牛歩な旅がらす #宇宙に寄り道
そろそろワタクシのアキレス腱が悲鳴をあげている。
幸い天気予報によると恵みの雨がワタクシの頭上へと
舞い降りてくれそうなので
こりゃ幸い
と
普段なかなか出来ない屋内活動をする事に決めたワタクシである
そこで
季節がひとつ巡ったので
この日を
再び福岡アジア美術館
通称
あじび
で優雅に時を過ごす日
あじ日
にする事にしたワタクシである。
この日のワタクシのお目当は
感覚の宇宙 ーーアジアの抽象美術展
である。
入り口で200円をお支払いして
前回もおじゃましたアジアコレクションの奥を目指す。
どうやら作品の隣に説明書がないので
入り口で説明のリーフレットを頂いて宇宙の感覚を味わうらしい。
感覚の宇宙を共に旅する相棒のアイパッド氏は
独特の平衡感覚を持ち合わせているので
アイパッド氏の個性を存分に含んだ展示の思い出写真を残していこう。
それでは行こう
感覚の宇宙
へ
と
その前に
大問題勃発である
事前知識なんぞ持ち合わせていないワタクシは
リーフフレットを開いて
そこに並ぶカタカナを見て
凍りつく
カタカナ表記であると
作者なのか作品名なのかわからない事件
である
うーむ
どうしたものか
ただでさえカタカナの文字が
ほぼ同じように見えているワタクシである
そこから更に
作品名と作者名を見分けなければならないとは
恐る恐るリーフフレットをめくると
開いたページに漢字表記の作者を発見
ああ
ありがとう小川さん
あなたの作品がここにあるお蔭で
ワタクシはこの作品紹介の1段目が作者名で
2段目が作品名である事が理解出来ました
これで
思いきり感覚の宇宙に飛び込むことができます
危うく入り口で
カタカナのブラックホールに飲み込まれる心配から
小川さんによって無事に解放して頂いたワタクシは
気を取り直して感覚の宇宙への旅を再開する。
“線より”
イ・ウーファン(韓国)
“平面のなごりと金色の棒”
アハマッド・サダリ(インドネシア)
“ジャウィのカリグラフィー”
アハマッド・カリッド・ユソフ(マレーシア)
説明によると
ジャウィとはイギリス植民地以前にマレー語などを表記するのに使われた
アラビア文字のことで
偶像崇拝を禁じるイスラームでは
アラビア文字で書かれたコーランの章句を
創意溢れる書体で書き直した
カリグラフィーが盛んに制作されてきたんだとか。
この作品ではカリグラフィーと幾何学模様を組み合わせることで
イスラーム独自の抽象絵画を作り上げているらしい。
“クンダリニー”
サイド・ハイダル・ラザ(インド)
この作品のクンダリニーとは
インドに古くから伝わる経典“タントラ”において
体内に宿る強力な宇宙エネルギーとされ
とぐろをまいているもの
を意味するらしい。
因みにクンダリニーは体内を上昇して
最終的には男性原理シヴァと結合すると考えられたとか。
ふむ。
シヴァさん前回のアジアの神さま大集合で
拝見しましたなぁ。
この頃のワタクシはシヴァさんのお名前を
“なんか聞いたことあるような。。”
程度にしか存じ上げておりませんでしたが
今のワタクシは
上記の前回の感想から
なんか
を取った状態であるので
どうやら大きく成長しているようである。
もっとも
ワタクシの
最近お気に入りのシヴァ様は
YouTubeチャンネル都市伝説の裏の裏で大活躍中の
柴犬のシヴァである
さて
宇宙に戻ろう
左側 “無題” 作者不詳 (インド)
真ん中 “無題” オ・イリャン(韓国)
右側“ひとつはすべて、すべてはひとつ”
チョン・ホンジョ(韓国)
🕳
🌑🌕
🌑🌑
🌑
“青い球体 No.5”
小川幸一(日本)
もう一度お礼を申し上げたい
ありがとうございます
小川さん
先へ進もう
“点灯、消灯、消滅”
ポゥポゥ(ミャンマー)
17番目の次は
えーと
19?
不思議に思ってぐるりと自転をしたところ
17の背面に
存在感抜群の18があるではないか
“生命のサイクル”
カジ・モハマッド・アブドゥル・カイユム(バングラデシュ)
ベンガルの大地と自然を描き続ける作者が
河川から生まれる自然の生命が
緑のベンガルの大地を経て
再び生命の源に帰っていくサイクルを描いたものであるらしい。
“水の元素”
クリシュナ・マナンダール(ネパール)
古代インド思想の宇宙を構成する五大元素
地・水・火・風・空のシリーズのひとつ。
水をテーマにしているが
光さえも表現されているんだとか。
“環境”
ビレンドゥラ・プラタップ・シン(ネパール)
“自然・古代壁画・抽象表現主義”
チュルテム・ボルドバータル(モンゴル)
モンゴルの古代壁画にインスピレーションを受けて
制作されたんだとか。
“無題”
J.スワミナタン(インド)
作者がインド中部の都市ボーパールで出会った
民俗芸術の表現法をいかして
パハーリー画やタントラ絵画などのイメージを源泉に
インドの精神世界の表現を追求したんだとか。
“谷神”
オ・スーファン(韓国)
万物の神が宿るとされる
谷の神
が表現されていると思われるんだとか。
近づいてみると
あちこちに漢字が描かれている。
蛇とか龍とか兎もいたような?
“マンダラ K3”
キラン・マナンダール(ネパール)
材料?
油彩、木屑、もみがら、画布
自然の中に神々を見出すネパール人の宇宙観を表現している
マンダラシリーズのひとつ
“現代の存在”
ウィチョーク・ムクダマニー(タイ)
近代化によって工業製品が溢れるタイ社会に適応して
生き延びてゆく人間の生命力を
原始的な形体に変形させた金属と
鮮やかな色彩によって
象徴的に表現しているんだとか。
“皮膚の下の欲望”
チャーチャーイ・プイピア(タイ)
材料?
動物の皮、植物繊維、木、竹籠、ファイバーグラス、樹脂
布、装飾品、アクリル、板
複数の素材を使用して
過剰で混沌とした
人間の欲望を表現しているんだとか。
26作品を巡る感覚の宇宙の旅から
無事に帰還したワタクシは
記憶が鮮明であるうちに
記録に残そうと試みるが
ここまでたどり着くのに
幾度となく
カタカナのブラックホールに飲み込まれかける
数時間かけて漸くブラックホールから脱出である
更に
満月に多大なる影響を受けている
アイパッド氏は
度々意識を飛ばし続けているので
綴ったはずの文字はいつのまにかこのnote上から
はるか彼方へ行方を眩ませていく
何度も
作者名を記そうと
苦手なカタカナで
スワミナタン
そう変換しはずが
諏訪美菜たん
いつのまにか身近な友人のように変身している
どうやら
満月という日に感覚の宇宙を旅してきた結果
ワタクシの周りには
目には見えない不思議なエネルギーが働いているようである
さて
今からワタクシは更なる旅に出なければならない
布団という乗り物に入って
夢の世界に旅へ
good night
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