自分の売り込み方。


自分を売り込む、って難しいですよね。
そもそも芸術家とかだと、「売り込むのが苦手」
とかいう人も少なくありません。

かく言う僕も、ゴリゴリ自分を売り込んでいくのとか
本当はあんまり得意じゃありません。

とか言いながら宣伝の記事とかたくさん書いてますけど
じつは書きながらも少しだけ心を痛めています。
なので、その僕の心の痛みをぜひ想像していただいて
優しい気持ちで読んでいただけるとありがたいです。

本来、売り込むための技術というのは専門性が高いのです。
「いいものを作れば勝手に売れる」なんて時代は
とうの昔に過ぎ去りましたから、
いまの社会では質のいいプロダクトを作るのと共に
ブランディングとかマーケティングとかもとっても大事だし
同時に、以前と同じく、いやそれ以上に、
営業的なスキルもとても必要とされています。

そもそも、営業にしたってブランディングやマーケティングにしたって
その道のプロが何年もかけて身につける専門技術ですから、
僕のようなポッと出のフリーランスパフォーマーにしたら
一朝一夕で手に入るようなスキルではないわけです。

でも、普段の僕を売り込んでくれる営業職みたいな人を
僕は恒常的に雇っているわけではないので
(モデルの仕事やミュージカルについては事務所とエージェントさんが
 一所懸命やってくださってます。ありがたや。)
僕自身の営業は、僕がやらねばならないわけです。
苦手だけど。

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普段の営業について、それほど大それたことはしていません。

本当はいろんな企業や団体に向けても
「山野の歌どうですかー」みたいなこともしたいんですけど
その結果得る仕事が、僕のいちばん求めているものではないので
それについてのリソースはほとんど割いていません。

対外的にしている営業活動のもっとも大きなものは
いまはこの note かもしれません。

僕の考えを日常的にアウトプットしていくことによって
僕自身を「面白いやつ」と思って下さる人が増えたら
嬉しいなと思います。

もうひとつ。

僕らのようなパフォーマーにとって
とっても重要な「自分を売る場」があります。

ずばり、オーディションです。

オーディションでどれだけ自分の持ってる個性と技術を
選ぶ側の方々に伝えられるか、というのは
パフォーマーである僕らが仕事を取れるかどうかに
直結した問題です。

さまざまな考え方があると思いますが、
僕は、オーディションを
「プレゼンの場」だと考えています。

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世間には、さまざまなオーディションがあります。

求められている資質も、さまざまです。

モデルオーディションであれば、クライアントやプロデューサーの
広告イメージに合致する人が選ばれます。
体格、顔の作り、表情、髪型、髪の色、キャラクター、声。
イメージに合うかどうか、がいちばん重要です。

僕は、モデルのオーディションではあんまりいい成績が残せません。
たぶん、背の割には体重が軽く、そのぶん身体が華奢なので、
一般的な男性の役のイメージに、うまく当てはまらないからです。
そもそも、世間で売られている既製服のほとんどは
僕の身体に合いません。

着た服をカッコよく見せるのがモデルの仕事のひとつですが
そこで力を発揮できないのですから、これは由々しき事態です。

ただ、ミュージカルや舞台のオーディションでは
モデルのときよりも少しだけ有利に
自分をプレゼンする術を見つけることができました。

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舞台やミュージカルのオーディションで自分をプレゼンするとき
僕は2つの概念を思い浮かべます。

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