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精進料理に目覚める3歩前 #72 ゴゾウにジングルベル

頭の中はまだジングルベルが鳴り響いているのにさっさと主役にしろと叫んでいるのが腎である

旅系の本の文字をパクパク食べたので
たまにはnoteも旅へ連れ出そうと写真やら何やらをせこせこと集めていたのに

鳴り止まぬジングルベルは旅を押し除けて腎の出陣を合図している

慌てん坊どころかのんびりマイペースなサンタクロースがワタクシの靴下の入った年明けの洗濯カゴにこっそりと忍ばせておいてくれたのが大きなゴミ袋である

ワタクシの2024年はどうやらカラダの中も地球もごっそり綺麗にするつもりらしい

ニンゲンは自然のコウセイヨウインのひとつであるとするカンポウ的思考にぴったりであるが故にゴミ袋を受け取る事がワタクシのカラダの中が綺麗になる事に繋がるとしてゴミ袋をありがたく受け取るとする

わざわざ購入せずともゴミ袋からワタクシの元に来てくれるなんてラッキーでしかない


いざ腎の出陣である


と言いたいところであるが腎と云う機能を捕まえようにも手のひらの隙間から水のように流れ落ちていく

そんな腎のお仕事のひとつに水代謝があるのだが腎のお仕事の前にまず腎とはである

追いかけて走り出してみても毎度途中で見失っているのが五臓である

秋の乾燥から五臓の肺を追いかけてバンシュウヨウジョウに描いたはずの肺のイメージは何故だかごっそり下書きから姿を消していた程である

カンポウにおける五臓の肺とは具体的な臓器ではなく もっと幅広くカラダの中の機能をアラワしたものである

。。。。。ハイ?


説明文が既にちんぷんかんぷんに難解な出口のない迷路である

五臓とは?
機能としての肺とは?


この説明文だけで充分お腹いっぱいです



何度もこの辺りで踵を返してきたワタクシであるが冬の寒さに凍えた腎がジンジンと腰にサインを贈り もう聴こえて来ないであろうはずの耳がリンリンと鳴り止まぬジングルベルを捉えている状況を打破するには五臓の腎と向き合う以外の選択肢が無さそうなのである


『うう〜五臓六腑に染み渡る〜』


のゴゾウロップの五臓である

五臓とは『』『』『』『』『』の5つでセイヨウイガクのカタチある臓器の名前にトウヨウイガクの概念をプラスしたカラダのなかの機能を5つのグループに分けたもので

『氣』『血』『水(津液)』を生成・貯蔵・運搬してくれるお存在なんだとか

因みに
六腑は五臓のサポートをしてくれているらしい

中国の歴史に明るければ五臓さん方のお役割が例えられている機関の『官』によってそのイメージがあっさり理解出来るのであろうがワタクシのアタマにはちんぷんかんぷんである


