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精進料理に目覚める3歩前 #62 キキョ

頂いた養生の知識がすぽんすぽんと
ワタクシの頭から脱出を始める前に
実践を以て復習するのがベストである

知識を処理するのは所詮ワタクシの脳内であり
頂いた輝かしい知識は
存分にそのクセを発揮する個性を獲得していく事になるであろう


ワタクシの“キノセイ”なる精霊として
共に歩んで来た原因不明の不調さんたちは

漢方理論によってその存在を認識されて
名前を獲得して行った

氣虚さん
血虚さん
氣滞さん
瘀血さん
水滞さん


"キノセイ"なんてふわふわした精霊的存在が
漢字が並んで随分と手強そうな奴らに変身したものである


とはいえ


個性の違いがグンと現れてくれたのは漢字ネームならではで何ともありがたい


氣(エネルギー)
血(赤い液体)
水(カラダの正常な水分)



虚(きょ)不足しているか
滞って(とどこおる)うまく流れていないか

なので
つまり奴らの特徴はこんな感じである

氣虚さん→エネルギー不足
血虚さん→血不足・栄養不足
氣滞さん→ストレス
瘀血さん→ドロドロ血
水滞さん→むくみ

ふむ

単純明快で個性が掴みやすいではないか

因みに
それぞれ14のチェック項目があったので
ワタクシのキノセイなる精霊さん達の
強さレベルとして炙り出してみる

氣虚さん 7
血虚さん 7
氣滞さん 7
瘀血さん 4
水滞さん 8

感覚の鈍いワタクシの自覚でこんな感じなので
どうやら思いのほか影響力強めである

さて
キノセイさん達の性格と強さが分かったので
こちらはヤツらを上手く懐柔できるよう仕向けて行かなくてはならない

その為に
もう少し奴らの性格を深掘りしてみようではないか


まずは

ワタクシに7つのチェック項目をつけている
氣虚さんから

キキョ

ワタクシから根本的な生命エネルギーを
奪うべく活動しているヤツである

活動内容
1、動きを奪う
2、体温を奪う
3、カゼを引くよう仕向ける
4、季節や温度の変化をスルーさせる
5、重力に服従させる

つまり


朝が苦手で寒がりで
夏を除けば
いつも寒さに覆われて

油断の隙にハラが冷え
いつもハラハラ カゼ予備軍

やる氣なんぞ
これっぽっちも持ち併せておらず
動きが鈍いどころか
布団の中から動けない

四六時中 時間構わず疲れていて
地球の大いなる重力に抗うコトなく
その欲に従って

とにかくワタシは
横になりたい


このようなワタクシの性格は
キキョさんの巧妙な意図によって
作り出されている

考えることも出来るらしい


キノセイ
キノモチヨウ

どちらの精霊だったにしても
そもそも使えるキが足りてないのだから
ワタクシには
立ち向かうどころのレベルではなかったのである


キキョさんと一括りに紹介したのだが
一応キキョさんは3タイプに分けられるらしい


キキョ3

キョジャク
デンチギレ(エネルギー不足)
カレイ

の御三方である


とりあえず
今のワタクシはカレイの方は華麗にスルーして大丈夫そうである


敵は
キョジャクとデンチギレであるが

キョジャクは
産まれてから墓に入るまで
べったりとした関係を築いて行くらしい

自覚する限り生まれてから
ずっとフチョーにスキスキされている
ワタクシの敵はキョジャクなのか?




一瞬手を伸ばしてみたものの


キョジャクさんは
体育の授業に参加する機会も
旅行もする機会も
奪って行くのが一般的らしい


となると
ヨタヨタしながらも体育に参加して
人混みにさえ突入しなければ
タビに出られるフーテンのワタクシに
キョジャクは敵として相応しい存在ではない


となると
ワタクシの敵はデンチギレ(エネルギーブソク)
一択となる


デンチギレ



エネルギーブソクを
絶え間なく
せっせとワタクシのカラダに引き起こしている


まったく羨ましいくらいに
マメな性格である



さて

キキョさんによって
ワタクシのカラダに創り出された
最たるクリエイティブ状況があるらしい




それは

キキョさんによって
完全に主導権を握られているワタクシのカラダは




とにかく筋肉が少ない



のである



筋肉が少ないという事は

食べたものをエネルギーに変えるチカラが少ない

という状況にも繋がって行くらしい

クリエイティブ連鎖




うーむ




筋肉は裏切らない



この名言は筋骨隆々な方々にのみ
大切にされているものであると
思い込んでいたのであるが


どうもへっぽこボディのワタクシにも
適応範囲の及ぶ偉大なるものであるらしい


キンニクがあるからこそ
食べたものがエネルギーとなり
カラダはハラからホカホカ温まり
布団を這い出して動けるようになる





筋肉は偉大である



キキョさんによって
基本的に35度台をウロウロさせられている
ワタクシの体温は

キキョさんが絶好調なれば
体温計にエラーが出るほど
ワタクシから熱氣を奪い取る


そして
キキョさんは
消化機能なるものにまで影響を及ぼす

ハラがヒエる

夏とてTシャツ1枚ライフなど
ワタクシの次元には存在しない

Tシャツとハラの間を風が抜けようものなら
キキョさんはそれに乗じて
ハラの中にある ほんの少しの熱を奪って
代わりにワタクシのハラにヒエを授けて
ピーピーゴロゴロ鳴り響くのを楽しんでいる

子どもとは陽氣に満ち満ちた
ホカホカな存在である

幼きワタクシの腹はハラハラするほど
冷気に包まれてエネルギーを生み出してくれる
飲食物を上へ下へと追い出した


その状況を自覚したワタクシは
ハラに常にぴったり布を付着させて
微々たる熱氣を閉じ込めて続けている


キンニクを味方に付けよう


ワタクシの暮らしのあらゆるシーンに
ぬるっと入り込んでいるキキョさんの影響範囲は
ワタクシの自覚なんぞ遥かに超えている


キキョさんに闘いを挑んで行くには

1、キンニクを味方にするべく
ワタクシのへっぽこボディで出来得る運動と

2、ヒエてカチコチなカラダを温めて
エネルギーを生み出してくれる食事と

3、スッキリ朝を迎えられる睡眠と

そして何より
4、キキョさんに闘いを挑んで行ける強靭なハート

この4つが必要不可欠である


敵はハッキリした

そして
今のワタクシのへっぽこボディが持っている
戦闘力なんぞ微々たるものである

動くエネルギーすら湧き出していないに等しい
へっぽこはスピード感なんぞ無視である

世間一般にはスピーディーである事や
楽して一氣になんてものが求められているらしい


ソッコウセイ?


そんなスキルは持ち併せていない


キキョさんに闘いを挑むにあたって
ワタクシに出来る戦術は

牛歩戦術

一択である



キキョさんとの闘い方を身につけていくのだ




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