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SUPERGT 開幕戦直前の吉凶


始めに

皆さんこんにちは。YamapIng RRです。

今週はSUPER GTのレースウィークです。

ついに2022年シーズンの幕開けです!
4/16~4/17の日程で岡山国際サーキットにて開催されます。

岡山roundは毎年、開幕戦に設定されており新シーズンの吉凶を占うようなステージです。

特に2022年シーズンはこれまで報道されてきたように、大幅なマシン変更やドライバーの移籍、チームの体制変更などが各所で見られました。
そのため、ニューマシンのポテンシャルやチームの新体制などを測るには、岡山は絶好のroundになっています。

それでは、岡山round直前のGT500クラスとGT300クラスの様子を私の独断と偏見を交えながら、見ていきましょう!(笑)

クラス別の予想

GT500クラス

2022シーズンに新たに投入されるNISSAN Z

まずは大幅に変更があった日産から。
日産は昨シーズンまで14シーズンにわたって戦ってきたGT-Rが引退し、2022年シーズンから新型Zにマシンをスイッチ。
岡山での公式テストではトップに立つことはなかったものの#23 MOTULや#3 CRAFTSPORTSが2番手タイムを叩き出す好調ぶりを見せた。
また、富士での公式テストでは1日目のセクション2と2日目のセクション3で#3 CRAFTSPORTSがトップタイムを記録、続く#23 MOTULも1日目セクション1&2、2日目セッション3にて2番手タイムを記録し、岡山に引き続き、安定した走りを見せた。
マシンの中身的にはGT-Rと変わらないとしながらも、空力面で大幅な進化を遂げ、直線スピードが増したことで、今までスープラやNSXと遅れをとっていたが、今回はこれらと同等がそれ以上の速さを身に着けた。
ドライバーの変更も#23 MOTUL以外全てのチームで行われ、#12カルソニックは昨シーズンにホンダから移籍し久々の優勝を獲得した松下選手がホンダへ戻り、松下選手とスイッチする形でベルトラン・バゲット選手がホンダから移籍した。
2014年から昨シーズンまでホンダに所属していたバゲット選手は果たしてカルソニックに優勝をもたらすことができるだろうか。
日産としても、長年遠ざかっていたタイトル獲得を2022年シーズンに成就することができるだろうか。
また、先代Z(Z33)の偉業を超えられるか、注目しよう。

タイプS顔になったModulo NSX

続いてホンダ。
マシンに変更はないものの、外観に変更が加えられた。
2代目NSXの最終型とされるタイプSのフォルムになった。
個人的にはネズミっぽい感じの顔立ちになったなと思う。(ハムスター顔みたいな)
エンジンは昨シーズンと変わりないものの、信頼性を向上させるべく改良を加え、ボディは従来よりも45㎜延長された。
公式テストのタイムもトップ3もしくはトップ5に入り込むことが多かったため、タイプS顔になったことでの空力面での作用が向上したのではないだろうか。
ドライバーの変更は#17 Astemoに昨シーズンまで日産に所属していた松下選手が加入した以外、体制変更はなく、昨年のままで戦う。
#100 STANLEYはTEAM KUNIMITSUの総監督だった高橋国光氏が逝去されたものの、参戦続行を発表し昨シーズンギリギリのところでタイトルを獲得できなかった雪辱を晴らすと決意した。
天国の国さんに沢山の勝利をささげるために今シーズン、奮闘するだろう。

2021シーズンにチャンピオンを獲得した#36 au toms Supra

最後にトヨタ陣営。
昨シーズン、チャンピオンを獲得したトヨタはマシンに変更はないものの、ドライバーの変更が行われた。
#36 auは関口選手からジュリアーノ・アレジ選手へ変更。アレジ選手は元F1ドライバーのジャン・アレジ氏を父にもち、これまでGT300クラスやスーパーフォーミュラで速さをみせ、2022シーズンはチャンピオンチームでのGT500クラスデビューを果たす。
#39 TEAM SARDはヘイキ・コバライネン選手の参戦終了に伴い、関口選手が加入。念願の初タイトルを獲得した関口選手、TEAM SARDにも優勝をもたらすことはできるだろうか。
#37 KeeperにはWECに参戦することが決定した平川選手に変わり、WedsSportから宮田選手が移籍。同い年のサッシャ・フェネストラズ選手と息の合ったコンビネーションに期待。
#19 WedsSportには宮田選手に変わり阪口選手が加入。外国人ドライバーが入国制限で参戦できなかった時の代役として大いに大活躍してくれた阪口選手、このまま調子を上げていってほしい。
#14 ENEOSと#38 ZENTには体制変更はなかった。
とはいえチャンピオンが別チームに移籍というのは初めて聞いたときは非常に驚いた記憶がある。
チャンピオンが移籍先でも速さを見せつけて、移籍先でもチャンピオンを狙っていってほしい。

以上、GT500クラスの大まかな変更点でした。
GT500クラスはマシンの変更やドライバーの入れ替えなど、かなり激しかったですね。
特に日産陣営は、長年遠ざかってきたタイトル獲得に非常に前向きで、かつ本気度が今までと全く違うなと思います。

それでは続いて、GT300クラスを見てみましょう!