五臓の官

描いてみたら少しはアタマにイメージが入るかと思いきや途中で各々自由行動を始めてしまったので結局この官はどちらさんですか状態のまま見分けられないシマツである

ざっくり紹介してみる

君主【心】

『心』
全身へ血を送り込んで生命活動すべてを機能させているので どうやら五臓の中で1番偉い存在として【君主の官】つまり【皇帝】であるとされているらしい


宰相 【肺】

『肺』
ケツをコントロールする君主『心』を補佐
氣で氣血を循環させて栄養物質を運搬している
君主サポートと総監督であるので【相傅の官】で【宰相】となるらしい

漢字がもう初めましてレベルである
相傅 ソウフ 変換してみたとて変換予測候補にさえいらっしゃらない漢字である

もうこの辺りで既にアタマがパンク寸前である


相廩の官【脾】

『脾』
消化吸収をコントロールしているので食べ物系で食物倉庫を管理する【倉廩の官】ソウリンノカン


将軍の官【肝】

『肝』
氣を巡らせてくれたり精神を安定させてくれている存在 その安定感は戦に於いて頼もしい存在の【将軍の官】となるらしい


作強の官【腎】

『腎』
活発な動きをするためのエネルギーを与えてくれる存在 【作強の官】サキョウとは動作が強健でチカラがある事を意味するらしい

この腎の氣が不足すると足腰が弱くなって行動もゆっくりになるらしい

分かりやすいイメージは加齢である


腎と加齢

腎の深掘りはまた後で

この五臓の役割と食べ物の口から消化へのルートと作業風景が描かれているのが歌川国貞さんの【飲食養生鑑】と云う浮世絵なんだとか


タベスギチュウイ

ワタクシのざっくりイラストでイメージをば


カンポウに於ける五臓の『腎』とはである

セイヨウイガクの臓器"腎臓"にイメージされる【泌尿器系】に【生殖機能】と【生命維持機能】などを加えたものであるらしい

もうちょっと分かりやすく


腎と自然

ワタクシのへっぽこボディで子孫を残すなんぞ天と地がひっくり返りそうな程ソウゾウ不可能なのでここからは生殖を飛ばして腎のお働きを追いかけてみる

因みに
不妊や精力減退も腎の生殖部門の担当であるらしい

精力剤の『精』とは【腎の精】でその腎の精のチカラをアップさせてくれるから精力剤であるらしい



腎は精を蔵す


そもそも『精』とはなんぞやである

この辺りも毎度毎度アタマがパンパカパーンとなるエリアである

『精』とは
ニンゲンのカラダを構成し生命を維持するための最も基本的な物質で 両親から受け継いだ生命物質と生まれてから自身で摂った飲食物からの栄養(水穀の精微)を合わせて出来あがる極めて小さな物質であるらしい



パンパカパーン



とにかく{両親から貰ってくるもの}と{自分でつくるもの}の2つがあるらしい


そして
ワタクシがキキョさんの紹介でアタマがパンパカするのでしれっとスルーした『氣』つまりエネルギーの生み出し方であるがどうやら腎を語る上で避けて通るのは難しいようなのでざっくり描いてみる


氣の成り立ち

今までもキキョさんにセコセコ奪われている様子を描いてきた『氣』であるが

両親から貰う『先天の氣』と
自分でつくる『後天の氣』があるらしい

更にその『後天の氣』は
呼吸や肌から取り込む『天の氣』と
飲食物から取り込む『地の氣』があるらしい

『天の氣』は大氣太陽光などの自然界の氣
『地の氣』は【氣】の漢字をみたら一目瞭然で氣に込められている つまり飲食物から得られる栄養物質(水穀の精微)であるらしい

キの中のエネルギーを〆ずに
キにエネルギーをコメるのである

とコメントしておこう


それぞれの氣の最初の行き先を記しておこう
『先天の氣』は【腎】へ
『後天の氣』天の氣は【肺】地の氣は【脾】へと向かうことになるらしい


もう一度パンパカワードである『精』へと戻ってパンパカ要素をなんとか整理してみるとしよう


両親から貰うエネルギーが『先天の氣』で
エネルギーが入る器(形)が『先天の精』となるらしい

因みに先ほどから時々登場しているパンパカワード『水穀の精微』であるが 初期の消化を経由した飲食物のなかの栄養物のことなんだとか

我々はまず両親から精を受け継ぐところから生命をスタートさせて『先天の精』のお働きによって生長発育していく


この両親から貰う腎精が不足している場合
幼児期に{歯が生えるのが遅い}{歩き出すのが遅い}{カラダが小さい}などの状態になる事が多いんだとか


小学六年生にしてピカピカの一年生と見知らぬマダムからお声掛け頂いた事のあるワタクシは当然抜群にカラダが小さいまま幼児期を終えたことであろう

のんびりしていたら先天の氣をうまく貰いそびれたまま地球に降り立つ事になってしまったようである

こりゃしまった

となるとセルフチャージ型の後天の氣をコツコツと掴み取る事によって生命エネルギーチャージをしていくと云う選択肢を多く選んで生まれて来た事になるらしい


後天の氣コツコツチャージ型

因みに江戸時代に庶民向けにかな文字で養生を丁寧に書に認めた日本の養生の偉人 貝原益軒さんはどうやら生まれながらにかなり虚弱であったらしい

しかしながら寿命がだいたい50年とされていた時代においてもコツコツ養生を続けた結果なんとなんと80過ぎまで生きることが出来たんだとか


養生君な貝原益軒

『養生を学んでコツコツと実践を継続して行けばビョウキもせずに天寿を全う出来るほどに長生き出来る』

養生訓

中国の医学書の知識と自身の体験を織り交ぜて書かれた『養生訓』はかな文字によって幅広く一般庶民にも読んで活かせるよう工夫して書かれていたので江戸時代のベストセラーとなったようである

