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絶景に魅せる久米島穴場旅 メジャースポット 上江洲家


このnoteは筆者の独断と偏見によって久米島の絶景スポットを紹介するものである。その時の思い付きで文章を進めていくので話はあちこに飛び、物語は筆者の旅同様に回り道、寄り道を繰り返すなんとも自由極まりないものとなるであろう。

そんな乗り物酔いしそうな文章が気になってしょうがない方はスクロールを始めてほしい。

さて。前回のミーフガー、具志川城跡に引き続き久米島のメジャースポットのあんまり知られていない楽しみ方を紹介していこう。

今回はどこを紹介しようかな。。。

個人的に好きな場所にしよう。

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上江洲家。

上江洲家、パンフレットに載っていてもなかなか目に留まらない方が多いみたい。確かに古民家や久米島の歴史に興味がなければわざわざ300円払って見に行く必要性はないんじゃないかと思ってしまっても仕方がない。。。

でも、写真映えするんですよ。ここ。

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ほら。

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ほら。

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ほら。

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ほら。

外観だけでもこんな感じ。庭も綺麗に管理されていて草がボーボーなんてありえない。これを管理しているのが一番最初の写真で縁側に座っているおじいとおばあ。年齢は80代半ば。その年でこの敷地全部管理してるなんて。。。いやいや恐れ入ります。それを考えたら入場料の300円は安すぎるくらい。。おばあが居ればこの家の歴史やら久米島の歴史も聞くことができる。おばあが居れば。

敢えて二回おばあが居ればと強調したのか説明しよう。

のんびりなおじいとおばあだからここに居たり居なかったり。自宅の方に居てお客さんが来てピンポンが鳴ったら出ていこうかな、って思っているみたい。新しいインターフォンがついているけどピンポン鳴らしてもインターフォンの通話ボタン押さずに大声で、はーい、後から行きまーす。って叫んでいる。まず通話ボタン押さないと。。。(笑)そしてそのままお喋りしてインターフォンが鳴ったことを忘れちゃう。。。(笑)どうしても会いたければ事前に予約するか、駐車場の横の自宅の方で声をかけてみてほしい。因みに、電話もザーザーしてあまり聞こえないらしい。おばあ曰く、聞こえないくらいが丁度いい。らしい。(笑)

おじいとおばあの面白エピソードを話し始めたらきりがないので先に進もう。

さて。外観以外の素敵なところもご紹介。

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天気のいい日は扉を開けているので表から座敷を経て裏庭まで見ることができる。家の中の暗さの向こうに見える緑がなんとも言えないくらい綺麗。

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家の東側にある小屋のようなところ。ここには鹿児島からお迎えした神様を祀っているらしい。

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神様の祀られている建物の両脇にある水道。水の上に花びらが並べられていることも。この時は夏だったのでプルメリア。

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昔の台所も家の右側にあって綺麗に管理されている。昔の調理器具もそのまま。今はここで火を使わないから煤?が落ちてきて頻繁に掃除しなければならないらしい。おじぃがいつもゴーストバスターズみたなのを背負って掃除している。あ、でもエアーで飛ばしているとしたら逆か。吸ってない。


上江洲家にはたくさんの植物が植えられているので植物や花の好きな人は季節にあわせて訪問してもらいたい。定番から珍しいものまでいくつか紹介。

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定番のハイビスカス。

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黄斑月桃。

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紫色のアラマンダ。

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石垣にぶら下がっているのはドラゴンフルーツ。

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ヨウテイボク。

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ハナショウガ。

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ヘリコニア。

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ピタンガ。

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おばあの大好きなクロトンもたくさん。


薬草も。長命草やンジャナ(ホソバワダン)は駐車場の周りにワシャワシャと生えている。

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いーちょーばー(フェンネル)も。

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眠り薬、クヮンソウも。

おじぃもおばぁも植物が大好きだから今でも庭に植えていない植物を見つけては増やしている。因みに、珍しい植物があっておばぁに聞いてみても、おばあも分からなかったりして。“よくお客さんに聞かれるけど分からないんだよね。あんたのそれ(タブレット)で調べなさい”。って。調べた名前をメモしておくのはティッシュの箱。(笑)確かに使い切るまでメモを紛失する心配はない。毎日目にしていたら使い切る頃には記憶している。さすがおばあの知恵。


おばぁの話ばかりなのでおじぃの話も。おじぃはゲートボールや地域の集まりでなかなか家に居ない。出会えたらラッキー。娘さんから電話がきてもなかなか家に居ないから“不良おじぃ。”なんて呼ばれているみたい。島の人も上江洲家のおじぃは殆ど家に居ないでしょって口を揃える。シャイだからなかなかお客さんの前にも出てこない。だから一番最初に載せた写真、縁側に二人で座っているのは珍しい。さっき少し触れたけど庭の管理はほぼおじぃの仕事。植木も常に綺麗にまっすぐ剪定されている。

そんな器用なおじぃは何でも手作り。家の椅子や花瓶、水盤、などなど。駐車場の脇でゴソゴソしているところを覗いたら地域の子供たちにプレゼントする竹の水鉄砲やコマ、竹とんぼを作っていた。

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感覚で微調整。コマは沖縄のコマ、内地のものとは作りが全然違う。

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水鉄砲。これは100本くらい作っていた!!お金を払って買う水鉄砲より価値あるよなー。

他には風車も作れるみたい。便利になってなかなかこんな手作りのおもちゃを見る機会も少なくなったけど、子供たちはおじぃを追いかけて色々教えて貰っていた。


さて、ここまで色々上江洲家の魅力を紹介したけれどその魅力を更に倍増させているのがおじぃとおばぁの人柄であることはこのnoteで少しは伝えられたかなぁ。


最後におじぃとおばぁのほっこりエピソードをもう一つ。上江洲家の住宅が建てられたのが今から260年以上前。最近おじぃとおばぁが掃除をしていたら昔のお金が出てきたらしい。

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こんなにたくさん!!

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明治時代に発行されたものや、寛永通宝まで。

二人で仲良く見つけたお金をゴシゴシと綺麗にして、おばぁが将来お金に困ったらこのお金を売って儲けて生活しようねっておじぃと約束したよー。なんて言いながら二人で大笑いしていた。仲いいなぁ。

因みに喧嘩しても5分も黙っていられないんだって。そもそも本人たちは喧嘩って言ってるけど傍から見たら喧嘩しているように見えないくらいの喧嘩だと思うけど。(笑)


今回は上江洲家だけ。もっと面白いエピソードいっぱいだけど我慢我慢。実際に上江洲家に行ってみておじぃとおばぁと話をして直接魅力を感じてもらいたい。

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それではまた次回。

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