。羊蹄山も新緑、緑色。春に植え付けした農作物もぐんぐん伸びていくので個人的に一番楽しい時期。そして、農家さんは雑草との戦いがスタートする時期。(笑)畑の脇でぐんぐん成長するフキやヨモギや雑草が影を作らないように朝から晩まで草刈り、草刈り、草刈り。因みにこの畑の脇に生える大きなフキは茎の白いものを取って煮て食べたらとても美味しい。



そして、完全に雪が融ける7月。

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じゃがいもの花が一斉に咲く。じゃがいもの花と羊蹄山。倶知安らしい写真。倶知安のお店や会社の配っているカレンダーにも羊蹄山をバックにじゃがいもの花を写したものが入っていたりするくらい倶知安を象徴するようなショット。

ここからやっと真夏のスタート。窓を開けて眠ったり、半袖半ズボンで1日過ごしたり。ここから1か月ちょっとの短い夏。畑仕事は、畑の中から雪の解けた羊蹄山を見上げながら汗だくで草取り。取っても取っても生えてくる。


さて、短い夏を終えて秋。

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農作物が一斉に黄金色に。これは麦畑。雪が降る前に急いで農作物を収穫しなければならないのでお盆明けくらいからハーベスターが朝から晩までブンブンしている。農業機械マニアはこの時期の旅行がおすすめ。右も左もトラクター、コンバイン、ハーベスター。どこの農家さんにも応援やらアルバイトさんが来ていてとても賑やか。

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半袖で始めた収穫作業も、気づけばダウンを着て白い息を吐きながら作業を終える。すっぴんだったはずの羊蹄山もうっすらと雪化粧して気づいたら厚化粧。凍れに強いビートが一番最後。朝はもう凍れてシャリシャリ。

やっと収穫を終えて10月末から11月頭。

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収穫を終えた畑は昨日と打って変わって朝起きたら一面雪景色。一気に冬。短い夏はここで完全に終わり。1か月後にはウインタースポーツのシーズンのスタート。雪の下で春を待つ秋播きの麦を残して、畑は冬休み。また次の“夏”に。

最後に桜の少ない倶知安でもなんとか見ることができた桜の写真で“夏”の話を終わりにしたいと思う。

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yamamoto

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