現代においては電子書籍となってなお読まれ続けている300年続く養生書バイブルなんだとか

因みにワタクシもヨウジョウを学ぶからにはと偉大なるカイバラ先生の養生訓へ手を伸ばしてみたものの 便利さを当たり前に頂いているゲンダイジンのワタクシのアタマには何故だか偉大なる先生がどうにもヘンクツ爺さんに思えてくるのである

養生訓をゲンダイ向けにアップデートしてくださっているありがたい書籍を手にしてゲンダイのフィルター越しに貝原益軒先生を眺めてみると貝原先生はいつまでも変わらず偉大なる養生の師で居てくれる



貝原益軒先生が先天の精が不足氣味でもコツコツ養生をすればカラダは80年以上も使っていけると人生かけて証明してくれたのである

へっぽこボディだからとズボラを極めている場合では無さそうである


生長発育に続いて後天の氣の精氣チャージよって性成熟が促されるらしい

その後ピークを超えると腎精の不足は老化現象として人生に現れてくるらしい


腎精の不足

男のカラダをもつ者は8年周期に 女のカラダをもつ者は7年周期でカラダが変化して行くようである


老化

腎精の不足によって現れてくる老化現象はこんな感じらしい

{白髪}{抜け毛}{細毛}{耳が遠い}{歯が抜ける}{お漏らし}{足腰の衰え}{骨が脆い}{動作がゆっくり}{記憶力低下}{アタマぼんやり}{息切れ}{頻尿}{夜間尿}

老化と廊下の絵を描いて忘れっぽいワタクシの印象に何とか残しておこう作戦である

若くとも腎が弱いであろうサインは残り腎のお働きを並べてから腎が弱っている時にサインが出るスポットとして描いて行くとする


腎のお仕事へ戻ろう

『腎』のお仕事【精を蔵す(生長 発育 生殖)】【水】【納氣 】【骨】

水を主る

腎はカラダの水液の分布と代謝を担当して
脾と肺とチカラを合わせてカラダの中の正常な水液のバランスを保っている

らしいがここでも


。。。ハイ?


状態となって両手を上げてしまいたい衝動に駆られてしまう





腎臓とか膀胱とか泌尿器系のお仕事してますよ

これくらいのイメージで良さそうである

腎がカラダの水の行き先の決定権を持っていて
不要な分を膀胱へ必要分を再利用するよう指示しているらしい

腎氣が不足するとお漏らしや尿が少なくなったりむくみとなったりするらしい

スイタイさんに憑かれているワタクシは昼間はトイレの存在を忘れ去る程に足にズドンと水分を溜め込んで夜足がカラダと水平になった途端にトイレがその存在を喧しいくらいに主張する