GT300クラス

昨シーズンのチャンピオン#61 SUBARU BRZ R&D SPORT

2022シーズンのGT300クラスはGR 86GTやBMW M4 GT3といったニューマシンが続々投入。
マザーシャシー勢も復活するなど、話題が目白押しだった。
また、新規に参入するチームもおり、参戦台数が増えることとなった。

初めに新規参入するチームについて。
これは以前にも報道されていた通り、スーパー耐久に現在も参戦中のシェイドレーシングがGR86GTで参戦することが決定。
ドライバーは平中選手と清水選手。カーナンバーは#20。
シェイドレーシングはアフターパーツや液晶バックライトなどのサプライヤーである林テレンプを母体とするチームで、スーパー耐久で2度のチャンピオンに輝いている、実績のあるチームである。

続いてマシンを変更したチームについて。
ここでは私が特に注目しているチームについて取り上げる。
①#25 HOPPY team TSUCHIYA
昨シーズンまでポルシェで戦ってきたteam TSUCHIYAは今シーズンからスープラにマシン変更した。
つちやエンジニアリングの若手のエンジニアやメカニックがマシンをゼロから制作したこのマシンは岡山公式テストまでに間に合わなかったが、富士公式テストに姿をみせ、シェイクダウンが行われた。
富士公式テストが初走行であったが故、マシンの状態や情報を得るためにさまざまなメニューをこなした。
つちやエンジニアリングが優勝まではいあがってこられるか、期待充分といったところだろうか。
②#34 BUSOU Drago CORSE
昨年までNSX GT3を扱ってきたDrago CORSEは今シーズン、BUSOUとコラボレーションしマシンをGT-Rに変更して参戦することが決まった。
ドライバーと監督を兼任していた道上氏が監督に専念することになり、所属ドライバーも井出選手と柳田選手というコンビが組まれることになった。
井出選手と柳田選手のコンビは実に21年ぶりとのことで、ベテラン通しのいぶし銀な走りに期待したいと思う。

ここから先は、特にマシンや体制に変更はないが、私個人が気になっているチームについて話す。
①#4 Hatsune Miku AMG
いわゆる「痛車」として非常に有名なこのマシンはボーカロイド「初音ミク」をメルセデスAMGの車体にでかでかと描かれている。
またこのチーム・マシンは「非常に強い」ことでも知られている。
2011年、2014年、2017年の3回にわたってチャンピオンを獲得している。
1つ1つのレースに目を向けてみても、上位入賞をはたし着々とチャンピオンの座に近づこうとしている。
しかし、2020年にマシンを変更して以降、他のGT3マシンの台頭やニューマシンに翻弄されるなどチャンピオンはおろか、上位入賞まで果たしにくくなっている状況がつづいてきた。
5年間遠ざかってきたチャンピオン、初音ミクと一緒に獲得できるチャンスは訪れるのか。
②#9 PACIFIC hololive NAC Ferrari
2021年に木村武史氏が率いるCARGUY RACINGとジョイントする形で参戦したPACIFIC。
今シーズンも体制やマシンは変わらず参戦することとなった。
だが、今回は大人気バーチャルユーチューバーグループ「hololive」とコラボレーションすることが決まった。
既に、カラーリングが公開され、「ときのそら」「アキ・ローゼンタール」「白上フブキ」「大空スバル」「宝鐘マリン」「雪花ラミィ」の6人のイラストがマシンに施されている。
PACIFICは過去にアニメ「ラブライブ!」や「侵略!?イカ娘」などさまざまな「痛車」カラーリングで参戦し、前述の初音ミクAMGと並ぶ2大痛車として、GT300クラスを盛り上げてきた。
今シーズンもこの2台が争うことは間違いなし!(笑)

群雄割拠なGT300クラスはニューマシンのお披露目やゴールデンコンビの復活などさまざまな話題で盛りだくさんでしたが、シーズン中もその話題が尽きることはないでしょう。

最後に

ということで、GT500クラスGT300クラスに分かれて長々と書いていきましたが、いかがでしたでしょうか。
まもなく、2022シーズンの幕開け。
シーズンの吉凶を占う岡山roundは4/16、4/17開催です。
以上、YamapIng RRでした。ではまた!

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