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進化の仕方を提示したドラゴンボール:ブロリー

映画を活用した新シリーズであり、リメイクでもある『ドラゴンボール超:ブロリー』。

私が子供の頃からあるドラゴンボール、ドラえもんは、昨今の進化が目立つアニメとは一線を隠して、子ども向けを保ちながら、大人も楽しめる路線を貫いているように思う。ドラえもんは「ストーリー」で、ドラゴンボールは「映像」で。

今回の映画「ブロリー」は、もうゲームに振り切ったと思われる戦闘シーン。特に戦う者の名前や必殺技がどこからともなく実況として聞こえてくる。途中から映画というよりゲームをやっている感覚である。途中より登場人物の視点からの戦闘シーンなどもあり、方向性の振り方がかっこいい。

平成のドラゴンボール映画(というか戦闘モノはほとんどか)は、より強大な的に最後、60-90分の間に逆転するために、最後主人公側が死ぬほど強くなり一撃で終わってしまい、なんか個人的に「えっ」って感じで終わってしまっていた(最近ではジャスティスリーグのスーパーマンの強さなども悲しさがある)。話はそれるが、その辺りをコメディとして楽しめませるワンパンマンは凄いなと。あと、平成ガメラシリーズの名作(個人的に最も好きなだけ)レギオン襲来では、復活したガメラの火球をレギオンが吹っ飛ばすところなどは、大物感を漂わせていましたね。

今回の映画シリーズでは、そのワンパン的なノリはなくなっており、最後まで互角のまま、もしくはワンパン的なノリになってもその時間や戦闘をきっちり描くことで、その虚無感をなくしてくれてます。

さらにブロリーの描き方もリメイクとして素晴らしいですね。過去では怒り狂いただの悪者として処理されていたのですが、今回は、不幸を背負いながらありえない強さ、優しさを持つサイヤ人として。このストーリーの展開も個人的によかったです。

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