どうやら腎氣の不足は水代謝にも存分に現れているようである


因みにゴゾウロップは五臓と六腑のペアで五臓の腎とペアとなる六腑が膀胱であるらしい




腎は納氣を主る

呼吸はどうやら肺だけがしているのではなくて肺で吸い込んだ空氣を腎がカラダにグイッと引っ張り込んでくれているらしい

はい

腎氣が弱くなって腎の呼吸サポートが上手く行かなくなると{息切れ}{息をうまく吸い込めない}{呼吸障害}のような状態になるんだとか


骨を主る

老化イメージの中に{入れ歯}{ひざ腰が痛い}{転んで骨折}などがあるがこの辺りも腎の活動エリア内の問題であるらしい

腎が髄を作り出して髄が骨を養い骨に貯蔵されていて髄が通じている脳は髄の海とも呼ばれているんだとか

思考の前進にNOを叩きつけたいエリアである


髄とか脳とか骨とか五臓六腑に入っていないスポット名が出て来たらもうお手上げであると思いきや2000年の歴史を持つであろうカンポウの素晴らしいところは

「ほほーん そんな珍しい腑もあるのならばその珍しい腑をまとめて一括りに【奇恒の腑】としようじゃないか」

と珍しい腑に【脳】【髄】【骨】【脈】【子宮】などを詰め込んだようである

因みに奇恒の腑 五臓六腑の腑は何者なのかであるが<中身の詰まっていない空洞みたいなエリア>くらいのイメージが持てれば良さそうである

カンポウの魅力は知識アップデート型では無いので理論をそのままに解釈を深めていけるところなんだとか


珍しスポットである髄と脳と骨はどうやら腎の管轄エリアである

腎精が充実した人生では骨も足腰も丈夫でアタマもしっかりしている

対して腎精が不足して来た人生では{アタマぼんやり}{骨が脆い}{歯が抜ける}{足腰が弱い}{めまい}{記憶力低下}{動作がゆっくり}になってくるらしい

常にのそのそ動いてアタマはいつでもぼんやりお花畑で世界がぐるぐる回って3歩進めばすっかり記憶を忘却の彼方へ送り出すワタクシはここでもやはり腎が弱い


そもそも
カラダの漢字は黄帝内経では【體】である


カラダの漢字

カラダの漢字を見れば大切に養うことをお勧めするスポットがどうやら一目瞭然である

その骨を担当しているのは腎であるから腎のヨウジョウは言わずもがなであるだろう




ここからは腎の不調や衰えのサイン出現スポットの紹介をしよう


腎精が不足した人生

耳と二陰

【耳】

腎の不調が現れるスポットの耳は
{耳が遠くなる}{耳鳴り}{突発性難聴}などでサインを出してくれているらしい

若くして突発性難聴を繰り返している場合などはどうやら腎が弱いから若いうちにケアしておかないと歳を重ねてイッキにドカンとくる可能性のあると腎がサインを送ってくれているらしい


年が明けても未だにシャンシャンとジングルベルが聞こえているワタクシの耳鳴りイヤーはその音と音が聞こえている時期が余りに遅い事から腎精の弱い人生であると齢を重ねる前から教えてくれていたようである


【二陰】

大小便の排泄口のことであるらしい

おしっこトラブルは先程も出て来たように{頻尿}{夜間尿}{おもらし}それに{膀胱炎}なども腎の働きが弱っているサインなんだとか

大便はどうやら加齢によるコロコロ便や便秘があるらしい



【髪】

カンポウで髪は『血余』ケツの余りとなるらしい
ケツが有り余る程“毛強”となるらしい

ケツと精がお互いに養いあってくれているお陰で髪のハリやツヤやコシが生まれるんだとか


ご長寿アニメのお父さんのアタマ

{白髪}{抜け毛}{細毛}{薄毛}

腎精の弱って来た人生に分かりやすく現れているサインであろう


【唾】

体液にも腎の不調はサインを出してくれるらしい
ツバに現れてカニのように口角に泡が出てくるらしい


甲殻類と口角類


【黒】

加齢によるシミやクマに変化して押し寄せてくる黒も腎が送るサインのひとつであるらしい



残るは

【冬】【北】【寒】【夜】

腎のお仕事だけで溺れそうにアップアップであるが腎をより深く知って行く為にそもそも論が必要であろう


五行説

カンポウの理論に応用されている五行説の存在である

万物は【木】【火】【土】【金】【水】の5つの要素から成り立っているとしたものが五行説で

そこに五臓六腑や季節やら時刻やら自然現象とかカラダの機能や組織器官や感情などなど色んなカテゴリーに当てはめて整理してくれたものが『五行配当表』なんだとか

五行の【水】のエリアにカテゴライズされているのが【冬】【北】【寒】【夜】であるが火のエリアにある[夏南熱昼]と比べるとなんとなく納得である

寒い冬を腎は苦手とするらしい

冷えるし、トイレの回数が増えたり、むくんだり、古傷が痛んでみたり冬の寒さはトドコオリを連れて来るのも得意であるらしい


【恐】【驚】

驚きと恐怖でおもらしをしたり腰が抜けたり驚きと恐怖は腎のお邪魔をするのが得意なようである

ビビりで物音にもビクッとするワタクシはここでも腎の弱さが存分に現れているらしい

お金を払ってまで驚きと恐怖をタイケンするおばけ屋敷は腎の弱いワタクシには無縁のスポットであろう


【鹹】

存分に腎が弱いことを確認出来ているが腎が不調な時に好む味もあるらしい

それが読めない漢字の【鹹】カンである
腎が不調な時に好む味であるカンは塩味の事なんだとか

無類の貝好きであるワタクシは自然の塩味を含む貝を貪り食べる事で腎の弱さを証明していたようである

冬の貝といえばもちろん


牡蠣

牡蠣である

鹹味は排泄をサポートしてくれているらしい

腎を補う冬のブラック食材養生はまた後日


人生はどうやら生まれる前から生長発育老化まで腎精にお世話になっているようである


ごセイチョウありがとうございました


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